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2022 オーストリアGPまとめ:風聞〜イタたわGP Vol. 345

【イタたわGPまくら話】
●オーストリアGP決勝戦を左右した6つの鍵

【2022 オーストリアGPまとめ】
●ドゥカティ

・3連勝しても世間は懐疑的「本当にバニャイアは強いのか?」
・バスティアニーニvsマルティン、本当にファクトリーに相応しいのは…ザルコ!?
・バスティアニーニのホイール問題
・マルティンのファスナーが開いてたけど…
・なぜマルティンはレース中に挙手したのか?

●ヤマハ
・ヤマハ機vsドゥカティ機、クアルタラローvsバニャイア…それぞれの長所短所は?

●アプリリア
・あとはエスパルガロの気力次第…

●KTM
・KTMはミラーに期待している!
・セッティング探しは,もはや冬季テストでしかできない…

●スズキ
・ミシュランタイヤは熱入れも難しい…

●ホンダ
・マルケスは、まるでホンダのCEOのようだった…
・なぜマルケスはマネージャーを解雇したのか?

皆さん、こんにちは。
イタリアから管理人のラ・キリコです。

イタリアはですね…
最近、寒いんですよ。
去年も8月中旬から急に寒くなって、管理人は家の中でウール100%のセーターを着てたんですが…
今年はそれほどではないものの、やっぱり、8月15日の『フェッロ・アゴスト(※イタリアで夏一番の祝日)』を過ぎた辺りから3度ぐらい気温が下がってるんです。
そして、それとは別に、少しづつ食料品が値上がりしてきてまして…
スイカなんか、例年の2倍ぐらいになっております(悲)

おっと、オーストリアGPについてでしたね…
まぁ、どうぞ、どうぞ!

オーストリアGP決勝戦を左右した6つの鍵

では、恒例、ジョヴァンニ・ザマーニ記者(イタリア衛星放送『SKY』レポーター)による『レースを左右した鍵』から行きますよ!
オーストリアGP決勝戦は、こちらの6つです!

1)バニャイアの自覚
現時点のバニャイアは実に落ち着いていて、自分自身の強さを実感し、ベストマシンに支えられていると自覚している。
こうした意識が、大きな違いを生み出しているのだ。

2)クアルタラローの精神力の強さ
今回のトラックに合うマシンではないため、木曜日の時点では諦めかけているようだったが、レース本番では決して優勝を諦めなかった。

3)マルティン、理解不能な作戦
第4ラップでマルティンがバスティアニーニ相手に無駄な戦いを仕掛けたため、上位のドゥカティ勢が共に逃げ切るチャンスが霧散してしまった。

4)アプリリア組のタイヤ選択
両選手ともリアにソフトを履き、結局、『間違いだった…ミディアムにすべきだった』と認めていた。

5)バスティアニーニのホイール問題
第9~10ラップ間の縁石に乗り上げ、フロントホイールが歪み、それによりタイヤ圧が落ちてしまった。

6)マルティン転倒
最終ラップの第1コーナーで、表彰台争いをしていたマルティンがミラーにオーバーテイクを仕掛けたものの、マシンのコントロールを失って転倒してしまった。

で、『オーストリア決勝戦の注目ラップ』は、こちら!

第4ラップ
ミラーがバスティアニーニを抜いて2位になる。マルティンvsバスティアニーニの間で、オーバーテイク合戦が3回繰り広げられる。

第5ラップ
バスティアニーニが第1コーナーで3位になるが、その後、マルティンにまた抜かれる。

第6ラップ
バスティアニーニのフロントホイールに問題発生。コースアウトし、リタイアとなる。

第7ラップ
ミラーがバニャイアを抜くが、すぐに抜き返される。

第12ラップ
バニャイアが自身のファーステストラップを記録し、後続とのギャップが初めて0.5秒以上となる(+0”634)。これが決定打となった。

第14ラップ
マリーニが6位になり、ヴィニャーレスに抜かれるものの抜き返す。

第17ラップ
マルティンがシケインでショートカットし、コースに戻ってクアルタラローの後ろに付く。

第21ラップ
マリーニがアレイシ・エスパルガロを抜き、5位になる。

第25ラップ
クアルタラローがミラーに見事なオーバーテイクを仕掛け、2位になる。

第27ラップ
ビンダーvsアレイシ・エスパルガロのオーバーテイク合戦。

第28ラップ
マルティンがミラーを抜こうとし、第1コーナーで転倒する。

と言うわけで、本編に行きますか!

今回は…
バニャイア選手の実力に対し、世間が懐疑的だとか…
もしかして、ドゥカティファクトリーに相応しいのはザルコ選手かもとか…
クアルタラローvsバニャイア選手の、それぞれの長所短所とか…
マルケス選手が、まるでホンダのCEOのようだったとか…
まぁ、とにかく、どうぞ。

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