ユピテル 指定店舗向けモデル 前後STARVIS搭載 2カメラドライブレコーダー「SN-TW80d」のレビュー
本機については2020年3月のテストで最新機種との比較を行った為、最新の内容はLaBoon!!の方に引っ越しました。
https://car-accessory-news.com/sn-tw80d/
旧コンテンツはしばらくnoteに無料公開しておきます。
セット内容とデザイン
「SN-TW80d」のセット内容については以下の通りとなります。
①フロントカメラ
②リアカメラ
③カメラ接続ケーブル(6m強でかなり太め~デジタルのものは太い傾向がある)
④ヒューズ直結ケーブル
⑤16GBのmicroSDカード
⑥両面テープ
フロントカメラ・リアカメラともに見ての通り円筒型で非常にコンパクトです。特にリアカメラについては他社の2カメラモデルと比べても一回り長さが詰まっており、その分直径が大きめです。
フロントカメラの運転席側からの向かって正面には、SDカードのフォーマットボタン、WiFi接続ボタン、駐車監視ボタンが搭載されています。
運転席から見て左側面にはminiUSBタイプの電源ポート、miniUSBタイプのリアカメラ接続ポートが配置され、右側はマニュアル録画ボタン、microSDカードスロットが搭載されています。
カメラの接続ケーブルは、フロント側はL字、リア側がストレートタイプになります。
なお、マウントの可動範囲は360°ですが、画像の上下反転はしませんので車外向けに設置した物を車内に向けるにはマウントごと再設置する必要があります。
WiFiアプリの使い方とインターフェイス
WiFiアプリを使用する手順は以下の通りです。
アプリはこちらからダウンロードして下さい。
使い方の手順は以下の通りです。
①「SN-TW80d」のWiFiボタンを押す
②スマホのWiFi設定で「SN-TW80d」を選択(YP-●●●)
③接続が確立したら、アプリを立ち上げると以下の初期画面になります。
なお、デフォルトの設定ではリアカメラの解像度が1280×720になっている為、前後フルハイビジョンに変更した方が良いでしょう。
選択できる解像度は以下の通りです。
①FHD/30fps+FHD/30fps
②FHD/30fps+FHD/15fps
③FHD/30fps+HD/30ps
④FHD/30fps+HD/15fps
⑤HD/30fps+HD/30fps
⑥HD/15fps+HD/15fps
アプリの使用方法はそれほど複雑ではなく、メーカーページに操作方法の記載があります。
各アイコンの機能は以下の通りです。
① 写真をスマートフォンに記録
② 走行速度を表示
③ 接続可能なカメラ一覧画面へ移動~他にユピテルのWiFi対応ドラレコがある時に使います。
④ リアカメラ映像表示~ライブビューではフロントカメラが大ウィンドウ、リアカメラが小ウィンドウに表示され、表示の切り替えは出来ません。
⑤ フロントカメラ映像表示~表示の切り替えは出来ません。(スマホを横にするとこんな感じ)
⑥ アルバム画面に移動~アルバム画面とはスマホ内の画像・動画、ドラレコ内の画像・動画を再生する画面です。
⑦ 映像記録の開始/停止
⑧ 設定画面に移動~設定画面では以下の項目が表示されます。
⑨ 現在位置をマップ表示
録画データに関してはスマホでのストリーミング再生、スマホへのダウンロードが可能です。
ストリーミング再生でも読み込みが間に合わず、時々止まる事があります。
WiFiアプリの問題点
「SN-TW80d」はスマホと接続すると、自動的に録画状態が解除されます。
WiFi接続状態でも録画アイコンを押せば録画状態にはなりますが、設定の変更だけを行った場合にはWiFiの接続が切れるまで録画はされません。
つまり、設定を変更した後は必ずWiFiの接続を切らなければ録画は自動では開始されないという事です。
設定変更後にWiFiの接続を切るにはWiFiボタンを5秒間長押しする操作が必要になり、この操作をしないと5分程度で自動でWiFiが切断されるものの、その5分間は録画がされない状態が続きます。
※他社のWiFiモデルはアプリを強制終了させたり、スマホでWiFi接続をオフにすれば自動でドラレコ側もWiFiモードを終了しますが、「SN-TW80d」の場合手動でWiFiボタンを5秒間長押ししなければ5分間はWiFiモードが継続し、その間は録画アイコンを押しておかなければ録画されない状態になります。
※駐車監視の際に感度をいじる必要があるモデルなので、諸々の手順がかなり大きい負担になるかと…。
「SN-TW80d」の取り付けについての注意点
「SN-TW80d」は指定店舗モデルなので、原則としては指定店での取り付けが前提となっており、シガープラグは付属しません。
駐車監視を行わない場合には赤のケーブルをACC系統のヒューズ電源、黒をボティアースに落とします。
駐車監視を行うのであれば、別売のマルチバッテリー「OP-MB4000」、またはタイマーユニット「OP-VMU01」とキボシ接続します。
なお、マルチバッテリー「OP-MB4000」を使用しても、GPSデータを活用して自動で登録ポイントでの監視をキャンセルする機能は「SN-TW80d」では使えませんので、ちょっと割高になります。
カメラ接続ケーブルの長さは6m強ですので、ミニバンだと下を這わせた場合1m位長さが不足します。(上を這わせれば全然足りますが、サイドエアバッグ等がある車だと結構取り付けが面倒かも知れません)
コムテックやセルスターは7~8mとしているのでこれは今後延長した方が良いのではないか?と感じる部分です。
フロントカメラはもちろんミラー裏には余裕で隠せる大きさです。
リアカメラも他社のモデルと比べるとやや省スペース性に優れていますね。
「SN-TW80d」の録画視野角と画質について
「SN-TW80d」の画質については、同じくSTARVIS対応の2カメラドライブレコーダーである以下の3モデルとの比較を行いました。
①SEIWA「PDR800FR」(前後FHD STARVIS)
②BLACKVUE 「DR750S-2ch」(前後FHD STARVIS)
③セルスター「CSD-790FHG」(フロントのみFHD STARVIS、リアはHD)
比較の前に先に単体動画を上げておきます。
録画視野角について
録画視野角についてはメーカースペック表では前後ともに水平127°となっていますが、前後水平116°のBLACKVUE「DR750S-2ch」と比較した結果、ほぼスペック表通りの水平127°でした。(以下、前→後)
精細感とナンバー認識精度について
おそらくイメージセンサーが同一と考えられるユピテルの「SN-SV70c」では動画のにじみが強く出ており、精細感はイマイチでしたが、「SN-TW80d」ではその点が随分改善されているようです。
おそらく、この4モデルともフロントカメラはSONYのIMX291イメージセンサーを搭載しているものかと思われますが、録画視野角が広い事でナンバー認識精度では不利になる部分があるものの、他のSTARVISモデルと比較してもフロント、リアともに遜色のないレベルでした。(以下、前→後)
ただし、距離が近くなると狭角モデルの方との認識精度の差は大きくなる感じがしますね。
走行時の前方、後方の車両や対向車のナンバーの見え方は以下の通りです。(以下、前→後)
以下、停車中の対向車のナンバーです。
ドライブレコーダーの場合、シャッタースピードの問題で動いているものはどうしてもボヤけてしまいますし、シャッタースピードを上げると今度は明るさが不足しますので、現時点でのフルハイビジョンクラスのドラレコとしてはこの辺りが限界かと思います。
※駐車中であれば、相手の車両の速度が低く距離も近いのでよほどの猛スピードでなければナンバーはしっかり映ります。
白潰れ耐性について
白潰れ耐性については、ユピテル「SN-TW80d」セルスターの「CSD-790FHG」がHDRと謳われていますが、WDRモデルのSEIWA「PDR800FR」が最も白潰れ耐性が高く、他の3モデルは中華系の一般的なWDRよりは白潰れ耐性が強いという印象です。(ドラレコ全体の中では標準的なレベルかと思います)
(以下、前→後)
本来であればHDR=複数の画像の合成を指しますが、どれもコントラストの調整をしている感じで、HDR表記のあるモデルが本物のHDRであるかどうかは不明です。
夜間の明るさとナンバー認識について
夜間の明るさについてはフロントは全てSTARVISモデルなので、ある程度以上の明るさの場所であればどれも似た感じに見えます。
BLACKVUEの「DR750S」については対向車のヘッドライトの絞りがあまり効いていない感じですね。
絞りに関してはセルスターの「CSD-790FHG」が最も強い感じです。
その分、全体がやや暗めの調整となっているのですが、9月のファームウェアを入れていますのでそのタイミングで調整が入ったかも知れません。
リアカメラについてはユピテルの「SN-TW80d」が後続車両のヘッドライドが最もよく絞れている印象ですね。
街灯が少ない場所になるとが全体の明るさはどれも差が少なくなりますが、「CSD-790FHG」は砂嵐のような高感度ノイズの出始めが最も早く、他のモデルではクリアな状況でもザラツキを感じます。
映像のクリア感は「SN-TW80d」と「DR750S」が最も高い印象ですね。
また、リアに関しては「CSD-790FHG」以外のモデルは後続車両のヘッドライトの絞りに差はあるものの、全体の明るさは同等で、STARVISではない「CSD-790FHG」が最も早く暗くなります。
更に明るさが落ちてくるとSEIWAの「PDR800FR」が最も明るく、次いでBLACKVUEの「DR750S」とセルスターの「CSD-790FHG」が同等、最後にユピテルの「SN-TW80d」となりますが、高感度ノイズは「SN-TW80d」が最も少なく、次いで「DR750S」、「CSD-790FHG」は最も多くなります。
リアに関しては少し違った特性となり、常時録画モードではユピテルの「SN-TW80d」とSEIWAの「PDR800FR」が最も明るく、次いでBLACKVUEの「DR750S」、セルスターの「CSD-790FHG」は最も暗くなり、高感度ノイズは「SN-TW80d」、「SN-TW80d」がそこそこ多く、「DR750S」はほとんど出ていません。
今回はいつもやらないような、ほぼ真っ暗な場所で現状暗視では最強であろうSEIWA「PDR800FR」のスーパーナイトビジョンのパーキングモードバージョンをテストしてみましたが、これを効かせるとやはり他のモデルとはかなり差が出てきます。(ちょっと反則に近い感じ?)
以下の画像はiPhone 7で撮影したものです。
iPhone 7のカメラは結構高性能なので暗い場所でもそこそこ明るく映りますが、肉眼だともっと暗く普通は懐中電灯なしては人は歩かないような場所です。
やはり、フロントカメラはSEIWA「PDR800FR」がダントツの明るさです。
リアはユピテルの「SN-TW80d」も結構頑張っている感はありますね。
夜間の先行車のナンバー認識については、光の当たる角度によってはどれも真っ白になりますが、その中でも限界は①「PDR800FR」、②セルスター「CSD-790FHG」、③BLACKVUE「DR750S」、④ユピテル「SN-TW80d」と言う順に耐性が高くなっています。
それぞれのモデルの夜間の動画の特徴をまとめると以下の通りになります。
①ユピテル「SN-TW80d」~フロント・リアともに明るさはSTARVISらしいくノイズは最も少ないが、対向車のヘッドライトの絞りが強め、が何故か反射には弱い
②SEIWA「PDR800FR」~フロント・リアともに明るいよりも暗い場所での視野の確保に特化、反射にも比較的強く、駐車監視時のスーパーナイトビジョンモードは暗所で現状では最も明るい
③BLACKVUEの「DR750S」~フロント・リアともに明るい場所、暗い場所でもSTARVISらしい明るさでんノイズは少ないが、対向車のヘッドライトの絞りが効かない
④セルスター「CSD-790FHG」~明るさを全体的に抑え、ヘッドライトが当たったナンバーの認識精度を上げているが、暗くなると早くから高感度ノイズが出る、リアは普通の2カメラのドラレコと比べると明るいが、STARVISモデルよりは暗い
…という訳で、ユピテル「SN-TW80d」はどちらかと言うとバランスタイプになるかと思います。(まぁ、録画視野角は最大なので駐車監視を考えないなら一番良いような?)
ユピテル「DRY-TW9100d」とケンウッド「DRV-MR740」との比較動画
後日発売された上記2モデルとの比較を行いましたので動画を追加しました。
特に同社の「DRY-TW9100d」が競合モデルになり易いですが、こちらは「80d」よりも若干白潰れ耐性が高く、フロントカメラの録画視野角が狭い為、ナンバー認識精度も高くなります。(若干です)
フロントカメラの暗視能力については「80d」の方が明らかに高いですし、基本的には「80d」の方をおすすめしたいですね。
コムテック「ZDR026」との比較動画
フレームレートと西日本LED信号の見え方
「SN-TW80d」は前後のフレームレートが公称30fpsで東西LED信号に対応との事ですが、60Hzの西日本エリアにおいてリアカメラの方は1秒間に2回程度点滅するものの、フロントカメラはがっつり同期している事が確認出来ました。
以下、60Hzの長野県佐久市にて撮影した動画です。
動画を解析したところ、リアカメラに関しては93フレームに1フレームのダブりのコマがある事が確認されましたので、撮影フレームレートは29.68fps、出力フレームレートは30fpsになっていると思われます。(生成されるファイル自体は30.0fps)
フロントカメラは見る限りフレームのダブりや飛ばしはありませんでしたので、30fpsで撮影・出力を行っているものと考えられます。
ユピテルさんに問題点はお伝えしていますが、今後ファームウェアでの改善があるのかどうかは今のところ分かりません。
※10月11日時点での回答です。
地デジのノイズ干渉について
地デジのノイズ干渉については、ギリギリフルセグが映る場所で駆動しても映像に変化は見られませんでした。
地デジへのノイズ干渉については、カーナビや車種、アンテナの位置により程度が異なります。
駐車監視の仕様と運用について
「SN-TW80d」の駐車監視モードは1秒1コマのタイムラプスモードになります。
駐車監視には、別売のマルチバッテリー「OP-MB4000」、またはタイマーユニット「OP-VMU01」が必要になり、12時間までの監視が可能です。
なお、駐車監視モード中には衝撃検知によるイベント録画の設定のオン・オフがありますが、走行中と同じ感度だとほとんどのケースで反応しないと思いますので、駐車監視中にもイベントロックしたい場合にはGセンサーの感度の調整が必要になります。
Gセンサー感度については0.1G刻みでXYZ軸個別に設定が可能です。(0.5~4.0Gまで0.1G刻みで調整)
WiFiでしか操作出来ないのでこれはちょっと面倒かもしれません。
最高感度の0.5Gの設定では普通の強さでドアを閉めても反応する時、しない時があり、強めに閉めると反応すると言う感じでしたので、軽く当てられた程度では反応するかどうか分かりません。
駐車監視の運用の流れは以下の通りとなります。
①エンジンオフ
②WiFiボタンを押す
③スマホでWiFi接続の確立
④アプリでGセンサー感度変更(より敏感に)
⑤WiFiボタンを長押し(5秒)して、WiFi接続を切る
⑥「P」ボタンを長押してタイムラプスによる駐車監視に入る
⑦復帰の際には「P」ボタンを長押し、常時録画に戻す(駐車中の衝撃録画のアナウンスはなし)
⑧WiFiボタンを押す
⑨スマホでWiFi接続の確立
⑩アプリでGセンサー感度変更(走行時用に)
⑪WiFiボタンを長押し(5秒)して、WiFi接続を切る
その都度感度変更をするのはかなり面倒ですね。
自宅駐車場などで駐車監視をしない場合には本体から電源ケーブルを抜いて電源をオフにします。(再始動の際はケーブルを挿す)
因みに電源ケーブルは、位置的に運転席側から見てリアカメラ接続ケーブルの裏にある為、かなり抜きにくいです。
「OP-VMU01」のスイッチをオフにしても電源は落ちますが、これもあんまり操作感は良くないですね。
なお、駐車監視で撮影した動画については、以下のように30倍速になります。(どっちかと言うと当て逃げよりも、長時間のイタズラ監視に向いている特性かも知れません)
タイムラプスの駐車監視モードを使わず、衝撃感度の変更もしないのであれば、「OP-MB4000」「OP-VMU01」を使用している限りエンジンをオフにしても常時録画を継続します。
外部電源「UPS300」を使用しての駐車監視
本来であれば、別売のマルチバッテリー「OP-MB4000」を使用してテストをしたかったのですが、色々いじくりまわしている最中に軽くショートさせたらしく、現在使用不能になっているので汎用のドラレコ駐車監視電源である「UPS300」を使用したテストを行いました。
駐車監視モードでの連続録画時間は9.5時間程度でしたので、2カメラモデルとしては省電力性に優れていると言えますね。
「UPS300」との接続はバックアップポートにエーモンのシガープラグ「1539」または前面スイッチ化したい場合には「1538」を挿し込み、+-を「SN-TW80d」の電源ケーブルを接続します。
「UPS300」と組み合わせて使用した場合には、スイッチで電源のオン・オフが可能になります。
モバイルバッテリーでの駆動については、時々電圧の変動で再起動する場合があるのでおすすめしません。(ユピテルのminiUSBタイプのモデル全般的に)
■ ドライブレコーダー駐車監視用バッテリー 「UPS300」の使い方
■ ドラレコ駐車視用バッテリーMEDIK「UPS400」「UPS500」
■ ドラレコ駐車監視用 急速充電バッテリー ikeep MIGHTYCELL
専用PCビュワーについて
専用ビュワーについては他の同社のモデルに使用するものと共通のTypeEとなっており、このビュワー自体が今回の「SN-TW80d」の発売に合わせて2カメラ対応となりました。
最近のドラレコビュワーとしての機能面ではイマイチで、早送りや拡大などの操作は不可、1コマごとのコマ送りのみ可能となります。
ただ、前後のウィンドウともにサイズの変更は自在ですので、操作性や動画の視認性はなかなか良いですね。
気になる点としては、フロント動画のサイズをいじくったりすると、リアの再生がしばらく止まり、動き出した時に今まで止まっていた分が一気に早送りとなる点が挙げられますが、これはPCの問題なのかビュワーの仕様なのかは不明です。
PC自体は10年位前に自作したものですが、4コアのCore i 7 930、グラボはGTX1060、メモリは24GB積んでいるので、これでスペックが不足と言われても困りますが(笑)
また、右側のファイル一覧のファイル名が小さすぎて極めて見にくいとも感じました。
録画のファイル形式について
録画ファイルの形式は拡張子がMOV、コーデックはH264、前後61秒のファイルが生成され、1秒は前の動画とのダブりになります。(前後別ファイル)
こちらの環境でWin7→10にアップデートしたPCで、メディアプレイヤー12での再生が可能でした。
仕様外のmicroSDカードでの録画状況
仕様外のmicroSDカードは以下の128GBのもので1時間の録画・再生に問題は見られませんでした。
サンディスクの200GBはmicroSDが認識されず…。
録画時間については前後FHD/30fpsの場合には、16GBで70分となりますので、32GBで140分、64GBで280分、128GBで560分が目安となります。
「SN-TW80d」の総評
まず、「SN-TW80d」は東西LED信号対応となっていますが、こちらで確認した限りでは60Hzエリアで数秒間の同期の現象が見られましたので、主に東日本での使用を前提としたユーザーにおすすめとなります。(西日本ユーザーはファームアップデートでの改善状況を見た方が良いかと)
2カメラタイプのドラレコとしては前後の録画視野角を合わせると、現状ではほぼNo.1かと思いますので、事故の際の証拠能力は非常に高い部類に含まれます。
ガチで競合するモデルとしてはここで比較している、WiFi対応のSTRVISモデルである、SEIWA「PDR800FR」BLACKVUE 「DR750S-2ch」となります。
駐車監視の運用面やスーパーナイトビジョンの出来を考えると、駐車監視を頻繁に使うようなら、SEIWA「PDR800FR」が最も扱いやすく万人におすすめできるモデルとなります。
BLACKVUE 「DR750S-2ch」はやや玄人向けで、クラウドサーバー経由でドラレコの遠隔操作や、駐車監視の録画通知、音声の送受信が可能ですが、設定や操作がやや取っ付きにくいモデルとなります。
「SN-TW80d」がこの2モデルの両方に勝っているのは、録画視野角の広さになりますので、走行中の状況証拠の確保を最も重視するのであれば「SN-TW80d」となります。
このモデルで当て逃げ対策の駐車監視をやるなら走行中の録画をそのまま通す方法が楽チンなので、私なら駐車監視モードは使いません。
衝撃感度を変えないので駐車監視中のイベント録画には期待せず、大容量のmicroSDカードで対応します。
駐車監視の衝撃録画を当てにしない、または走行中の状況証拠に重点を置くのであれば「SN-TW80d」が最適解に近いような気はしますね。
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