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コート予約とイベント予約の一元化で参加者が増加。パデルの普及とコート数の増加を目指す

「パデル」というスポーツをご存じでしょうか。テニスとスカッシュの要素を持ったラケットスポーツで、日本でも徐々に競技人口が増えているそうです。そんなパデルを日本に初めて持ち込んだのが、清立商工株式会社。今回は、同社パデルワン支配人で、日本パデル協会の理事も務める荒木裕輔さまに、パデルという競技の魅力やパデルコート施設におけるLaBOLA導入のメリットなどを聞きました。

スポーツで使用するネットに関する事業から始まり現在はスポーツコートの設営・運営も行っています

当社はもともと、グラウンドや工場で使われているようなネットのメーカーで、ネットの製造や施工がメインの事業でした。イメージしやすいところでいうと、ゴルフの打ちっぱなしのネットや学校のグラウンドの防球ネットなどを扱っている会社です。ネットに関する事業から体育設備のほうに事業が拡大するなかで、現在はフットサルコートやパデルコートの設営・運営もしています。

世界的なブームに乗って日本でも大ブームが期待されるスポーツ、それが「パデル」です

パデルとは、45年ほど前にスペインで生まれたラケットスポーツで、一言でいうと、テニスとスカッシュを足して2で割ったような競技です。コートの広さはテニスコートの3分の2ほどで、テニスのダブルスのようにネットを挟んで打ち合います。最大の特徴は、コートの周りにガラスの壁とフェンスがあり、壁によるバウンドを利用する点ですね。
 
簡単そうに見えて奥深い点が大きな魅力です。テニスに比べてラケットが短く、打ち合う距離も近いので、ラリーはすぐに上達します。初心者でも始めるハードルは低いでしょう。ただ、うまく壁を駆使しなければ勝てないのが奥深いところです。壁があるためラリーは長く続きますが、その分壁を使った戦略やペアとの連携が重要で、詰め将棋的な攻め方もあれば、一発逆転もありえます。その奥深さから、競技にのめり込むことを「パデル沼」と呼ぶこともありますが、実際に私も1、2回やってすぐにはまってしまいました。

日本ではまだそこまで認知度は高くありませんが、発祥の地であるスペインでは、競技人口がサッカーやテニスよりも多く、スペイン語圏内では国民的なスポーツといえます。ほかにも、スウェーデンやノルウェーにはコートが1,000面ほどあり、大きなブームになっているそうです。テニスなどのほかの競技と同じように、ワールドパデルツアーなどの国際大会や、国別の対抗戦などもあります。
 
そもそも日本にパデルが入ってきたのは、2013年10月。当社が日本初のパデルコート「パデルワンところざわ」をオープンしたのが始まりです。それから約10年が経ちますが、非常に急速に発展していると感じます。現在日本には22施設、コート44面があり、競技人口は2万5,000人といわれています。コートの数が50面を超えると、加速度的に一気にプレイヤーが増える傾向があるので、まさにこれからブームが来るところですね。近いうちに大きなブームが訪れるような実感があります。

イベント開催と予約システムの親和性の高さがLaBOLA導入の決め手です

当社では運営している3施設でLaBOLAを運用しています。利用している機能は非常にシンプルで、コート予約とイベント予約のみです。「オプション機能」や「外部サービス連携」などはまだあまり活用できていませんが、施設の公式LINEはすでに使っているので、今後LaBOLAのサービスと連携させられればと考えています。
 
当社ではフットサル事業も行なっているため、もともとLaBOLAの存在は知っていました。また、他社様の施設ですが、千葉のパデル施設で導入されていて、「使いやすそうだな」と思ったのが導入を検討するきっかけの一つです。2022年2月に「パデルワンほしだ」がオープンした際に導入し、ほかの2施設でも順次システムを移行しました。
 
以前は、コート予約とスクール管理で別々のシステムを使っており、イベントの設定はスクール管理システムに組み込まれていました。ただ、コート予約とイベント予約のシステムが分かれていると、コートの空き状況を見にきたユーザーをイベント参加へとつなげられません。コート予約とイベント予約が分断された形に、限界を感じていました。
 
パデルの魅力を知ってもらい普及につなげるうえで、イベントは非常に重要です。一度体験した人がさらにパデルに触れて競技を続けてもらうための次のステップであったり、スクールの参加者が集まって交流できる場であったりという大切な位置づけなのです。
 
参加者の目的やレベルはさまざまで、特定のショットを練習したい人やとにかく試合をしたい人、勝ち負けを気にせずにゆっくり楽しみたい人もいて、それぞれに合ったイベントが用意されています。あとは、飲食系ですね。例えばバーベキューをしながらパデルを楽しめるなど、パデルは飲食との相性が良いスポーツです。ガラスに囲まれているので、壁ぎりぎりまで近付いて、コートの真横で飲食できます。パデルならではのおもしろさの一つですね。
 
そのようなイベント開催とシステムの親和性の高さが、LaBOLA導入の決め手であり、大きなメリットです。なんとなく「パデルをしたい」と思った人が、1つのページを見てコートの空き状況やイベントの開催予定などを把握できます。実際に、以前と比べてイベントの参加者は増えていると思います。また、施設間でもシステムが統一されているので、スクール生がほかの施設でのイベントに参加するなど、施設間での利用者の行き来が活発になりました。

定期的にディスカッションを行って意見を出し合っていけたら良いと考えています

今は提供されていない機能に関しても、ディスカッションしながら要望を少しずつ取り入れていただける姿勢を担当者の方からは感じることができています。日ごろから提供していただいているサポートはもちろん、利用者の声を積極的に取り入れようとしてくださるのは有難いと思っています。
 
パデルコートを施工・運営する企業としては、パデルを普及させ、パデルコートを増やしていくことが大きな目標です。近年、パデルコートの開設に関する問い合わせが非常に増えています。当社は日本で最も長くパデルの事業に取り組んでいるので、コートを作るだけではなく、運営やスクールのノウハウも持っています。これから普及が進めば、さまざまな取り組みができるでしょう。

パデルコートを運営する上でLaBOLAは欠かせないシステムだと考えています

LaBOLAは当社にとって、レンタルコートやイベントの利用者を増やしていくために欠かせないシステムです。イベントで利用者間のつながりが生まれることで参加者が増え、レンタルコートも利用するようになる、という良いサイクルを作っていければ理想的です。その流れを生み出すうえで、コート予約とイベント予約を一元化できるLaBOLAは重要な存在だと思います。
 
LaBOLAのユーザーとしてはまだ1年くらいで、機能を最大限に使えているわけではありません。まだまだ使いこなせていない部分や、手を付けられていない部分があり、少しもったいないと感じています。会計システムとLaBOLAを連携させて事前決済のシステムを作るなど、もっと機能を活用することで運営を楽にしてくれるのではないかと思います。これからもっと活用方法を掘り下げていって、効果的に運用する方法を探していきたいです。

お問い合わせ先

LaBOLA事務局ではシステム導入に関するご相談やご質問などを随時受け付けております。オンラインMTGによるご説明なども行っておりますので、まずはお問い合わせフォームよりご連絡ください。