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風間八宏 サッカー止める蹴る解剖図鑑

上記の本を紹介します。
元Jリーガーで、川崎フロンターレや名古屋グランパスの監督を経験し、子どもから大人までを対象に、独特の技術論とメソッド「トラウムトレーニング」での成長に心血を注いでいる風間氏の本。

そんな風間氏は、手は感覚が研ぎ澄まされているのになぜ足は研ぎ澄まされないのかを疑問に思い、靴を履いているからだ、裸足で触ることで感覚が研ぎ澄まされのではないかという仮説に至ったそうです。
その後、自身の経験を元に裸足でやることで感覚が研ぎ澄まされること、より繊細な感覚に訴えかける必要があることを感じて、今回の教材を執筆したようだ。

本著は、身体とボールの性質を知り、自分の特徴を知り、感覚を磨いていくことで、いかなる状況にも左右されない絶対的な技術をつくることができる。ということが記されています。
どれだけこだわれるか、どこまで追求できるか、どうやって楽しませるか。コーチとしてやらないといけないことがたくさんある。そんなことを本著を読んで思いました。
それでは簡単に内容をご説明します。

止める

●インサイドで止める
ボールの中心より上を、親指の付け根のでっぱりで触る。ピタッと止めることで今というタイミングができる。前で止めるのも懐で止めるのも点は同じ。

●アウトサイドで止める
ボールの中心より上を、小指の付け根で触る。自然体で止める。半身は選択肢が減る為、自然体で止める。

●止めるまとめ
ボールの中心から上を触るのがベター。インサイドは親指の付け根 アウトは小指の付け根がオススメポイント。ただ、そこは個人差があるので、絶対ではない。絶対的な触る点がずれないよう膝と股関節で止めるポイントを調整する。あくまでも自然体で止める。DFがいる場合は、相手の進行方向に入って止める。ボールを止めることで味方とタイミングを合わせることができる。


蹴る

インサイド…踵に近い部分で蹴る。当たり負けしないポイント。ボールに負けない。ボールの中心を蹴る。
インステップ…人差し指の付け根で蹴る。足を大きく振る。立ち足を動かさないで足を振ってボールを蹴ってみる。ボールの位置、ケルポイントを見つける。


運ぶ

足の後ろの筋肉を使う 前重心で 後ろから押してもらう。方向を変えるときは体を傾けすぎないように。相手の膝を見る 曲がっている方に重心が乗っている


まとめ

サッカーでは感覚が決定的に重要。裸足でやる機会の損失。小指に当たったなという感覚がわかってくれば上手くなる。感覚と研ぎ澄ませる。

止める蹴るのポイントを図をつけてわかりやすく解説されています。
ただ、子ども達の感覚に訴えかけるには、自分なりに解釈し、子どもに伝わる言葉に噛み砕いて説明する必要があるかと思います。
ただ、指導の際のポイントを伝えるには良い説明書になると思います。

読みやすさ ★★★★☆

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