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まいにちの短歌

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2020年11月の記事一覧

十一月三十日|短歌

かなしみの絶対量は変はらないやうでひとびとを行き来する 激情を持つたわたしのゐたことを知…

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十一月二十九日|短歌

宝くじ当たつてゐるよと確信を持つて言ふときほどからつきし わたしのゑ財布に隠し持つてゐる…

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十一月二十八日|短歌

冷蔵庫に急かされながら探す母に上段右は存在しない キッチンに白身フライでないものを錬成し…

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十一月二十七日|短歌

陰性といへどCOVID-19扱ひをするひとびとの目は 草臥れて見えてるやうで休みなと熱のあるひと…

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十一月二十六日|短歌

夢日記つければ昼間かがやける映画街から抜けられずにゐる 話しほどおしやれではない画材屋の…

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十一月二十五日|短歌

人生に疲れたとうふメンタルの二十三秒おきのため息 ---------- またあした✿

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十一月二十四日|短歌

再検査のきみ帰りくる七度五分の原因不明の熱ひきつれて 病院と誤差あり帰るなりきみは体温計へと不信つのらす そばにネギ納豆おろし温玉を乗せてもうじき日のかげる部屋 〈膠原〉にかな振られゐてわたしにも語りつづける強さがあれば

十一月二十三日|短歌

何万となれば害獣となることを夜半に鹿のなきごゑ聞こゆ 呪はしきこころを拭ふ方法として運動…

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十一月二十二日|短歌

空間に解き放たれた水分子を叱られながら吸ひ込んでゐる 眠つたり起きたりしつついちにちをプ…

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十一月二十一日|短歌

熱を持ちつづける不安クイックルウェットシートで何度も拭ふ Webから否定的なる感情のあふれ…

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十一月二十日|短歌

蚊帳生地の布巾を知らない顔見知りの話し三ミリづつずれてゆく 摂らなくてよいカロリーの例と…

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十一月十九日|短歌

市内でのちさなもめごと書かれゐて市議会だよりを面白く読む フルーツのサンドイッチは嫌ひだ…

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十一月十八日|短歌

幸福の感じられない日のわれを扱ふもみぢ狩りの紙面に 昼飯にどらやき一個食べながら大下容子…

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十一月十七日|短歌

発熱でもらふ薬の内容がいつもと違ふ さうかさうだな ひと房のバナナを買つて片方にぶら提げてゆくまひるま夏日 政治家と宇宙飛行士の〈全集中〉かなり違つてネットのニュース なんだつて一緒にしたい古希の母〈地獄の痩せるダンス〉を示す