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帝王賞2023レース回顧

〇初めに

初のレース回顧なのでクオリティは保証しません。
個人的な見解が多分に含まれるのでその点はご了承ください🙇‍♂️


〇出馬表

1枠①テーオーケインズ
2枠②クラウンプライド
3枠③ランリョウオー
4枠④メイショウハリオ
5枠⑤ノットゥルノ
5枠⑥オーヴェルニュ
6枠⑦ミヤギザオウ
6枠⑧プロミストウォリア
7枠⑨ライトウォーリア
7枠⑩ジュンライトボルト
8枠⑪ドスハーツ
8枠⑫ハギノアレグリアス

〇レース前評価(中央勢限定)

①テーオーケインズ・・・最内がどうか、海外帰り
②クラウンプライド・・・能力足りるか、海外帰り
④メイショウハリオ・・・勢い○、連覇あるか?
⑤ノットゥルノ・・・得意コースなのか?前走大敗
⑧プロミストウォリア・・・逃げて勝てる?初モノ尽くし
⑩ジュンライトボルト・・・ハイペースどうか?能力疑問
⑫ハギノアレグリアス・・・距離○能力疑問、初モノ多し



当日馬場傾向
かなり速く前が止まらない。



馬体重発表、パドック(有力馬限定)
・・・国内前走から+15kg。少し緩く見える。調教は動いてるので力は出せそう。
・・・馬体重的には好走時と同じ位で力は出せるか。
・・・出走馬中最高の出来。
・・・前走から+10kg。緩い。

レース前の予想を出してないので結果論に見えるかもしれんが、わりとまじでこう思ってた。


〇レース展開
・スタート〜1角まで(12.0-10.9-12.2)
が少し踏み遅れ、好スタート。

画質悪くてすまん🙏
②が少し内に飛び出してしまった事も①が踏み遅れた要因の一つかもしれん。
⑧は結構な躓きだった。


スタート躓いたが逃げを打つ展開。
地方勢(ライトウォーリアとランリョウオー)が3,4番手辺りに付けられている事からペースはそんなに早くないと思われ。
1角入る辺りまではが番手、少し開けた内にと外目が5番手。
勝ち馬がスタート五分で後方3番手辺りに位置する。

黒帽②が好スタート、緑帽⑧がハナを取りに出していく。
地方勢が付いてこれてるからそんなに速くないと思うんよな。


1角の入りがこんな隊列。
これ以降内ラチ沿いを緑帽⑧→黒帽②→白帽①の並びがずっと続く事を覚えといて欲しい。



2角〜向正面(13.0-12.3-12.2)
が半馬身ほど先頭、その外半馬身差に、そのまた外半馬身差にの地方勢が2,3番手
先頭の1馬身ほど後ろの4番手に、そこから2馬身半差の内目に(ちょい外前に)。
から3馬身ほど後ろ(間に2頭)の外外に後方4番手
1000m通過は60.4、多分そんなに速くない。

この辺りで13.0を刻みペースが少し落ち着く。
地方勢⑨と③も全然先行出来とる。
①はスタートの踏み遅れが原因かいつもより1列後ろの競馬に見える。
リカバリーは可能な範囲だったと思うが…。
ここが丁度1000通過。
④はリズム重視か未だ後方3,4番手辺り。
この後この桃帽⑫が早めに動いていくので今のこの位置を覚えといて欲しい。

カメラに映ってない間に外から⑫が早めに動く。3角時点で内から先頭⑧→②3,4番手辺り→①7番手(外1馬身差に④が進出)が内ラチ沿いに並ぶ。
この内の並びが後々響く。

桃帽⑫がもうこの位置に。
青帽④も少し位置を上げている。
そして内目を綺麗に緑帽⑧→黒帽②→白帽①が並んでいるのがよく分かると思う。
3角入り口辺りで①と④の差が既にこの位まで縮まっている。

3角~4(12.5-12.9)
依然先頭だが12.9とペースを落として溜め逃げの形(?)。
その間に外から位置を上げた⑫⑤の影響と先行していたが早くも垂れてきた結果、4角で②①は外に出せず。最内を先頭→4番手→7番手の順で追走。
直線入口でが大外から距離ロスはありながら4番手辺りまでスムーズに位置を上げる。

この後溜め逃げ?の形でさらに先頭と後続の差はかなり詰まってくる。
しかしこの時点で既に②①は外に出せない状況。


丁度その12.9の辺り。
先行していた赤帽③が既に後退。
外からの殺到具合、大外の青帽④が距離ロス上等で捲りを開始してるのが分かると思う。


4角出口辺り。
ブレブレやけどハリオさんかっけぇ。


・最後の直線
(11.7-12.2)
ここが勝負所。
内ラチから2頭目の位置で先頭、手応えはややあり位か。

ちょっと分かりづらいが先頭の緑帽⑧の後ろに居る黒帽②はここから最内を突くことを選択。
ここの判断はかなり早かったと思う。
さすが川田。

②は4角で少し待たされたがその後スムーズに最内を選択、手応え良し。
①は位置的に②の進路を見てから⑧と⑨(ライトウォーリア)の間を手間取りながら選択し後手を踏む。かなり痛いロス。
④は大外を回っている為、距離ロスはあるがかなりスムーズな進行。


黒帽②は綺麗に最内へ。
白帽①は先頭の緑帽⑧と橙帽⑨との間に進路を見つけるがこの勝負所ではかなりのロス。
大外の青帽④はあとはもう真っ直ぐ走るだけ。

残り300地点で①と④は同じような位置から脚を伸ばすが、①は緑帽⑧と橙帽⑨の間に馬体を入れようとしている所で、④は大外から真っ直ぐ走れる状態。
最内②は先頭の⑧に並びかける所。

白帽①が進路に手間取ったのは地方勢の橙帽⑨が思ったより粘っていたのもあるかもしれない。
本来ならここで先頭を捉えているイメージだが…。

残り200地点で②が完全に先頭、抜け出しにかかる。
①はようやく馬群を割ろうとしてきた所。
④は変わらず大外から。

何回もレース見返したがやはり黒帽②の川田の騎乗内容が一番良かったと思う。
果たして悲願のG1級制覇なるのか…!?


残り100通過。
この時点では①の方が④よりも少し前に居るのが意外だった。


最後50mは最内②、真ん中①、大外④の叩き合い。
ここで④がもうひと伸びしタイム差無しでハナ差の勝利。


残り50を切った辺りからの④の伸びが凄かった。
素晴らしい勝負根性。
ゴール通過シーン。
最後の着差が僅かなだけに少しの差で結果が変わっていたかもしれないレースだった。
個人的に今年の国内ベストレース。



〇感想
上位3頭の力が圧倒的に抜けている。
4着以下とは着差以上の力の差がある。
タイムも早くかなりレベルが高い内容だった。
あとすんごい面白かった。


〇上位
5頭の評価

1着④
・メイショウハリオ(2:01.9)3F36.4 上がり1位

かしわ記念からの勢いそのままに史上初の帝王賞連覇。出走馬中、状態や調整過程は一番順調だった。
3,4角から大外をスムーズに捲って最後まで脚を伸ばしてかなり強い勝ち方でG1級も連勝。
12.9のラップ時ハギノやノットゥルノらが位置を上げた事により4角で2,3着馬が動けなくなり最後の直線での進路取りに影響が出た。そういう意味で展開は向いた形。それでも最後クラウンプライドとハナ差になったのは当日の内前有利のトラックバイアスの影響もあるか。
捲りや仕掛けのタイミングも良く、去年の東京大賞典で捲りに反応して早仕掛けになってしまった反省が生かされた騎乗だったように思う。その結果、距離ロスはあるもののかなりスムーズな進路取りが出来ていた。
去年の帝王賞や今年のかしわ記念での接戦を制している辺り素晴らしい勝負根性を持っているなと感じる。
この馬にとっては本質的に忙しい1600戦を後方から捲りの競馬をしてきた事で(フェブラリーSは結果的にだが)、追走力やレース後半の能力にさらに磨きがかかっている気がする。
状態◎展開騎乗

2着②
・クラウンプライド(同、ハナ差)3F36.7 上がり3位

当日のトラックバイアスを見て評価を上げたが正直ここまでやれるとは思ってなかった。
好走の要因としては状態面の良さ、好スタートから内目追走で距離ロスを抑えた事、4角で少し動きづらい場面もあったが最後の直線でスムーズに最内を選択出来た事だと考える。
4角で少し待たされた事で結果的に脚が溜まって最後の粘りに繋がった所はあるかもしれない。
個人的に正直まだこの馬はそんなに強いと思っていなくて、次のG1級で同じくらい走れるかどうかを見るまで認めるつもりは無い。
騎乗に関してはほぼ完璧な内容だったと思うし、展開的にはかなり向いた形だと思う。それでも勝ち切れなかった事をどう評価するかは各々に任せたい。
状態トラックバイアス騎乗◎

3着①
・テーオーケインズ(同、アタマ差)3F36.5 上がり2位

スタートで少し踏み遅れた事が結果的に最後まで響いたような形。最内枠だった為、道中外に出す事も出来ずにずっと後手を踏んだ上でのタイム差無しなので、この馬の地力がやはり一番高いように思う。
特に最後の直線の進路取りは隊列的にクラウンプライドの動きを見てからの進路選択になり、かなり痛いロスになった。つくづく最初のスタートが悔やまれる。
国内前走の川崎記念から+15kgでパドックでも少し緩く見えたように上位3頭の中で状態面の評価は一番低い上でこの内容なので充分に上積みは見込めるし、次走での巻き返しは可能と考える。馬体重は500前後が適正か。
最内枠という事で揉まれ弱い点を懸念されていたが、このレースに関しては特にそのような様子は見られなかった。とは言え完全に克服しているかどうかはまだ判断しかねる。
正直鞍上の揉まれ弱さ勝負弱さの方が目についた。
多分、川田が乗ってたら勝ってた。
状態展開騎乗

個人的な意見だが上位3頭については、
テーオーケインズ
メイショウハリオクラウンプライド
の順で評価している。

4着⑫
・ハギノアレグリアス(2:02.74馬身差)

向正面~3角辺り(12.2-12.5)のある程度流れたペースの中で外から位置を上げた結果、最後に垂れたような形。良い騎乗という訳では無いが、そもそもこのレベルでは能力が足りていない印象だったので、直線暫くして先頭に立つかという見せ場があっただけ充分だと思うし、そこまで責められるようなものでもないと思う。
むしろ捲りをした事によってこの馬の競馬の引き出しは増えることになるかもしれない。
上位3頭との4馬身の差は決定的で、G1級でこのレベルと勝ち負けするにはかなり展開や運の助けが必要。現時点では足りない。

5着⑧
・プロミストウォリア(2:02.91馬身差)

レース前から初2000、初地方、初ナイターという点を懸念していた。
結果的に2000は長かったよう思うし、坂のある中央ダートの方が適性があるのかもしれない。が、まだ一戦しか走ってないので地方適性については保留としたい。
前走から+10kgという状態面も緩く見えた。
もう少しペースを流していくと予想していたが、上記の通り色々と初モノ尽くしだった事もあり鞍上も少し難しいところがあったか。
本来後続に脚を使わせながら逃げるタイプなのだが、今回の1ハロン延長を重く見たのかスロー展開、溜め逃げの形を取って延長分の最後の脚を残そうとする意図が見える騎乗だったように思う。
周りのレベルが上がるにつれ逃げの脚質は勝つ事が難しくなっていくものだが、このトラックバイアスで勝てないのなら直線の長い大井2000でのG1級は敷居が高いか。
中央G1に関してならまだチャンスはありそう。


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