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モモが食べたい。

あれ、読まれましたか?
ネパールのやつ。

読んでますか。
そうですか。
最近、いーってなりませんでした?
読後に。
いーって。
私なりました。
心がちょっと暴れました。
「モモ、食べたい!」
と。
好きなんですよ。
ちょっと癖のある肉とか、
餃子の類が。とても。
写真もないくせに、
たいへんにおいしそうでしたよね。
モモ。
喉から手が出るもんなら出してむさぼりに行きたいですよね。

しかし、残念ながら
ワタクシの行動範囲にはモモを出す店がなく、
わりとバリエーション豊富なモモさんですから、
新規開拓をして外した時のダメージに耐えられるほど
食欲にくらんだ頭は平静ではない…
なので、真顔でページをたどりながら、
この波打つ心をどうしてくれよう…と
真剣に考えておりまして、
作って食うほかないな。という結論に達しました。
私の「夕飯がモモになるまで」におつきあいください。

ネットで検索すると、
ネパールで食べられているモモは
肉にもスパイスを効かせて、
さらにスパイスをたっぷり使ったソースで食べるらしい。
食べたことのあるモモは羊肉だった気がするけれど、
使う肉は、水牛とか、鶏とか様々なよう。
ふむ。
水牛を使ったバフモモというのがおいしそうだから、
牛でいってみるか。

餃子はわりと得意な料理で、
いつもは豚のバラとか肩ロースとかを混ぜて叩いて作る。
今日は牛だぞ!とタイムセールの牛コマに手を伸ばし、
でもなぁ。
と思う。
牛コマ、パサつかない?
たまに、妙にミルク臭かったりするしさぁ。
しっかり蒸すことを考えると、豚の方がおいしいよね。
混ぜる?
豚も混ぜちゃう?
せっかくなら鶏もいっとく?

余計なことを考え出すと、
芋づる式に余計なことに思い至り、
スパイスたくさん入るから、ちょっと癖があってもおいしいかも。
と、さらに鶏の心臓も入れることにする。
(夕飯の別メニューである、鶏レバーの副産物)
全部混ざって、おいしいモモにおなりなさい…
※どうやら脂肪がたくさん入っている方がおいしいらしい。入れるべきは、鶏皮。

皮は餃子の皮で代用できると書いてあることが多くて、
平日の夜だしな。
餃子の皮でささっと…
するのが賢いんだろうけど、馬鹿なのでこねました。
餃子よりしっかり作った方が良さそうな感じなので、
薄力粉は入れずには強力粉だけを使う。
ただの余談だけど、
ウー・ウェンさんの小麦粉料理の本がすごく好きで、
そこに書かれていた、
中国の家庭では小麦粉の量なんていちいち計らない。
ウーさんのお母さんも
ウーさんが小さかった時のお茶碗で
袋から小麦粉をざっぱざっぱすくって使ってたし、
それが当たり前だから、
レシピ本にはグラムを書かなきゃいけないの、
とても大変。
というエピソードが本当に好きで、憧れているので、
秤は使わない。
だいたいで作ってもちゃんと主食として成立する、
小麦粉のおおらかさよ。
毎日炊いてても計量カップが必要な、米が主食の日本人よ。

(ワタクシハ、ハクマイガアマリトクイデナイノデス。)

ちょっとごま油を入れて、ぎりぎりまとまるくらいの水を足してこねる。
強力粉なので、なんとなくまとまっていればそれでいい。
別に水分が多くてもかまわないと思うけど、
水分が少ないくらいの方が、肉汁をしっかり吸って留めてくれる気がして、
いつも無理矢理少ない水分でこねようとしてしまう。
ちょっと水少なすぎたかなぁ?を、
乗り越えてくれるところが強力粉の頼もしいところなのだけど、
念のためちょっとあったかいコンロ脇でふきんをかけて休ませる。


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