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LANSCOPEオンプレのログでoVice利用状況を可視化してみた

LANSCOPEアドベントカレンダー2021!5日目の投稿です。

今回は、「LANSCOPEオンプレミス」の「Webアクセスログ」を「Splunk」に取り込み、「oVice」の利用状況を可視化してみた事例をお伝えしたいと思います。なお、Splunkでの表現方法 (SPLの内容 等)については別記事にしたいと思います。

▼目次

  1. きっかけ

  2. やってきたバーチャル空間

  3. oViceの利用状況をSplunkで可視化してみる

  4. 課題は解決したのか?

  5. まとめ

▼1.きっかけ
テレワーク以前もメールやチャットなどのツールを使ってコミュニケーションを図っていたにも関わらず、テレワークが進むにつれ社員同士のコミュニケーション不足に関する問題意識が社内で強まっていきました。
私自身もコミュニケーション不足とまで言わずとも、モヤモヤする気持ちを持ちながら仕事をしていたような気がします。同じ空間で仕事をしていないことが、こんなにも漠然とした不安な気持ちにさせるものなのかと…驚きなのか寂しさなのかそんな気持ちでした。

完全テレワークが1ヶ月、半年、1年続くと、「帰属意識」や「仲間意識」など、ネガティブな時に出やすいキーワードもちらほら出てくるようになってきました。そんなおり、コミュニケーション活性化に向け10月からoViceを導入するという社内発表がありました。

▼2.やってきたバーチャル空間
oViceへアクセスするためのURL受領後、意気揚々?戸惑い?ながらアクセスしてみました。フロアの出入りを繰り返している人、アバターをあちらこちらに動かしている人などがまばらながらいました。そんな中で、業務の絡みが減ってきた別拠点の社員を見つけ、近況など “雑談“ が早速できました。「ああ、こいうやり取りなんか懐かしいですなあ」と互いにほっこりしました。

ZoomやTeamsなどの打ち合わせでは、打ち合わせ直前に入り、終了直後に切断することが多く、雑談のタイミングがなくなっていたんだなぁあ…と気づくことができました。長年働いている社員ですらこの懐かしさや温もりを感じるのに、入社間もない人たちはどんな感覚で日々を過ごしていたのだろうか…。

▼3.oViceの利用状況をSplunkで可視化してみる
ツールの多くは導入して終わりということはありません。今回のようなコミュニケーション課題の場合、oViceというバーチャルなフロアに多くの社員が “出勤” するからこそ意味があるわけです。自分はoViceの利用価値が高いことがわかったけれども他の人はどうなのだろう?というわけで「LANSCOPE オンプレミス版」のWebアクセスログを利用して活用状況を可視化してみました。

まずは曜日ごとの「利用人数」を確認するパネルです。11月は曜日関係なく多くの社員が出勤していることがわかりました。

曜日毎のアクセス人数

次にフロア毎の出勤状況をみてみます。MOTEXの場合は1F~4Fまでが本部毎の業務フロア、5Fは全社員が集まれる自由空間です。結果、4Fと5Fの利用率が低いことがわかります。たしかに、4Fにアクセスすると誰もいないですもんね…。

フロア毎・日毎のアクセス人数

念のため本部毎も見てみると、やはり4Fが割り当てられている開発部門の社員のアクセス率が低いことがわかります。
MOTEXはソフトウェアメーカーですので、開発部門に所属するメンバーが多く在籍していますが、10人程度しかアクセスされていないのが見えてきます。

組織毎・日毎のアクセス人数

アクセス状況確認後、開発部門の業務状況を確認した結果、他コミュニケーションツールを利用していることがわかりました。ただし、利用しているのは開発部門メンバーに限られるため、全社員でのコミュニケーションを図る体制にしきれていないというのが、現状の会社課題といえるでしょう。

▼4.課題は解決したのか?
社員アンケートの結果、「交流が促進した」などのポジティブコメントが多くあがりました。ネガティブな反応としても、他システムとの棲み分けができていないなど、ある程度ルールを定めることで解決できるものでした。
少なからず改善点はありながらも、ポジティブコメントが多くあったことから導入は成功といって良いだろう! というのが一般社員の上からの感想です。 笑

▼5.まとめ
今回のようなケースの場合、利用状況把握のためにアンケートによる感想収集は必須の流れでしょう。弊社もこれまではこのアンケートのみで活用状況を把握するということにとどまっていました。しかし、今回は実際のアクセス状況と突き合わせることで、より実態に近い現状把握ができ、更にカイゼンすべき点も見えてきたのではないかと思います。

また、今回は 「利用人数」で集計をしてみましたが、「利用時間」 にしてみるとまた違う仮説が出てきます。例えば、利用時間が短い場合は、ログインしているけれども交流は少ない人なのではないか…とか、反対に長い人は積極的にコミュニケーションを図っている人なのではないか…とか。

今後も、アンケートのみではなく実際の利用状況を可視化し、他角度の仮説を立ててより良い世界になるようLANSCOPEのログを活用していこうと思います。

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