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うつとのつきあい方(13)電通過労自死事件で思うこと

一時期ブラック企業で働くことが話題になっていたが先日電通の新入社員の方が亡くなり、働き方とは何か?が議論されることが多くなりました。

電通過労自殺事件へのコメントで炎上した大学教授を考察

今は「会社の社畜」と言われている世代の終盤に差し掛かっています。平成に入った当時はバブルが弾けた直後で、景気のいい話が残っていましたが、時がたつにつれ風船がしぼむが如く市場が縮小していくのずっとを見続けていました。

社内の経営幹部をはじめとする諸先輩方々は一度食べた餅の味が忘れられず
毎年右肩上がりの事業計画を無理くり作成し、その計画を達成すべく
ノルマを押し付けるというやり方は今でもあまり変わらないと思います。

自分の年代の入社後はサービス残業、休日出勤は当たり前、有給は取ったフリして出勤するということが当たり前にまかり通っていました。

バブル崩壊後、経営層は市場縮小に対応すべく社内組織を縮小するという直近で安易な方策をとっています。
これはアメリカのような柔軟な労働市場には常道ではあるが日本式経営に
とっては体の血を抜くぐらい結構ショッキングな方策です。

会社はバブル崩壊からずっとそこかしこで組織をシュリンクしています。

経営的な数字は復活やV字回復などどマスコミが騒ぎ立てていますが、中で働いている人たちはいつも「お払い箱」におびえているのが現状です。
今はその怯えが会社組織を蝕んでいます。

年齢の高い従業員にほどモチベーションを保っている人は少なくなり
明日は我が身という恐怖感と自己保全のためリスクを避ける中間管理職が
増えているようにみえます。
今と昔、大きく違う所は、だれも責任をとりたがりません。
今は何かあれば「自己責任」という都合の良い言葉を使いまわし
立場の低い従業員にパワハラまがいのことを平気でします。

しかも当事者はそれがパワハラに当たることがわかっていないから
こういう悲劇があちこちで発生することになります。

我々はまだ経験を積めただけましなほうかもと最近思うことが
多くなりました。希望に溢れた新入社員がみるみる活気を失うのは
見るに耐えません。

この先、根性論を持ち出す人が少なくなるようにと痛切に感じます。。

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