【今月のお題】わたしにとって宣伝会議賞とは。

将来の夢がなくて困っていた高校時代。

体を動かすこと以外では、作ったり考えたりすることが好きだなと気づいた高校時代。

そういえば言葉が好きだなと気づいた高校時代。


広告という世界を知った、高校時代。


そして、ベネッセのWebサイトがコピーライターという職業を教えてくれた。


そのサイトは、コピーライターになるために専攻しなければならない学問や、優遇される学部、必要な資格等はないと言っていた。(たぶん)


ということで、なんとなく他の選択肢も残しつつ入った文学部。


山梨のど田舎にある、広告とは縁遠い大学だった。

広告に興味がある学生も周りにはほとんどいなかった。

こちとら、愛媛のど田舎から山梨のど田舎に出てきた生粋の田舎者だ。

コピーライター?近づき方も、なり方も全然分からない。


そんなこんなで、酒を覚えたり女は覚えられなかったりして大学生活を満喫していたある日、どこかの本屋さん(もしかしたら東京だったかもしれない)で目に留まった、「コピーライターの登竜門」というキャッチコピー。


宣伝会議賞のキャッチコピーだった。


コピーライターの登竜門!?

なんだよ、そんなのあるのかよ。



どうやってコピーやCMを考えたのか、

何を参考にコンテを書いたのか、よく覚えてない。

とにかく10本くらい出した。


1本通ってしまった。


お、以外とイケるじゃん。

あまりにも浅はかな19歳。


翌年は、70本出した。

去年あんなので1本通ったんだから、

今年はフィーバーに違いない!

という予感は的中するはずもなく、

岡山和也という名前は前年と同じく1つだけだった。


しかし、この時にはすでにコピーの面白さから抜け出せなくなっていたのかもしれない。


大学4年間、毎年9,10月は1年で一番充実していた気がする。


私にとって宣伝会議賞とは、

「つかみ所のないコピーライターという職業と、唯一繋がれる場所」だった。



「ちゃんと登竜門にできるか」

これが、これからの自分にとっての課題です。

さて、仕事が終わったので本屋さんに行ってきます。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?