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「こんなコピー書けない・・・」


数々の名コピーを見て、そう思えてからが

コピーライターは勝負なのではないかなと思う。

駆け出しの僕に言えることではないかもしれないけれど。


コピーというものを知ったとき、


こういうのならオレにだって書けそうだ。

こういう感じで書いてみりゃいいんでしょ?

なんかいい感じのこと言ってみよう。

そんなことを思っていた。


分かってなかった。


コピーなんて、思考のプロセスをすっ飛ばして出て来た表現だけを見ると、

そりゃあ誰にでも言えるようなことだ。


絵のようにすべてを描き手の力加減や感性が決めるものではなく、

すでにある文字の組み合わせに過ぎないのだから、

だれにでもなぞれる。真似できる。


宝の地図があれば、宝を見つけることはカンタンだ。


地図もなく、手探りで宝を探し当てた人たちの存在に気づいた時の無力感。

そこから長い旅は始まるのだと思う。

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