『リョーマ!新生劇場版テニスの王子様』初心者向けQ&A

映画『リョーマ!新生劇場版テニスの王子様』を観てください。

アニメ化から20周年経つ『テニスの王子様』の10年ぶりの劇場版にして初の3Dアニメーション作品です。

早速ですがあらすじをご紹介しましょう。

あらすじ

全国大会決勝の死闘を制した3日後、越前リョーマは更なる高みを目指して武者修行のために単身渡米する。
しかし、LAに到着早々、家族旅行で来ていた同級生の竜崎桜乃が、ギャングに絡まれている場面に遭遇する。
彼女を助けようと放ったボールがきっかけで、なんとリョーマと桜乃はタイムスリップ!!
辿り着いたのは、リョーマの父・越前南次郎が引退に追い込まれた全米オープン決勝の数日前。
父の引退の理由を知るため、若き南次郎と行動を共にするリョーマたち。
“サムライ南次郎”と呼ばれ、最強を誇った現役時代のプレーを目の当たりにし、胸躍らせるリョーマ。
だがその時、桜乃が何者かに連れ去られてしまう。
救出に向かうリョーマだったが、そこに規格外の強力な敵が現れ、熾烈なバトルに発展することに!
しかし、この事件は南次郎の引退に深く関わっていたのだった――。

公式サイトより引用。

「テニス漫画でタイムスリップって何?」と思った方も多いのではないでしょうか。

これに関してはあらすじに書いてある以上のことは説明ができません。

観ればわかるのでともかく観てください。

『リョーマ!』は全人類が楽しめる映画なので。


Q. そもそも『テニスの王子様』ってなんですか?

A. 伝説のテニス選手・越前南次郎を父に持つ帰国子女の越前リョーマが青春学園中等部(通称「青学(せいがく)」)のテニス部に入部して一年生にしてレギュラーに選ばれ、先輩たちとともに全国制覇を目指す物語です。

通称「テニプリ」と呼ばれ、1999年から2008年まで週刊少年ジャンプに連載されていました。

続編の『新テニスの王子様』(通称「新テニ」)は本来は高校生を対象としたU-17選抜候補合宿に50人の中学生が招聘されるところから始まり、やがて世界大会に続く物語で、2009年に連載を開始し現在も未完です。

ちなみにいわゆる「テニミュ」はテニプリの地区大会決勝〜全国大会決勝までの試合を中心に作られたもので、現在までに3シーズンを完走し4thシーズンが始まったところです。


Q. 原作未読なんですが大丈夫ですか?

A. 連載開始22年目にして「1話目のプロットを出す気持ち」で原作者の許斐剛先生が製作総指揮を務めた映画なので、本編は原作を一切知らない方でも楽しめます。

キャラを知らない人に優しくするためあえて人気キャラをほとんど登場させない荒技を取っています。


Q. テニス漫画でタイムスリップって何ですか? テニプリを読んでいれば分かるのですか?

A. 長いことテニスのオタクをしていてもタイムスリップには度肝を抜かれたのでわれわれも『リョーマ!』で初めてテニプリを浴びる人と立場は同じです。

許斐先生のモットーは「まだ誰も通ってない道はないか」なので常人には想像もつかない展開を見せてくれます。


Q. 『リョーマ!』はいつの話ですか?

A. 「テニプリ」で8月に全国大会が終わり、「新テニ」で11月にU-17選抜候補合宿が始まるまでの空白の3カ月間、リョーマが故郷のアメリカに「武者修行」に出ていた頃の物語です。

ちなみにED後で流れる許斐先生書き下ろしの40枚のイラストはその3カ月間、テニプリや新テニに登場するキャラクターたちが何をしていたのかが窺える内容になっています。

こちらのイラストは入場者プレゼントとしてポストカードになっていますが、裏面には許斐先生によるキャプションも付いており、それを読むことでより詳しい状況が分かるようになります。


Q. 2パターンあると聞いたのですがどういうことですか?どちらを観るべきですか?

A. 『リョーマ!』には「Decide」と「Glory」、二つのパターンが作られています。

あらすじには違いはありませんが、リョーマが窮地に陥ったときそこから脱するためのヒントを与えてくれるキャラが異なります。

Decideに登場するのはリョーマが全国大会決勝で戦った幸村精市と青学の部長・手塚国光です。

Gloryには青学が全国大会で戦った四天宝寺中の部長・白石蔵之介とリョーマのライバル・遠山金太郎のふたりと、いわずとしれたテニプリのキング・跡部景吾が登場します。初心者向けなのはDecideです。

なお「Decide」と「Glory」では本編終了後に上映される「シアターテニフェスpetit」のセットリストも異なります。


Q. 「シアターテニフェスpetit」って何ですか?

A. もともと「テニフェス(テニプリフェスタ)」とはアニメ版の声優陣が集まってキャラソンを歌うライブのことを指します。

今回の「シアターテニフェスpetit」は許斐先生が800曲以上あるキャラソンの中からセットリストを組んだ名曲に原作のイラストを元にしたMVが付けられたものです。

「Decide」と「Glory」でセットリストが異なりますが、テニフェスのテーマソングである「Love Festival」はどちらでも流れます。

「Decide」の「テニフェスpetit」は「Love Festival」の他にリョーマ、手塚とテニプリの全国大会までに青学が戦った各校の部長、リョーマの兄・リョーガのソロ曲が収録されています。

【Decideセトリ】
#1 Love Festival/テニプリオールスターズ
#2 FIGHT TO THE END/越前リョーマ
#3 Never Surrender/手塚国光(青学学園中等部部長)
#4 俺様の美技に酔いな/跡部景吾(氷帝学園中等部部長)
#5 エメラルドライン/幸村精市(立海大付属中部長)
#6 スパイダー/木手永四郎(比嘉中部長)
#7 go on/白石蔵ノ介(四天宝寺中部長)
#8 Orange/越前リョーガ
#9 世界を敵に回しても/テニプリオールスターズ
※公式Twitterより引用、誤字は修正済み、()内は執筆者による注釈

「Glory」の「テニフェスpetit」は「Love Festival」の他にチーム単位で歌っている曲やチームを代表する人気ソロ曲、ユニット曲などが収録されています。

【Gloryセトリ】
#1 Love Festival/テニプリオールスターズ
#2 Tricolore/青学オールスターズ(青学のレギュラー全員)
#3 恋の激ダサ絶頂(エクスタシー)!/by断ち切り隊(不二周助、宍戸亮、千歳千里、白石蔵ノ介によるユニット)
#4 CHU-BA-FIGHTER/木手永四郎
#5 勝手に四天フェスタ/四天宝寺オールスターズ(四天宝寺のレギュラー全員)
#6 チャームポイントは泣きボクロ/跡部景吾
#7 LASER⚡BEAM/柳生比呂士(立海大の選手)
#8 世界を敵に回しても/テニプリオールスターズ
※公式Twitterより引用、誤字は修正済み、()内は執筆者による注釈

柳生比呂士は黄色いジャージの眼鏡の子でテニプリを知らずに『リョーマ!』を見ると「なんかリョーマくんのライバルなのかな?」と思うかもしれないキャラクターですが実際はそんなことは全くないです

なんであのシーンで柳生比呂士が出てくるのかテニプリのオタクにも分かりません。(許斐先生曰く「柳生くんが頭に浮かんだから」)

細かいことは良いので『リョーマ!新生劇場版テニスの王子様』を見よう!!

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