「やさしさ」の需要と供給

やさしさ。

それは弱さの裏返しでもあって、他人のためを思った行動ではない。
それは自分の弱さを隠すためのひとつの手段であって、やさしいことと優れていることは全くの別物である。
それは弱さの象徴であって、かなり扱いに困るもの。

最近「やさしさ」について考える。
あなたはやさしくていい人だね。
そんなこと言ってくれるんだやさしい。
もっとやさしくして。

やさしさってなんだ。

やさしい行動。
それってどんな行動なんだろ。

個人的にたどり着いたのは、
「弱さを隠すための行動」

行動の裏には、
嫌われたくないから、
場の雰囲気を壊したくないから、
可哀想だから、
自分にとってそのほうが都合が良いから、
自分のことを善人だと思いたいから、
優しい人だと思われたいから、
嫌な奴だと思われたくないから、
みたいなヨコシマな気持ちがある気がする。

その気持ちがあったとしても、結果的に誰かが助かって、救われて、結果的に優しい行動になったのならそれはそれで良いと思う。
でもその行動ができるのって、強い人なんじゃないかなって思ったりする。

弱さを隠すためのやさしい行動。
それは本当は他人の為ではなく自分のための行動。
最終目標は嫌われないこと。
だから、詰めて行くと筋が通ってないし、中途半端。
厄介なのも寄ってくるし、自衛もできない。
結局最後は破滅か破産か他人任せ。

嘘ついてるからね。
自分にも他人にも。
自業自得。

やさしい人は需要がない。
やさしい人を欲している人、優しい人に寄ってくるのはどんな人か。
詐欺師、メンヘラ、何かを失った人。
やさしい人はそういう人には需要がある。
「優しさ」を求めてる。結局出会うのは、付き合うのは、つるむのは「やさしい人」。

やさしい人は会社にはいらない。
「厄介」な人を引き寄せるから。
重たい。共倒れる前に切り離す。
切り離す以前に関わらない。

やさしい人は需要がない。
だってやさしい人に寄ってくる人と出来ることなら関わりたくないから。
やさしい人はどこまで行っても無力だよ。
そのやさしさも偽物だし。
やさしさは本物かも。
優しさではないだけで。
優しさの面を借りた無力なやさしさ。

やさしさは誰も救わない。
やさしさは自分も相手も周りの誰も救わない。
しんどくなるだけ。
まあ嘘ついてるわけだからどこかでボロが出て、筋が通らず、歯車が狂うのは当たり前だよね。

中途半端なやさしさ。
安い同情。
自分を守るための口実。

身から出た錆ぃ！

じゃあ、優しさとは何か。
なりたい優しい姿とはどんな姿か。

悩んで出した自分なりの答えは、
「勝負できる強さを与えてあげること」
が本当の優しさなのではないかなと。本当にその人のことを思っているということなのではないかと。

たぶん他にも答えはあるけど、ひとつの答えとしてあるんじゃないかなって。
たぶん、相手を目的として見てる人、愛のある人は優しいんじゃないかなとも思うね。

カントさんんんん。教えておくれよ。