手術後6ヶ月が経過し順調

前立腺癌摘出手術を行いちょうど6ヶ月が経ち、病院の定期検診を受診。特に問題はなく順調とのことでした。


今の体調

自分でも6ヶ月と言うのを一つの目安にしていた。いろいろ調べたり同じ手術をした人たちの話を伺ったりして半年経ったら大体通常の生活に戻るという印象を受けていたから。
自分の中での通常の生活とは手術以前の生活と全く同じことができるということと定義していた。ある一つのことを除いてできている。懸念事項もあるにはあるけど。

体調的なもの

全く支障なし。むしろ手術前の3−4ヶ月の方がきつかった。それはホルモン治療の副作用があったから。手術をして前立腺を取り除いたので術後の投薬は全くない、ということは薬の副作用もないという事。
ちなみに副作用でキツかったのは偏頭痛が週に2回起こった事。その引き金は疲労とアルコール。ちょっと走る、暑い中を動く、ビールを一口飲む、といったことで1日半ぐらいは偏頭痛になっていた。
それと女性の更年期症状が自分に出たこと。発汗や疲労感がひどかった。これらがなくなった。偏頭痛だけは月に2回ぐらい起こるが、これはずっと以前からあったことなので「戻った」に過ぎない。

手術後2−3ヶ月での検診では「尿酸値が高いので痛風になりますよ」と先生に脅されたが、この理由は自分ではわかっている。排尿が怖い(とっても痛い)ので水分を控えていたから相対的に尿酸値が上がったのだ。アルコールも飲んでないし、食事も気を使っていたので贅沢病ではないですよ。
3ヶ月ごろには排尿の痛みも無くなっていたし、水分をとり始めて尿酸値を抑える薬ももらっていたのでここは問題ない。
仕事も普通にこなし、週末の試合でも太陽の下立って運営を行なっても頭痛は来ない。

運動できるように!

自分の中でサッカーにいつ戻れるのかが一つの指標になっていた。3ヶ月でサッカーの練習(木曜午前女性チームに参加)には戻っていたけど、基礎練習中心。ゲームに関してはGKのみをやらせてもらっていた。それでも筋肉痛と腰痛に悩まされた。
手術前の3ヶ月と術後3ヶ月の合計6ヶ月運動してなかったのだ。私の手術前(投薬前)の1週間の運動は64歳にしてはやり過ぎ感あると思う。列挙してみると
ーサッカー練習
ーフィジカルコーチによるトレーニング
ーゴルフ練習
以下は隔週ぐらい
ーフットサル(週末の個人フットサルプログラム参加)
ーランニング(5−6キロ)
ーゴルフラウンド(真夏と花粉の季節は行かない)

こんなことをやってプロテインを飲んでいたら男性ホルモンが上がって前立腺癌にもなるわ、と今なら思う。(勝手な妄想かもしれないけど、意外と正解かもしれませんよ)

ここまではともかくとして、サッカーは6ヶ月目からはゲームでもフィールドで走っている。ゴルフ練習も短時間だけど毎週こなしている。フィジカルトレーニングも隔週だがすでに動いている。
ランニングも6キロまで戻った。
ゴルフラウンドは2回こなした。
やってないのはフットサルだけだ。これは週末の試合が立て込んでいて、いつも行っている越谷のフットサル場に週末行けてないからだけど行きたい。

プロテイン止めた

プロテインを飲むことは止めた。
家系に癌はいない。食事も魚や豆腐中心にタンパク質を摂り野菜をたくさん食べていた。これは10年以上続いているのだ。前立腺癌にならない食事を普通にやっていたわけだ。思いつくのは運動後のプロテインしかない。さっきも書いたが勝手な妄想だとは思う。だけどゴルフの飛距離を伸ばしたいとか、サッカーでへたらない身体、とか考えてかなり筋肉をつけていた。運動後は必ずプロテイン。
もう前立腺はないのだから気にしなくていいのかもしれないし、良質なプロテインを選べば良いのだろうが、それは食材で補強することにした。
ドクターの意見も聞いていないし、勝手な判断だけどそうすることにした。それだけだ。

アルコール飲めるように

アルコール飲めないのはつらかった。暑くて汗をかいているのにビール飲めない。精神的に参っちゃった、と思っても気分の切り替えに飲めない。
スタッフとの交流をしようと思っても飲みに誘えない。
術後3ヶ月ぐらいから少しずつ飲んでみた。本当に恐々という感じだった。
「飲める!」と思ったのは4ヶ月目ぐらい。ワイン会をやってみた時だ。
知り合いのお店に収集していたカリフォルニアワインを預け、友人とのワイン会を予定していたのは手術前2ヶ月ぐらいだったか。しかし断念していた。これをやってみたのだ。ワイン3種類、グラスに1杯ずつ飲めた。ちなみに水はワインの2−3倍飲みながらだけど。二日酔いも頭痛もなかった。

そこから飲むことを解禁。ただし週に2回だけ。5日間は飲まない。それは自分のルールとした。お誘いを受けることが多いし、術後控えていた交流もしたかった。週3日目になりそうなら「今日はちょっと飲めなくて」とウーロン茶をいただいている。
このペースなら問題がない。だからお誘いいただいても1ヶ月先、とかお答えしてしまっているのは、週に2回だけで予定が取りにくいからです。すみません。
ところでビールをほぼ飲まなくなった。理由は2つ。トイレに行きたくなるから。そして飲むお店に美味しい日本酒やワインがあれば「適量」の全てをそちらに使いたいから。もちろんビールの美味い店、ならビール飲みますよ。

排尿問題

なかなか書きにくいことだけどせっかく手術前からnoteで書いていることなので赤裸々に書きます。
排尿痛は全くありません。今でも排尿時には信仰心はともかく「神に感謝」している。知り合いで前立腺の手術をして一生排尿できなくなった人がいるから。尿道を前立腺とともに切除し、残った尿道を膀胱とつなぐ手術だっただけど、この細い尿道をきちんと繋いてくれたドクターには感謝です。でもその方はこれが腫れてしまったりして尿道が詰まって出なくなったらしい。

さて、もうダダ漏れはない。ダダ漏れは2ヶ月続いた。3ヶ月から4ヶ月は座って立つと漏れた。
なぜ?前立腺が尿道を覆っていてそれが椅子との間でクッションの役割をしていたが無くなったので、椅子が尿道に当たる。立つと締め付けられていた尿道が開放される。漏れる。ということ。
それをなくすため骨盤底筋体操なることを行うのだ。おしっこを止める時に使う筋肉。自分は合わせてスクワットもしている。ランニングも始めたしサッカーも。下半身強化は意味があると思う。

トイレは座ってしか排尿できない。そもそも家ではトイレが汚れるのでそうしていたけど、外出時も立っての排尿はできない。
理由は2つ。まず尿道を切ってつなぐことで3センチぐらい短くなっている。そのため陰茎も3センチ短くなってしまう。男の人しかわからないと思うけど短くなったらなんかこぼしそう。
2つ目はまだ尿もれパッドを手放せないこと。これが邪魔で立ってなんかできません。そもそもパッドや尿漏れパンツ見せたくないしね。

困ることもある。まずオシッコが我慢できないこと。骨盤底筋だけで止めるので限界があり漏らしそうになる。大便所が空いてないと本当に辛い(だからビール飲まないのです)。
臭い問題もある。オシッコがパッドについたら臭いのではないかな。今のパッドはよく出来ていて、水分を吸うと花の香りがたちのぼるのだけど限界がありそう。なので3ヶ月までは結構コロンをつけていた。

さて毎月の定期検診では漏れの状況を把握するためのテストがあった。超音波で排尿後の膀胱の残量を測り、アンケートを行う。例えば夜排尿するのか?とか1日何回パッドを替えるか?とか。
6ヶ月の検診ではそれがなかった。もういらないということだろう。実際今はほとんど漏れないのだ。男性、特に中年以降の人はパンツにちょっと漏れていることがあると思うけどもうそのレベルだ。あれ、よく振らないと多分尿道に残ったのが油断してると出てくるやつだと思う。同じ。
ところが運動だけは違う。走ったり、クラブでボールを打つと腹筋に力が入り膀胱や尿道を圧迫するし、重量の法則で下に水分が落ちる。

ドクターに「ほとんど漏れないけど運動したら漏れるんですよ」と話したら「それは当たり前ですよ。だって臓器取ってるんだから」とにベもない。
あと数ヶ月はパッドのお世話になりそうだ。

まだ出来ずにいること

とにかく自転車。ドクターは「全然問題なし」と太鼓判を押してくれているのだけど、この怖さ分かります?男性ならわかると思う。
尿道にガツンとくるのって辛いよね?それが怖い。
サドルが当たるのはまだ出来ない。しかも自分のロードバイクのサドルはこれ!

イタリアのサドルメーカー

これ、全ての親父にお勧めしたい。特に前立腺肥大の人。浦安の自転車屋さんのbelieve店主の山越さんと相談してずっとこれを使ってる。癌になんかなる遥か前から。
このサドルをつけているのに怖い、ってわかりますか?
と書きにながら明日チャレンジしみることにします(汗)。

ちなみにたまたまbelieveさんにメンテに行っていたら自転車youtuberの「荒北仮面ライダー」さんに遭遇。山越さんの提案でyoutubbeに載せてもらいました。

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