退院後、痛すぎる1週間



自宅にこもる

当たり前だけど退院してすぐはベットでの生活だ。近くのマツキヨで尿漏れ対応パンツを買って、これを履いて過ごす。
ソファーにも座ることができるが、オットマンを使って足を伸ばしダラーんとしないとならない。患部が直接当たるとソファーと言えでも痛い。
もちろん椅子には座れない。
やることは限られている。本を読む、youtubeをテレビで見る、スイッチでゲームをする。夜はネトフリやアップリTVでドラマや映画を見る。
1日1回程度のZOOMを使った会議はOKとした。

ドーナッツクッション

食事はやはりテーブルで摂りたい。となると椅子に座らなくてはならない。
そこでアマゾンでこれを購入しました。

ドーナッツの前が開いている

基本的には出産後の女性が使うクッションです。完全な丸型が主流だけど探すとこういうのがある。正確にはU字クッションというのだそうだ。
これだと患部を刺激せずに20分程度なら座っていられる。
写真のものは厚手のクッションだが、同じシリーズで厚さが半分程度のものもある。
それも購入した。これは重宝していて、その後外出することになるのだが、必ずトートバッグに入れて持ち歩いている。
仕事や食事で椅子に腰かける際にはこれがあると便利。まわりは「痔の人」と見ていると思うけど全然気にしません。

痛さはというと(会陰部)

痛さは退院後の方が深刻だった。
主に3か所の痛みを感じた。
一つ目が患部。いわゆる会陰部というところで、これが椅子に当たるところ。この部分の痛みは24時間続くのだ。耐えられない痛さではないけど、常に痛いのは苦しい。
眠っていても痛いのだ。さらに眠る際に変な姿勢になると余計に痛い。なるべく刺激がないように仰臥して眠るしかない。
いただいた鎮痛剤はカロナールだったが、これは全く効き目がなかった。

二つ目は尿道縫合部

これは強烈だ。手術で尿管と膀胱を縫合している。自分の体は傷の治りも普段から遅いのだけど、まだ完全にはくっついていないのだろう。
排尿をするとその患部の痛みが強烈なのだ。どのくらい強烈かと言うと、「痛い!痛すぎる!」と口に出さないと耐えられないほど。
これが10分続く。
トイレで座る姿勢だと耐えられないので、排尿を済ますとベッドかソファーに飛び込んで膝を抱えながら「痛い、痛い、痛い」と声を発しながら耐える。
おかげで目尻の皺が増してしまった。

三つ目は尿道

カテーテルが都合4日間入っていたことになる。さらに1回引き抜いて入れ直している。これが尿道を傷つけたことは容易に想像できる。
これが痛い。二つ目はピンポイントで痛いのだけど、尿道全体にも「滲みる」痛さがある。これは二つ目と同時に来るわけなので本当に大変なんです。

買い物が旅行のように

マンションの近くにマイバスケット、セブンイレブン、マツキヨと3店舗ある。30メートルほどか。これが遠いのです。
なぜかと言うと、痛くて歩くのに時間がかかる。歩幅がいつもの3分の1ぐらい。
そして最大の問題は歩いている最中に尿漏れが起こること。
これ、少量でも上に書いたように激痛が起こるのです。だから5メートルほど歩くたびに立ち止まって「痛い」と耐えている。
なんでそこまでして買い物に行かなくてはならないのか?と思うけど、行けると思っちゃったということです。間違っていた。行っちゃいけなかった。
いつもなら5−6分で買い物するのに20分かかってしまった。旅行のようだった。
当分は出歩けない。

夜は虚しくトイレは3回

大体11時半ごろに眠る。この頃は夜が虚しかった。普通なら日中仕事やスポーツをして、夜は疲れてご褒美として眠る感覚なのに、なーんにもしておらず、なーんにも生産していないのに夜はやってくる。虚しすぎてとてもナーバスになる。夜が来るのが怖くなる。夜になるとメンタルが一気にダウンしてしまっていた。
しかし人間は眠らなくてはならない。2時間おきに尿意で目覚めトイレで痛みと格闘する。寝た気がしない。
そんな状況なので昼寝はしないことに決めた。眠いけど。昼寝すると夜の眠りが浅くなって起きてしまうと思ったから。


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