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献体と解剖劇場

  某大学医学部に献体登録をしているので、定期的に冊子が送られてきます。内容は医学生による解剖実習の体験記。医学部に入学して、2年生になると実習が行われます。

 皆さん当然初めての体験ですから、その驚きや医師になる責任感、献体した方への感謝などが、瑞々しい感性で書かれています。ノンフィクションゆえに、下手な小説より感動します。

 私のbodyも解剖され、少しは医学の役に立てれば本望です。死後の世界などスピリチュアルなものはまったく信じないし、死は無だと思ってますが、もしも亡霊になれたら、自分が解剖されていく様子を上から眺めたい、なんて思うのは、不謹慎でしょうかね。

 今回の冊子の表紙を飾った絵は、1600年頃、ライデン大学(オランダ最古の大学)の「解剖劇場」を描いた銅板画。かなり不気味ですが、昔から人間は自分の興味深々だったのでしょうね。

 なんでもこれが「シアター」の語源となったそうです。

 キレイな身体で献体できるように、断酒を続けます。 


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