2023/01/3

あらすじ:僕は漫画を描いている

久しぶりにこのブログを見返した
その理由は、自分が今描いている漫画のネタになる気がしたからだ

過去の僕からすれば極めて醜く映るか、あるいは極めて輝かしく映ることだろうが、現在の僕は出版社に持ち込むための漫画を描いている
太古には自らの生の支柱となり、その後には自らの死の因子の一つとなった星井美希の曲解を漫画として表現して、今はあろうことか自分自身の世界を描こうとしている

そしてその世界は、その世界自体というよりも”何にもならない生”を否定するために描かれている
それは、僕がこのブログをかつて書いていた時に否定してきたものと近い
つまるところ、僕は過去から連なる自分を否定するために漫画を描き、それによって否定されるべき自らを脱しようと画策している

ありえないことだが、もし今描いている漫画の、本当に描きたい”否定”が、少しでも形を残して評価されるものとなったのたら、恐らく僕は過去の自身を少しばかり救える、と、過去の自らを垣間見たことで情動してしまった
自分で書いた文章を自分で読めば情報量が多いのは当然だが、あの時感じていた自らの生への、負の方向への強烈な疑問とそこから生まれた積極性への自分なりの反駁が、異臭を伴った鮮烈さで蘇ってきた

そして僕は、その鮮烈さでもって漫画を描く
描くというのは僕の想像を超えて苦しかったが、描くのだ それしかないんだ