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キムタクを見た!

昔、キムタクを見たことがあります。正しくは私が見たのはたしかにキムタクだったという話です。

あれは私が幼稚園くらいの時、車でどこか旅行にでも出かけた時のことです。武石かどっかのインターチェンジあたりから高速に乗ったと思います。

信号待ちか何かで車が止まった時、真横に一台の車が止まりました。車といってもオープンカーです。このとき初めてオープンカーを見ました。これ以降オープンカーを見た記憶がないのでこれが最初で最後のオープンカーとなっています。

ただ本題はここからです。はたしてこんな車に乗っている人だろうかと気になった私は運転席をじっと見つめました。

すると運転席に座っていた人物がこちらの視線に気がつきます。そしてこちらをみつめる少年に眩い笑顔で答えたのちに颯爽と走り去っていきました。

あれはキムタクでした。木村拓哉、誰もが知っているあの有名人。幼稚園児でも知ってる月9の人。僕が好きだったプロ野球選手の話だったみたいなオチでもないです。


ただ一つ気になったことがあります。そう、高速道路に信号はありません。渋滞で進めなかったという可能性もありますがそんな渋滞のなか颯爽に去ることができるのでしょうか。

ここにきてあれがキムタクだったかどうかの前にあれは夢だったのかもしれないという問題が出てきました。

こればかりは確かめようがありません。たとえタイムマシンがあったとしてもいつの出来事かはっきりと覚えていないのでその日に戻ることはできません。逆にあの日の私をタイムマシンで連れていてもまともに会話をすることもできないでしょう。真相は闇の中です。

でも夢だとしたら二十年も前のことにしては鮮明に覚え過ぎているとは思いませんか?昨日の夢もろくに覚えていないのにこんな昔のこと覚えていられるでしょうか。

あれは夢か現か幻か、そんな昔のお話でした。

                                   以上

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