短歌人(2021年3月号)掲載歌
(例月作品)
ゆっくりと進む通勤バスの中スーツの女子がしなだれて寝る
いわし雲のところどころに穴があきそこから空が落ちてくるかも
石川さゆりのあごにはもはやなくなって南野陽子にまだあるほくろ
駅前にヤマハ吹奏楽団の『宇宙戦艦ヤマト』が響く
返還の前に旅した香港のマンゴープリンのように夕暮れ
(題詠『顔』)
ご機嫌が悪いと顔に書いてくるそういう君は悪くないかも
(神代勝敏 選「地」)
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(例月作品)
ゆっくりと進む通勤バスの中スーツの女子がしなだれて寝る
いわし雲のところどころに穴があきそこから空が落ちてくるかも
石川さゆりのあごにはもはやなくなって南野陽子にまだあるほくろ
駅前にヤマハ吹奏楽団の『宇宙戦艦ヤマト』が響く
返還の前に旅した香港のマンゴープリンのように夕暮れ
(題詠『顔』)
ご機嫌が悪いと顔に書いてくるそういう君は悪くないかも
(神代勝敏 選「地」)
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