RCEPって何?

Regional Comprehensive Economic Partnership Agreement(地域的な包括的経済連携)のことで、2020年11月に合計15カ国が合意した。

加盟国は、ASEAN加盟10カ国(ブルネイ、カンボジア、インドネシア、ラオス、マレーシア、ミャンマー、フィリピン、シンガポール、タイ、ベトナム)とFTAパートナー5カ国(オーストラリア、中国、日本、ニュージーランド、韓国)。※インドは脱退した。これで全世界の人口の30%が入っていることになる。

各国の90%近い品目で、農林水産品や工業製品にかけられていた輸出関税が撤廃されたり、引き下げられるという内容。

日本は、加工輸出国なので、これによるメリットはかなり大きい。

特に、自動車分野がGDPの半分を占めているので、EV(電気自動車)用のモーターや、リチウムイオン電池の素材や電極、エンジン部品、カムシャフト、エンジン用ポンプなどにかけられていた関税が大幅になくなことで、自動車自体を輸出するだけでなく、これからは部品ももっとたくさん輸出できるようになる。この分野経済成長において大きな可能性を秘めている。

逆に、日本の先端材料を輸入、安く加工して、世界中に輸出するモデルが作れれば、新興国がライバルにもなり得る。

(memo: 自動車も日本の部品で走る海外ブランドのEV車が増えそうだが、それはそれでOK?)

他にも、鉄鋼製品や、電子レンジや冷蔵庫といった家電製品なども関税撤廃または引き下げ対象なるので、Made in Japan メーカーの成長が楽しみになりますね。

一方、輸入の関税も撤廃していくので、農林水産品や鉱工業品は海外からも安くて良いものであれば、どんどん企業が進出してくる可能性もある。

これから、ますますグローバルな戦略と付加価値化が大事だという話。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?