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書店ですが『ヒストリエ』を売れません

オンライン書店 VALUE BOOKS で勤めつつ、YouTube 番組「積読チャンネル」を運営している飯田です。

本日、名作歴史漫画『ヒストリエ』を紹介する動画をアップしました。


こちらの『ヒストリエ』、最新刊が2024年6月21日に発売されています。

前巻にあたる11巻から約5年(!)の月日が流れておりまして、ファンにとっては垂涎ものの続刊であり、その上で溜まりに溜まった期待を超えてくれる最高の最新刊でした。

「このタイミングで、ヒストリエの魅力を世の中に広げなければ!」という勝手な使命感に燃えて動画を作ったのですが、結果としては『ヒストリエ』の販売が難しい、という結論になりました。

本記事では、『ヒストリエ』の全巻セットを販売できない理由と、それでもこの作品を読みたいと思われる方への入手方法をご案内します。


既刊本の品切れ


『ヒストリエ』の全巻セットを販売できない理由はシンプルで、最新刊の前巻である11巻が品切れ状態だからです。

たとえば、Amazon でも古本が3,000円以上のプレ値が付いています。

『ヒストリエ』の全巻セットを販売するにあたり、動画の公開前に版元に発注の連絡をしたのですが、その時点で『ヒストリエ 11巻』は品切れ、重版の予定もなし、とのことでした。

「11巻なしの全巻セットを売るか…? とはいえ…」と悩んでいたのですが、その間に10巻も品切れとなってしまい、全巻セットの販売を諦めた次第です。

重版の予定さえあれば、時間はかかっても待ち続けるつもりだったのですが、それすら難しい、という状況です。

いますぐ全巻を読みたい人は、電子書籍にしましょう。


「電子書籍を買いましょう!」と書店員が呼びかけるのは意味が分からないし非常に口惜しいのですが、他に方法がないのでしかたありません。

Amazon Kindle や 楽天 Kobo のリンクを下記に貼っておきます。
(アフィリエイトリンクは貼っていません)


Amazon Kindle

楽天 Kobo



それでも紙で手に入れたい方へ


現状、新刊で『ヒストリエ』全巻を入手するのは厳しい状態です。ただ、古本でもいいから紙で読みたい、という方のために、思いつく限りの方法を下記します。


VALUE BOOKS の場合

古本での全巻セットが、僅少ですが在庫しております。すぐになくなってしまう恐れがありますが、ご容赦ください。

また、1〜12巻のうち、「10巻」「11巻」以外はいくつか新品で発注いたしました。

『ヒストリエ』のご購入はこちらから

また、「10巻」「11巻」以外は、VALUE BOOKS に限らず、Amazon やリアル書店でも手に入る状況だと思われます。


10巻、11巻を手に入れる方法


■ VALUE BOOKS で探す

VALUE BOOKS にも、古本ですがわずかに在庫がございます。すでにお持ちの方に対して呼びかけを行い、ありがたいことに何冊をお送りいただきました。

下記の商品ページをご確認いただき、もし在庫があれば「ラッキー!」と
思いながらご購入いただければ幸いです。


■ ほかのサービスで探す

とはいえ VALUE BOOKS で入手できた10巻、11巻も僅少ですので、他のサービスでもお調べください。


※ 各サービスで「ヒストリエ 10巻」で検索した結果のページにリンクさせています。



高騰した古本価格は時間が経てば落ち着きます


現在は、12巻の発売直後ということもあり、冒頭で述べたように品切れしている巻の古本価格が高騰気味です。

絶対に、とは言えませんが、こうした高騰価格は一過性のことが多いため、時間が経てば定価に近い価格に収まっていくと思われます。

また、時間が経てば読み終えて買取に出す方の数も増えていきますので、「はやる気持ちを抑えて待つ」というのもひとつの手段です。


最後に


今回公開した動画では、声高らかに「全巻セットを買ってください!」と言っていますが、こうした事情で『ヒストリエ』を集めることはできませんでした。

「手に入るだろ〜」と甘い見積もりを立てていた

これは僕の不手際であり、もっと前に在庫の確認を行なっていれば、「『ヒストリエ』を販促するのは厳しい」と判断することもできました。

最新刊が出たばかりだから、と甘い見積もりを立てたのが原因です。ただ、事前にその状況が分かっていたとしても、品切れを理由に大好きな作品を推すことは止めたくなかったので、結果は変わらなかったかも知れません。

正直、心の中では

なんで10巻、11巻が品切れなんですか!12巻が出たばっかじゃないですか!!
これから『ヒストリエ』を楽しみたい人が電子書籍しか手段がない、て悲しすぎませんか??
お願いだから重版して!!

と叫んでいますが、出版社にもやむにやまれぬ事情があるはずだ、とは想像しています。

もちろん僕だって電子書籍は愛用していますが、いち書店員として、「『ヒストリエ』を読みたければ電子書籍で買ってください」とは言いたくありません。

ただ、『ヒストリエ』のいちファンとして、心揺さぶる作品に出会う人を増やすべく今回の記事を書きました。

『ヒストリエ』は、著者である岩明均先生の魂がこもった骨太な名作です。

紙の本は非常に入手しづらい状況ですが、ぜひ、ぜひ、お手に取ってもらえれば幸いです!




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