ドラマ「11人もいる!」
アマゾンプライムでずっとウォッチリストに入れていたんですが、なかなか見れていなかった作品。
脚本が宮藤官九郎。見たい理由はそれだけでした。
映画やドラマ、舞台など脚本をされていますが、私はクドカンのドラマが本当に大好きです。
この作品もかなり良かったです。
特にあらすじも読まず、なんとなく見始めたけど、見始めたら止まらなくて、3日くらいで見ちゃった。
コメディ。コメディなんだよ。毎話、爆笑できる。けど普通に泣いちゃう。そんな、一時間です。
ストーリーは簡単に言うと貧乏な大家族のドタバタコメディー。死別した前妻の幽霊が、後妻との子供である末っ子:才悟(さいご)にだけ見えるっていう。
そんな幽霊と家族が色んなトラブルを乗り越えながら絆を深めていくというお話。
なんですが、まずキャスティングがめちゃめちゃいいです。 これ当て書きじゃないの?ってすら思うんですけど、当て書きじゃないですよね?
働かないのにヘラヘラしてる父親が、田辺誠一。
そんな頼りない父親に変わって、あくせく働く口うるさい健気な真面目長男が、神木隆之介。
幽霊が見える生意気で可愛い末っ子が加藤清史郎。
その他の登場人物も個性豊かな面白いキャラクターで本当に愛らしいし、配役が完璧です。竜星涼が金持ち役なのも絶妙。ぜっっったい金持ちだもんな、あの顔。
1話ごとに兄妹1人ずつクローズアップしてお話が進んでいく。それぞれの年齢にあった悩みだったり、問題を乗り越えていき、家族の絆が深まっていく。並行して長男、一男の男としての(?)成長物語もありながら。
私は家族会議の人数が毎回増えていく件がすごく好きでした。あとはやっぱり星野源が歌う「家族なんです」。
すごい好きなセリフがあります。
ネタバレになるので詳細は省きますが、長男一男の彼女、ソアラが一男に向けて言った一言。
「私のために何も諦めてほしくないの」
何かをとかじゃなく、何もっていう表現が超好きです。ソアラの思いがすごい伝わる。
クドカンのドラマって本当に台詞がいいんだよなあ。
あと好きなシーンはたくさんありますが、五月の男の趣味の件と田辺誠一の「デブ」の言い方は何度も巻き戻して見てしまうくらい好きです。
最終回はやはり震災を、意識してなのかな、という感じがしましたけど、どうなんですかね。
「家がなくても面白い あったら超面白い」
若き日の有村架純や高橋一生、星野源も見れます。軽い気持ちで見れるし、ホロッとも出きる素敵なホームコメディーです!
一男さん!!幸せになってね!!絶対に!!