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SPドラマ「スイッチ」

テレビ放送自体は見逃していたんだけれど、Prime Videoで、あと数日で配信終了とのことだったので、急いで鑑賞。見れて良かった~。
なんかThe坂元裕二って感じの作品で、すごく好きだった。もちろんご本人が素晴らしいのは大前提ですが、坂元作品の松たか子って、なんでこんなに魅力的なんだろう。とわ子も巻さんもかっこいいんだよなあ。もっと知りたくなる魅力に溢れてる。絶対に一人で生きていける人なんだけれども、それでも僕がそばにいたいと思わせる何かがある。

坂元ドラマの醍醐味な、「あるある」ゼリフが溢れてて本当にワクワクしちゃった。地味に嫌なことあるあるを書き溜めているのだろうか、坂元裕二は。松たか子と阿部サダヲの早口のセリフの応酬がさすがで、見応えあったなぁ。

亜希ちゃんの「恋愛にもね、前菜、スープ、メイン、デザートってあると思うの。今、私と直さんはどこにいるのかな。そろそろメインにいってもいいんじゃないかな?」のセリフ、坂元裕二だな~~~~すぎて、笑ってしまった。
それぞれの今恋人の蘊蓄、こだわり、すべてが「うるせ~~~~~~~~」って感じで最高だった。でもおそらくそんな二人の方が世間一般健全で、楽しく生きていけるんだと思う。阪本作品では決して主役にならないような人達。
ゴレンのくだり、まじ笑った。何ゴレンならありますか?(笑)

善と悪というテーマ、永遠に答えが出ない。いろんな映画やドラマ見ても、答えが出ないなぁと思いながら、見終えた。悪を凝らしめる悪は善なのか。悪なのか。みたいな。

円と直の関係は、すっごい良い。一緒にならなくても、デキてなくても、絶対に見守ってくれている人がいるという安心感って、いいなあ。

駒月「入り口と出口が同じ。何も生み出さない観覧車。」
蔦谷「降りたときに別に何の感想も浮かばない観覧車。」

駒月「人生には時に選択肢が訪れて、選んだ人生と同じだけ、選ばなかった人生があって。時に人は選ばなかった人生を眩しく思う。まるでスーパーマーケットで、元々並んでいたレジのように。」

貴司「善い人は天国にいける。でも悪い人はどこにでもいける。」
「人はね、善い人ぶらないと、善い人にはなれないよ。」

蔦谷「私がやらなかったら誰がやるの。誰もやらないことは誰かがやるしかないでしょう。」
「誰かがどこかで嫌な思いするのって、全部繋がってて、Wi-Fiみたいに繋がっててさ。彼女がされたことってさ、私たちがされたことじゃない。」