戦略論 その4

制空権を握る。
文字通りの戦争の場合、上陸、占領戦をする前に爆撃で敵戦力、補給システムを破壊する。
さらに爆撃するためには制空権を握る必要がある。

ビジネスにおける制空権とは、①認知度であり、②行政や大学、その他大企業の協力を取り付けることだ。

①認知度を高めるためには。
まずはプレスリリースを打つ。
自社の新製品、新サービスについて、他社と何が違うか、どう変わるのかを世に知らしめる必要があるためだ。
しかし、プレスリリースを打っただけでは、広告宣伝の企業が営業してくるだけで、なかなか有効でない場合があるので、業界新聞、雑誌、ネットニュースに取り上げてもらうべく、パイプづくりをする。
時には展示会、サンプル配布もしなければならない。

②行政、大学、大企業からの協力を取り付けるために。
行政としては社会課題の解決になるものであれば、積極的に紹介や支援してくれる。
例えば、最近で言えば、デジタル化、自動化、サプライチェーン、グリーンなどに関することならば、行政は関心を持つだろう。
まずは行政とパイプのある人を顧問に入れ、そこから積極的にロビー活動をする必要がある。
大学や大企業とはピッチイベントなどで知り合うこともできますし、CVCに連絡を取ることもできるだろう。

競合との戦いを有利に進めるために、あらゆるパイプづくりに余念ないようにすることだ。
顧客への営業もそうだが、行政、大学などへの営業活動は後々有利に働くのだ。

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