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YOASOBI武道館ライブ NICE TO MEET YOU DAY2 〜そこに響くは、はじめましての鼓動〜

 みなさま、はじめまして。きゅまと申します。今回は、僭越ながら配信ライブで見た武道館ライブのレポートを書かせていただきます!



 今回なぜ、僕がDAY2からレポートを書かざるを得なくなったのか、、、

 それは、僕の中で2日目のライブ配信が特別だったこともあります。

しかし、もう一つ大きな理由。

僕がDAY1興奮とはりきりで、スクショを撮りすぎてしまったのです!!
三曲目あたりでもうすぐ使って5年になるこのiPhone7のストレージが悲鳴を上げました...。
この夢のような世界を1秒たりとも見逃してはならないという本能から、DAY1はこの目に焼き付けさせていただきました。

 ということで!!整理が終わってずいぶん軽くなった7くんが張り切って残してくれた写真と共にこのDAY2の模様を僕なりにお送りします!よろしくお願いします!お暇な時に読んでいただけたら、嬉しいです!


 今回のライブで、はじめてYOASOBIの音楽に触れ、もっとYOASOBIのことを知りたい!と思ったあなたに、


 YOASOBI大好きすぎて、この二度とない素晴らしいライブの余韻にずっと浸っていたい!と思っているあなたに、

あの日、日本のどこよりもアツい場所だった武道館ライブが蘇るような、そんなレポートにしたいと考えております!どうぞよろしくお願いします!


ここから先、僕の中のYOASOBIへの深い思い入れのため、とんでもなくアツくなってしまうこと、それに伴い文体が変わってしまうこと、オタクっぽい表現が入り込んでしまうこと。
そして、このままではお蔵入りになってしまいそうなDAY1の素敵な写真を使わせていただくこと、どうかお許しくださいませ。
なお、大変長くなりそうですが、目次は無しでお送りします。流れを大切にしているが故なのです。最後までお付き合いいただけると幸せます。


これも、YOASOBIならではの引き込まれるような演出の魅力、バンドメンバーの魅力を最大限にお伝えする手段であると考えております。


それでは!!!!
前置きが大変長くなってしまいましたが...


YOASOBIに愛を込めて。

そこに響くは、はじめましての鼓動。


12/5



正直、辛かった。


日々、ふたりの姿を見ない日はない。その声を聞かない日はない。




結成してからというもの、側からみれば非日常とも取れる忙しない日常を、楽しそうに駆け回るふたりに元気をもらっていた。


そんなふたりに、はじめましてできる大舞台、武道館。会えないとわかった時から、ライブが近づくたびに心に穴が空いていった。


僕ら、ライブを観る側はいつも楽しませてもらう側だ。


でも、、


昨日のステージで輝くふたりを見ていたら、このステージのために一体どれだけの人が関わって、準備を進めてきたのだろうと考えが巡って。


開演を待つ、ふたりは今どんな気持ちだろうか。


きっとふたりの性格だから、そこに立ってきた誰よりも準備をしてきたのだろう。かけがえのない信頼できる仲間たちに囲まれて、準備の時間さえ誰よりも楽しんで。


それでも、ふとした瞬間に千切れてしまいそうな糸を必死に繋ぎ止めているのだろうか。


そんなことを考えていると、こんな気持ちでライブを観ようとしていた自分が恥ずかしくなって、、



〜〜〜〜〜〜〜

KEEP OUT THEATER

何をするにも、先が見えない日々。
身に降り注ぐ忙しない日常に、飲み込まれまいと追われる日々。
いいや、僕達、私達は自らが信じた音楽を奏でるために日々を追いかける。
ほら、これがYOASOBIの世界。


SING YOUR WORLD

好きなものと向き合い、自分の弱さをさらけ出すことは辛いことかもしれない。
でも、あなたの世界で愛を唄えば、自らの足で確かに日々を紡いで歩いていけば。
世界はこんなにも美しい。
さあ、一緒にYOASOBIと歌おう。


〜〜〜〜〜〜〜


そうだ、YOASOBIはいつも、どこにいても。
心に寄り添ってくれる。



今、



新しい環境に膨らむ期待と、それに合わせてはち切れそうな不安が入り混じる、春に似た感情が蘇る。



やっと、僕にも覚悟ができた。



17:30



開演



淡いライトに、すり鉢状の広い空間がぼんやり浮き上がる。


天井には、大きな日本国旗。武道館。


アリーナは全てパネルステージ。上から眺めるそれはまさに深淵。見つめているうちに呑み込まれそう。




そうなればもうYOASOBIの作り出す、夜の世界の住人。

過去最大の大舞台で、文字通り本気で遊ぶふたりを待つ。

でも、いままでと決定的に違うこと。
その空間には"目"だけじゃなくて、僕らの"身体"があること。





パネルのライトがSEのリズムに合わせて踊っている。

落ち着いた雰囲気を醸し出しながら、リズムのアクセントはまるで、初対面の人と向かい合っているような。

あの、どこともつかない不規則な鼓動に似ている。



僕らは彼らを一方的に知っていた。憧れとともにこの瞬間をずっと待ち侘びていた。僕らを見たとき、どんな顔をするのかな。仲良くなれるかな、、、


段々とその空気に染み込んでいく音楽に、僕の鼓動がその拍を合わせていく。

その空間に響くは、
はじめましての鼓動。


Ayaseさんらしいメロディに、心踊りながら画面に顔を近づけていると、、、


ふたりの背中が現れる。
やってやるぞとばかりに、その足取りは自信に満ちていた。


ひとりひとりに挨拶するために、その歩みを進めなが
ら全方位、下から上の隅々まで見渡すふたり。




やっと会えたね。
はじめまして。



いままで経験してきたものよりも、ずっしりとこの胸に響くその一言に。
最初の涙が頬を伝う。こんな調子で最後まで保つかな、僕の視界(笑)。

M-1 あの夢をなぞって

ふたりを誘ったSEと共に、ライトが消え、夜の闇が包み込む。一瞬で物語の世界へ。

音の無いふたりだけの世界で聞こえた言葉は
「好きだよ」

ひとこと、ひとことを丁寧に。その空間全てに音が行き渡るのを待っているかのように。ゆっくりと言葉を紡いでいく。

この夜の闇は、

今、そこにいるあなたに伝えているんだよ。

と話しかけるように、僕と彼女の2人だけの空間を演出する。
どこまでこのはじめましての瞬間を大切に準備してきたのだろう。たしかに受け取った。


次の瞬間、堰を切ったかのように勢いよくピアノが飛び出す。

もう本気で行くぜ??

と言わんばかりに6人のライブサウンドが空間を揺らした。

はじめまして!!YOASOBIです!!
よろしくお願いします!!!!!!!!


ここからは、もうみんな巻き込んで。
やっと言えた!!と輝く笑顔に、会場が、心臓が、躍り出す。

これだけ大きなステージを用意したのはこのためか。
会場の真ん中に。冬の夜空に。色とりどりの大きな花火が打ち上がる。

綺麗、、


流れるように弾むように鳴り響くピアノにあわせて、会場の温度が上がっていく。YOASOBIの真骨頂!


Ayaseさんが拍手を煽るたびに、会場が湧き上がって花火のような音が聞こえてくる。

会場のレスポンスも合わせて、物語の世界を作り上げる。いままでのライブでは決して出来なかったこと。また、YOASOBIの芸術の立体感が増した。

そして、"あの夢"といえばAssHくんのギターソロ!
武道館という大舞台をものともしない。それどころかその大きささえ味方につけてかき鳴らす。きっとそこにいる人しか聞けなかった一度きりの、最高の演奏にバイブレーションはMAX!!


花火は、その輝きゆえに心を満たすものだが、同時に儚さの象徴でもある。

もうちょっと
どうか終わらないで
もうちょっと

この夢のような時間と空間にも、小説のようにちゃんと終わりがあって。

でも、だからこそ、この瞬間を楽しもう?

今、僕たち、私たちで紡いできた音楽で、この武道館という夢をなぞる。

NICE TO MEET YOU!!
はじめまして!!YOASOBIです!

最後の花火とともに、もう一度挨拶。そう、まだはじまったばかり。

M-2 大正浪漫

間髪入れずに、煌びやかな模様と閃光のような照明に大正時代に引き込まれる。

本当に曲間がないので、その壮絶な演出と音圧に圧倒される。ぐるぐるとまわる花たちを見ていると、タイムマシンで振り回されている感覚さえ覚えた。

そう、物語は100年の"時"を超えた恋愛譚。


絶対に埋めることのできない距離を、想いだけで繋いできた。違う時代に生きるふたりの心情を、目まぐるしく変わるメロディをものともせずに歌いきる。

言葉一つに、2人が浮かぶ。

全身でその痛みを表現する姿は、もう物語に入り込んでいる証拠。

(ikuraちゃんの大人化計画も順調に進んでいます!)


パネルを彩る日本画大正模様が美しすぎて、ずっと目を奪われている。



この曲の魅力は、なんといっても舞踏会にでもいるような歌謡曲を彷彿とさせるピアノと、それに負けない現代のメロディデイワークを絶妙なバランスで織り交ぜているところ。



どんなに遠くても、
距離は自分たちで埋められる。
でも、時間の壁は埋まらない。


こうして今出会えた僕たちでさえ、ここまでたどり着くために時間が壁になっていた。


この曲のバランスは、その時間をそのままくっつけるようにできている。


メロディが時間の壁を壊して、
歌がこころに寄り添う。
この空間の音圧はそれを可能にした。


時翔くんと、千代子ちゃんは、
ここでなら逢えたかな。



M-3 ハルジオン

浪漫チックな、純恋な曲を終えると今度は、その曲の淡さと喪失感ゆえに、モノトーンな雰囲気に変わる。

ボカロの無機質感を、美しく残したままの儚い雰囲気を持ったこの曲が大好きだ。

しかしライブでは、儚いと言っても、ドラムが広い空間によく響くので、その表情を大きく変える。

(今回のライブで、パネルは曲に合わせて昇降する仕掛けなのですが、ドラムの仄雲さんは動けないので、客席には背中を向けた形になっていました。
その美しい後ろ姿から、仄雲後頭部同好会が発足しました!イケメン!!)


冷たい雰囲気を残しながら、ikuraちゃんが情感豊かに歌うので、ライブならではの後味が残る。

その感覚に浸るように、Ayaseさんも口ずさむ。

失くしたはずの未来を繋いでく

今年の夏、初日のトリを任された野外ライブが中止になった。でも、こんなに大きな舞台になって返ってきたのだ。


M-4 三原色


タンッタンッタン!タンタン!
タンッタンッタン!ノンタン!


3つの味の違う恋バナをした後は、友情のお話。


メンバー全員で聞き馴染んだリズムを煽ると、会場は拍手とともにダンスパーティーに!!盛り上がりも最高潮!!
(これはザクロさんと踊らなきゃ!!暗い部屋で急に立ち上がって躍り出す僕。部屋には誰もいない。変人。ベッドに脚をぶつける。痛い。)

ikurapに乗せてカメラが細かく切り替わる。楽しい!!

最後のコーラスでは、メンバーも歌う。

(音源ではわかりくかった、Ayaseさんに、やまもとひかるちゃん、ザクロさんの声が聞こえてきて泣きそうになっちゃった。)


ここで、今回のAyaseさんの武器、白鍵盤が露わになる。かっこいい。

実は、先程までの三曲では白を基調に乱舞していたライトが、ここにきて三原色に光り輝いた。ハルジオンのモノトーンとの対比でさらに迫力を増す。

ねえ、ここまで歩いてきた道のりは
それぞれ違うけれど
同じ朝日に照らされてる
また重なり合えたんだ


違う音楽人生を歩んできた異なる光をもつ6人が、今こうして同じメロディーを奏でている。
みんなそれぞれ違う輝きを持っているけれど、こうして集まることができたなら、どんなに暗い日々だったとしても。重なり合って白くなる。

ページを埋めてゆくように
ほら、書き足そうよ何度でも
物語は白い朝日からはじまる


MC-1

ここまで、ぶっ通しで歌い切ったikuraちゃん。崩れるどころか、曲を重ねるごとに声の伸びが際立っていた。物語の世界に引き込まれたのも、正確かつ、表現豊かなボーカルであったから。日々のトレーニングゆえの体力だ。

(きゃー!!カメラに向かってピースしてくれた!!ありがとう!!...失神。)

ふたりで衣装の説明。昨日のモノトーンと違ってカラフルなバンダナで溢れている。
こんな衣装どこにもない。手作り感満載。

曲中の集中力と没頭感によって生み出される、物語へ入り込んだような非日常の感覚がたまらなかった。しかし、会話から滲み出る、普段から見ているふたりの日常の雰囲気から、いま見ているふたりが本当にYOASOBIなんだとここで気づいた人も多いのでは。

YOASOBIはたしかな音楽性と、歌唱力、演奏演出がすべて重なって最先端の音楽を奏でているわけだが、手作り感と共に僕たちの日常に寄り添ってくれる。

M-5 もう少しだけ

そうやって日常に寄り添ってくれるこの曲は僕にとってとても思い入れの深い曲。
その理由についてはこの記事をどうぞ(さらっと宣伝)



ライブオンリーの

Have a nice day!

が武道館に響いた瞬間、遂に涙腺のタガが外れた。
(もう視界が涙で乱反射した光しか入ってこなかったので、この曲の間のスクショは手だけがたよりでした。)

パネル昇降機が、Ayaseさんを中心に階段状になっていく。

ikuraちゃんがメンバーひとりひとりのもとにいけるように。会場にいるひとりひとりに寄り添えるように。

ステージを"めぐる。"

優しい色で、会場が包まれていく。

YOASOBIはここにいるよ。こころはいつもあなたのそばに。

あなたから私へと
想いが伝わる
そう僕から君にほら
喜びが広がる

いわば、この武道館でさえも、ここにいる全員の日常の一部なのだ。愛に溢れたこの空間から、優しさも溢れ出して、この後も続く日常にめぐりつづけますように。

M-6 ハルカ

転がるように心地よいピアノとともに、月光と陽光が混じったような柔らかな光が会場を包む。


ハルカと、月王子も互いに太陽と月のような関係。

直接言葉が届かない場所にいるけれど、決してひとりぼっちじゃない。互いが互いをささやかな幸せと安心感とともに見守り合う。

彼女も

愛で溢れ出した会場を包みこむように。

今そこに立つあなたに向けて音楽を、
言葉を、届ける。


M-7 たぶん

仄かなライトが、通り過ぎた日常を思い起こさせる。

元に戻せそうで、届かない彼の背中。

会場に満ちてきたスモークが、あの埃っぽい朝を呼んでくる。


フィンガースナップで、新しい日々を予感させてフィニッシュ。

M-8 もしも命が描けたら

暗闇に、窓から差し込む月光に照らされたように彼女が浮き上がる。

あらすじを、噛み締めるように話す声は、子どもたちに少し悲しいお話をする母のよう。


朗読によって深く、深く物語に入り込んだ瞬間。
音楽が繋がる。


ダークなインパクトとともに頭から離れず、記憶に残っていたメロディ。
パネルに乗った歌詞とともに今、物語が身体に吸い込まれる。

YOASOBIにしかできない演出と、これまでの楽曲のなかで最もストーリーテラーな歌詞が重なる。楽曲とともにここは演劇の舞台に変化した。
登場人物の姿は見えないのにも関わらず、頭の中で彼等が踊り狂う。

今までにしたことのない体験だった。

ステージに主人公はいないので、これはミュージカルではない。音楽によって、聴くものそれぞれに物語が構成されていく。語り部に近いのかもしれない。



MC-2

新曲の余韻そのままMCへ!
ここでメンバー紹介!!

初日Twitterでトレンド入りした、福岡弁が愛らしい、ダンスキーボードお姉さんミソハギザクロさん!!

ファンサの笑顔は世界一!ギターソロの破壊力からAssHer(ファン名)になった人は数知れず。
ミラクルボーイAssH!!

ベースへの愛と、音作りへの情熱と真摯さは誰にも負けない!!やまもとひかる!!
この日の巻き髪はAyaseさんの提案!!ぴ!!

仄・雲。(ドラムス)

配信で見ている方達のために、カメラににじり寄ってくるYOASOBIをお楽しみください。(写真多すぎ)

昨日はAyaseさんが写真いっぱい撮ったから!今日は私の番!!とikuraカメラを取り出す。

全方位撮り出した。

マイクの握り方のお話に。
こんなゆるゆるで大丈夫か??と思いつつ、この時間を1番楽しみにしていた僕。

いつものYOASOBIチームの雰囲気を作ったところで怒涛の第3部へ!!


M-9 夜に駆ける

何度も聴いたはずなのに、ライブのたびに歌唱、サウンドともに進化を続けてきた。

 駆け抜けるピアノとともにギターとベースが武道館に鳴り響く。

2年間あたためてきたのは、この時のためだったんじゃないかと思うほどに。
ダークファンタジーから解き放たれたようにメンバーから笑顔がこぼれる。

ようやく鳴らせた!
ようやく届いた!
僕の音。私の声。

YOASOBIブレイクを支えた藍にいなさんの
MVも武道館に舞った。



すると、

どこからか不穏な空気を風が運んできた。

誰かの声で、その波は大きく広がって行く。

Hey...!!Hey...!!


散々待たせやがって。
もう腹ペコなのさ。
俺の番が来たってことなんだろ?


なぁ。

!!!!!!!!!!!
鮮血の臭い漂う武道館に、断末魔に似た悲鳴が響く。
怪物がやって来た。


M-10 怪物

行き場を見つけてしまった怪物の本能のまま、メンバーが楽器を掻き鳴らす。

鉤爪ギター&ベース
ひかるちゃんは二刀流!!(シンセベース。キーボードではない。)

獲物を狩るために疾走する肉食獣のように、ドローンが縦横無尽に飛び回る。

FIRE!!
勢いが止まらない。

あぁ、素晴らしき世界に今日も乾杯


それでも、、、

真っ黒な目をしたあの子の優しさも忘れない。


YOASOBIは、この楽曲と嵐のような一年を共にしてきたと言っても過言ではない。


ハルちゃん、俺たちここまで来たよ。

僕の中の僕を超える

M-11 優しい彗星

今、静かな夜の中で
無計画に車を走らせた

一風変わって穏やかな夜の世界。

夕方の空が次第に暗くなって、
夜空を星が埋めて行くように。

音楽に合わせて少しずつ。
会場にゆらめく明かりが灯っていく。


気づけば、満天の。

星。星。星。

(この会場を巻き込んだ大演出は、なんの予告も準備もありませんでした。ファンが自発的に行ったものです。)

これで、あの金色の優しい肉食獣を
迎える準備ができた。



獣たちが歓びの雄叫びを上げるようにギターが鳴る。

武道館ならではのすり鉢状の構造が、ステージに立つメンバーたちに特別なプラネタリウムを演出した。

草原に腰を下ろして、夜空を見上げるように。
今しかないこの瞬間を楽しむように。ステージに腰をかけて伸びやかに歌う。

この、手の中で燃え尽きた
金色の優しい彗星を
美しいたてがみを
暗闇の中握りしめた

M-12 Epilogue

この先もずっと。
音楽が鳴り続けていますように。

終わりを予感させて。
それでも音楽を鳴らす。アンコール。
これは僕たち、私たちの決意。

M-13 アンコール

今、この景色を焼き付ける。

ザクロさんとのコーラスが甘く響く。

明日世界は終わるんだって
それならもう
その時まで何度でもずっと
好きな音を鳴らそう


誘われるままに
呼吸を合わせるように
重ねた音
心地よくて
懐かしくて
いくつも溢れてくる

おそらく、この二日間で1番美しくて心地よい歌声が響いた。




本当に後悔の無い様に!!
全て目にしっかり焼きつけて!
最後まで楽しんで帰ってください!!!


その言葉に胸がキュッと痛む。

M-14 ツバメ

今、小さなツバメが、ここに溢れる大きな愛を糧に。
世界で一番大きな翼を拡げた。


向かい合って。語りかける。
私たちが伝える。広がる。

今夜のツバメはfeat YOASOBIバンドメンバー!!
大きく楽曲が雰囲気を変える。

輝く宝石だとか
金箔ではないけれど
こんな風世界中が
ささやかな愛で溢れたなら

M-15 群青

やっぱり最後はこの曲!! 

最後はみんなでひとつになって終わりましょう!!


ikuraちゃんのコールによって、温かい拍手が巻き起こる。

ふたりの音楽人生も色濃く乗り、ふたりの想いが武道館でもストレートに伝わってくる。

今宵は、晴れ上がった空の様な青。

大丈夫 行こう
後は楽しむだけだ

これまでの2年が、光の速さで胸に帰ってきて、ikuraちゃんに涙が浮かぶ。

(同時に僕も涙で溢れる。)

群青色に染まっていたであろうふたりの心海もどんどん軽く明るくなっていく。

水面はどこまでも深く淡く、広がった。

全てを賭けて描く
自分にしか出せない色で

もうそこには
YOASOBIという一色だけ。


会場に感激の沈黙が数秒流れたのち、、、

拍手によるアンコールが溢れる。
その思いは声にならないが、
そこにはっきりとあって、確かに伝わってくる。


雨のような拍手とともにグッズをまとってメンバーが再入場!!!

Ayaseさんの手にはしっかりと大阪桐蔭高校吹奏楽部の帽子が!!なかなか会えないことが多い今の時代で、人とのつながりをなによりも大切にしてきたYOASOBI。ここにも表れている。

ずっとここにいたいとその場に座り込むAyaseさん。
そこにいた誰もがそう思った。

この空間には愛しかないなと思って。

大きな愛に包まれ、
涙の浮かんだ笑顔は幸せに満ちて。

(この笑顔を見るために僕たちは生まれて来たんじゃないかと思うほど美しかったです。)

バンドメンバーが一言ずつ!!

始まったら、終わってしまうんだと。
それでもこの瞬間は一度しかない。
この愛しい瞬間に
最大限の愛を込めて。
NICE TO MEET YOU



ENC ラブレター


きっとこの瞬間はことばにならない
ことばにならない

そこにあるのは愛だけ。


FINISH








終わりに


最後まで目を通していただき本当にありがとうございました。書いてる間にも夢のような時間を思い出してボロボロ泣いておりました。いかがでしたでしょうか!楽しんで読んでいただけたのならとても嬉しいです!!

YOASOBIチームおよびスタッフの皆さんへ

僕は今回配信という形で楽しませていただきましたが、本当に素晴らしい時間を過ごすことができました。あの日、あの空間が素敵な音楽で溢れ、愛に包まれていたのは紛れもなくあの場に関わって来たすべての方々の努力と温かな人柄のおかげです。本当にありがとうございました。
いつかまた、ちゃんとはじめましてできるときをたのしみにしています。

Ayaseさん!ikuraちゃん!大好きです! 
読んでくれたら嬉しいな!!届きますように。

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