短指症





短指症・・・指が正常よりも短いもので、手の指より足(とくに第四指)に多く、成長とともに目立つようになり、女性に多くみられる。

長女の左足薬指がまさにそれだった。気付いたのは小学3年生だったか4年生だったか、そのくらい。

「ママ、足の薬指が短い」
当時は小指と同じくらいだった。
「毎日引っ張って。暇があったら引っ張りなさい」と無知な指示をしていたけど、一向に伸びず、小指が追い越し、5年生で整形外科へ。

「成長が止まってから、骨盤の骨を削って足に移植する方法があります」その頃には色々調べて骨を切って伸ばす骨延長術を知っていたが、その方法は提案されなかった。

どうするかと考えながら先延ばしにしていた。プールの授業が嫌だとかは聞いてないけど、中学生頃からサンダルを欲しがらなくなった。
指先が隠れるサンダルを見つけたけど、やっぱりいらないと言われた。
義指というものも知った。手術で痛い思いをするなら義指でもいいかとまた悩ませたが、少し安心したみたい。方法があるって知ることは大切な事だと思った。


私には症状の原因に心当たりがある。
病院の先生も長女も違うと言ってくれたけど。

長女が小学1年生か2年生くらいの時、大雨が降った。長靴を履いて行けって言った。嫌々履いて行って、帰ってから長靴がきつくて痛かったと足を見せてくれた。
原因はあの日だと思っている。あの日、長靴を履かせなければ。とか、きつくないかちゃんと聞けばよかったと何度も思った。
足の指を長女が気にするたびに長靴を履かせた事を謝った。「原因は分からないって言ってたじゃん」と笑って言ってくれるけど。



この夏、骨切りで骨延長術ができる大きな病院を紹介してもらった。

費用が気掛かりで話を聞きに行った。費用の事は調べても出てこないのが不安だった。
保険や色々で、最終的に10万くらいになるそうだ。思ったより手が届く事に安堵した。
手術をするかどうか、2人で悩んで、最後は長女に任せた。手術すると決まってから、その日に手術の日も決まった。
「治すか治さないかでもう悩まなくていいから、怖いけど気が楽になった」と長女。
それは私もだ。



今日入院手続きに行った。手術後も面会できないと知って、私の不安が長女に伝わって、帰り際涙目にさせてしまった。
最初から「大丈夫!がんばって!」って言えたら良かったな。

「UTAちゃん出た!!」ってはしゃいで紅白を見る長女を見れますように。

家に帰るといつも学校でいないのが当たり前の時間なのに、なんだか今日は寂しい。

来年の夏はサンダルを買いに行こう。



大丈夫!がんばって!














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