好きな色の服を着ろ





昔バイト先の社長に「あなたはサーモンピンクが絶対似合うからサーモンピンクを着なさい」と何度も言われたことがあった。

好きでも嫌いでもない色。
無視し続けるのもなぁと、買って着てみた。
「ほらね?似合うでしょ?」と満面の笑みで言われたけど

…ないな。

心地が悪い。
結果、好きじゃないと分かりました。

好きじゃないと気付いてしまうと襟に汚れが付いたまま歩いているような落ち着かない気分。1日中落ち着かない。

さんざんあるのに同じ色の服にばかり惹かれてしまう。それでいいんです。今必要で求めている色なんです。

長女は4歳までピンク色しか着なかった。
色んな色のかわいい服を用意したけど、選ぶのは全身ピンク。
幼稚園の制服も学校の制服もピンクじゃなくて拗ねた。
この子は一生ピンクしか着ないで、ピンクのお婆ちゃんになるのかしら。
と心配したけど今では恥ずかしくて着れないらしい。

変わっていくから大丈夫。
変わった時のために他の色の服を今準備する必要は無いんだ。


こうしたい自分とこうして欲しいと望まれる自分。


男性っぽくあって欲しいとか、ガーリッシュとか。

あまりにも人に求められる人の苦悩を見るとサーモンピンクの服を着た1日を思い出す。
あの心地悪さで毎日はしんどい。
自分が好きな色の服を着ればいいじゃない。










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