情緒と狂信
そもそも、「コロナ禍は存在しない、それは、タダの風邪にすぎない」と、昨年の今頃、トランプや ボルソナールが力説して、対策を拒否し、おかげでアメリカやブラジルに世界最大級の犠牲者が出ているわけだが、現在は、二人とも自分が罹患してから、対策を容認するようになった。
おそらく、この二人の大統領も、Qアノンの主張を真に受けていたのだろう。
確かにワクチンについては、たくさんの疑念が払拭されておらず、私も接種を断るつもりだが、新型コロナウイルスに関しては、ゲノム解析や電子写真など、もしこれを虚構と決めつけたなら、現在の科学的到達点のほぼすべてを虚構と決めつけることになり、残るのは宗教的妄想だけだ。
冒頭に貼ったアマさんの記事からの引用↑である。
私が311以降に感じはじめた「ある種の陰謀論者の主張から受ける不可解な印象」も今回の世界的パンデミック狂想曲も、その「違和感」の根底にあるのが「宗教的狂信もしくは小遣い稼ぎ」であることが今でははっきりしてきた。
311以降今日まで、選挙で街頭演説に動員されたサクラも、なぜか他国の反知性主義的な前大統領を応援していた本邦のけったいな人々も、中部地方で起きた不思議なリコール運動も、ぜーんぶ「宗教的狂信もしくは小遣い稼ぎ」のために動員された人々によって引き起こされたものだった。
もちろんその背後には当然ながら「煽動者」や「仕掛け人」や「広報活動関係者」も控えている。
さらに引用を続ける↓
アメリカには、地球平板協会はじめ、18世紀の迷信や魔女狩り、人種的優位思想などを妄信している超保守グループがたくさんいて、ほとんどは共和党リバタリアンだ。
ちょうど日本の戦後「勝ち組」と同じで、絶対に他人の言葉に耳を貸さず、真実を伝える情報も「すべてウソ」と決めつけ、自分の信奉する妄想に邁進する人々だ。
共和党リバタリアンの思想は、キリスト教プロテスタントの「福音派」に重なっている。彼らこそ「シオニズム」の最大級の支持団体なのだ。
イスラエルという国、ユダヤ人の暴虐は福音派の支援によっていて、アメリカがイスラエルを異常に持ち上げる理由も、同じシオニストだからだ。
911テロも、イスラム国も、背後にはイスラエルだけでなくアメリカもいる。アメリカなくしてイスラエルは存在できず、グレーターイスラエル計画もまた同じなのだ。
こんなシオニズムの思想から、Qアノンが登場していると私は思う。それは、Qアノンの最終目的が、トランプ政権の存続であったことからもよく分かる。
以前から、イスラエルおよびユダヤ思想の問題点を指摘すると「長年迫害されてきた可愛そうな人々を批判するな」というなんとも「情緒的な」コメントをいただくことも多かったけど、その情緒のせいでろくに判断できなくなってしまうことが「宗教的狂信」の正体なのかもしれないなあと、冒頭に貼ったアマさんの記事を読みながらあれこれ思い巡らしていたのでした。
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