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中国現代ドラマ『私だけのスーパースター』

中国ドラマが最近どんどん追加され今ではすっかりプライムビデオ派になって、地上波もCSBSもほぼ全く見なくなりました。
近頃はアマプラで古装だけじゃなく現代モノを見ることも増えたんですが、そんな現代モノで最近見てよかったのが『私だけのスーパースター~Mr. Fighting~』です。

主演は身長184cmのダン・ルンと170cmのマー・スーチュン。
ダン・ルンは『霜花の姫』でヤン・ズーと共演してましたね。最近もBSで往年の『金粉世家』みたいなので主役でしたけどそっちは見てないです。
ファンの方には申し訳ないんですけど、顔が好みじゃないんです、ただそれだけなんですけどゴメンナサイ🙇

一方のマー・スーチュンさんのほうは、『花と将軍』『ミーユエ』『王朝の陰謀 闇の四天王と黄金のドラゴン』『愛と容疑者に墜ちて(これはちょっと…後で説明します)』などなど近年ドラマに映画にとひっぱりだこ状態だったんですけど、昨年あたりからメンタルに不調をきたして現在休業、療養中とのことです。

…で、この『私だけのスーパースター』の「福子」という役がじつに彼女のハマり役というか、彼女は『花と将軍』の時のキリっとりりしい女将軍姿もかっこよかったんだけど(この時は痩せていてもともと高身長なのでスタイルがいい)、この作品では『ブリジット・ジョーンズの日記』みたいな役作りなのかそれともすでにメンタル面に不調をきたしていたのかわかりませんが、相当太った状態で「食べるのが好きな人のいい女の子」がダン・ルン演じる「売れっ子俳優(の卵)」のマネージャーになる…という役を務めています。
『花と将軍』もそうでしたけど、ちょっとコミカルな役の似合う風貌をされているのでコメディーのほうが合うのかな。

彼女、演技は上手いです。子役上がりですし叔母さんが有名女優ですし。けど憑依型の役者さんの場合しばしば役にのめりこみ過ぎてメンタルをやられてしまうことがあるので、そういうことも関係してたりするんでしょうか。あと私生活の恋愛で受けた深い心の傷とか。早く良くなって幸せになってください。

じつはこのドラマより先に『愛と容疑者に墜ちて』という彼女の出演するシリアスなサスペンスドラマを見ていたんですけど、他にウォレス・フォ(乾隆帝の中の人)とか以前紹介した『オリジナル・シン』の尹正とかいったゴージャスな出演者に惹かれて見始めたものの、内容に『オリジナル・シン』ほどの深みもなく社会性もゼロの薄っぺらいドラマだったのでがっかりしていて(尹正の笑顔だけは最高にステキ)、このドラマもちゃらいアイドルものかなとあまり期待していなかったんですが、これはその期待値を大きく裏切る優れたヒューマンドラマでした。最終二話では話の流れはだいたい予想がつきながらもついついもらい泣き。
きちんと「人間」が描かれているドラマっていいですね。

で、このドラマのおまけというか特典として、ストーリー中に映画の撮影現場や中国芸能界の裏側、北京電影学院の中の様子なんかを見ることができます。そういったところも興味深かったです。
あと福子と父親が暮らしている庶民的な四合院もいい感じでした。

そして、おお、ここにも乾隆帝の後宮の妃が太后が…(笑)。
『如懿伝』における後宮の貴妃率がいちばん高かったのは『蒼穹の剣』ですが、『如懿伝』というドラマはまるで年末の「第九」や「忠臣蔵」みたいに今旬の女優さんがこれでもかと大量に出演していた、とーってもゴージャスな「清朝の後宮もの大作ドラマ」だったなあとあらためて思います。

最終話まで見終わった直後ですが、その余韻を残したまま取り急ぎ書いてみました。

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