「未来からの呪い」が解ける時

20世紀前半は戦争の時代であると同時にオカルトの時代だった。
ヒトラーもシュタイナーもクロウリーもグルジェフもケイシーも大本のナオと王仁三郎も天理のミキも、みんな「何か」に取り憑かれていた。
その「何か」に取り憑かれた状態で「未来」について語った。

ヒトラーは確かに「何か」に取り憑かれていた↓

↑より引用)
最初、ヒトラーは別の力のたんなる〈乗り物〉だった。
今では、彼がドラマの本当の役者ではなかったことを示す所見がある。彼は道具にすぎなかった。彼は使われていただけなのだ。誰か別の者が、彼の背後で働いていた。別の力が彼を使っていた。
彼は狂っていた、彼は殺人者だった──。これらのものは、彼自身のエゴの現れだった。彼は、彼のエゴを、偏見を、狂気を、棄て去ることができなかった。そして、彼には己れの自我を、彼を通して働こうとしていた力に、明け渡すことができなかった。
ゆえに、その試みは失敗に終わった。
それは、意図されたものに反してしまった。

取り憑いた「何か」がどれも同じというわけではないし、取り憑かれる側の出来不出来も様々だ。取り憑かれる側はいわばラジオの受信機のようにそれぞれ「性能」が違う。だから見せられる未来もそれぞれ微妙に異なっている。
では、「取り憑いた側」とはいったい何だったのかというと、私はそれが「超人もしくは神人に進化した元人類」だと考えている。
神人となってその精神が時空をも超えて働きかけることができるようになれば、過去の受信機に未来の出来事を吹き込むことだって容易いはずだ。
だが、そういうことができるようになったばかりの未熟な神人もしくは超人たちがまだ「人間らしいエゴ」を残したままで過去に働きかけた結果失敗してしまったのがヒトラーだった。
それが今も続いている、というお話↓

これは「未来からの呪い」なのかもしれない。
だが、失敗と思えるこの出来事にはさらに奥があるのかもしれない。
それさえも見越して動いている「何か」が存在するのかもしれない。


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