ホモ・デウスへの道
西洋では神は人と乖離した存在であり人が神になることはできないとされていますが、東洋では古来より「梵我一如」といい、仏教とはまさしく「仏になる」ための教えでした。
ここで「ホモ・デウス=神人=如来(仏)であり、超人=菩薩」とするなら、ホモ・デウスにおける「デウス=神」とは、西洋一神教の「遠くにいて人間がなることはできない神」ではなく、それよりも東洋思想の「人が修行によってなりうる(一体化しうる)如来」もしくは「梵我一如」ということになります。
ところでここで「仏」ではなく「如来」と表記したのは意味があって、
↑こちらの中村元氏による「如来」の定義↓を引用すると、
仏教学者の中村元によれば、「タターガタ」(tathāgata)とは本来、「そのように行きし者」「あのように立派な行いをした人」という語義であり、仏教・ジャイナ教・その他の古代インド当時の諸宗教全般で「修行完成者」つまり「悟りを開き、真理に達した者」を意味した語であるが、「如来」という漢訳表現には「人々を救うためにかくのごとく来たりし者」という後世の大乗仏教的な見解がひそんでいて、初期仏教における語義とは乖離があるという。
仏教・ジャイナ教・その他の古代インド当時の諸宗教全般で「修行完成者」つまり「悟りを開き、真理に達した者」を意味した語
↑というのが「ホモ・デウス=神に進化した人類」のイメージにいちばんしっくりくるからです。
話を戻して、なぜあえて「如来」と表記したかというと、以前ここ↓で書いたように『ヴァッチャ火経』という仏教経典で示されている「如来のあり方=悟りの姿」が「意識の遍在」という点において量子力学的な説明が可能だから、ということです。
↑より引用)
・「小さな器」とは「物質としての肉体」のことで、「大海の水」は量子状態での「存在」を意味している。
・「普遍に広がって、世界に遍在している=量子の非局所性」ということだとすれば、「如来」とは量子状態の存在ことである、という言い換えが可能となる。
・【如来=量子状態の存在=無我】
大海の水が小さな器から解き放たれた「如来=量子状態の存在」とは「無我」を意味し、小さな器に閉じ込められている状態が「我」となる。
「ホモ・デウス=如来」とすると、「ホモ・デウス=如来の意識状態は肉体という物質にもはや閉じ込められておらず、したがって自我を超越して宇宙全体にあまねく存在している」。ホモデウス=神人=如来とはこのような意識状態にあることになります。
自我を超越して意識が宇宙全体に遍在していれば当然ながらそれは「利己」ではなく「利他」ということになります。なぜなら自我を超えて「宇宙全体が利己」になればそれは結局のところ「利他」ということになりますから。
「神人へと進化する条件」とはこのような「意識に関する相転移的な進化」が達成できるかどうかによります。
これと同様なことが書かれているいくつかの予言を紹介します。
まずはタラビッチ予言↓。
多くの数字が書かれた本を読んだり書いたりするものが、自分たちがもっともよくものを知っていると考える。これらの教育のある人々は、自分の人生を計算に基づいて送ろうとし、数値の命ずるままに行動する。こうした人々の中にも悪人と善人が存在する。悪人は悪い行いする。彼らは空気と水、そして河川や土地を汚染し、このため人々はさまざまな病気で突然と死ぬようになる。善人で賢いものたちは、彼らの努力にはなんの価値もなく、ただ世界を破壊するだけであることを悟り、数字に答えを見いだすのではなく、瞑想を通して真実を発見しようとする。
タラビッチ予言において、善人で賢い者たちは「瞑想を通して」真実を発見しようとします。
次にヒトラー予言↓。
「人類と社会のあらゆることが、未来には、そのように両極端に分かれてしまうのだ。
たとえばカネだ。一方には腐るほど大量のカネを持ち、広く高価な土地を持ち、労せずして限りなく肥っていく階級が現われる。貴族とか新しい中産階級とか言ったのはその意味だ。
だが少数の彼らが現われる一方、他方の極には、何をどうやっても絶対に浮かび上がれない連中も現われるのだ。
それはカネだけの問題でもない。より正確にいえば、精神の問題だ。
限りなく心が豊かになっていく精神の貴族、精神の新しい中産階級が現われる半面、支配者が笑えと言えば笑い、戦えといえば戦う『無知の大衆』、『新しい奴隷』も増えていくのだ」
少数の「彼ら」とは富の集中をいうのではなく、正確には「精神、心の豊かさの問題」であると書いてあります。
限りなく心が豊かになっていく精神の貴族、精神の新しい中産階級が出現する一方で「支配者が笑えと言えば笑い、戦えといえば戦う『無知の大衆』、『新しい奴隷』も増えていく」とあるように、どうやらこの「精神の貴族、新しい中産階級」が「超人」として2039年までの世界を統治していくらしいのですが…↓
天変地異の下に生きる多数者。それを支配する少数者。その陰で実質的に世界を操る超人グループ。
突然変異が大脳にプラスに働いて、進化の方向がロボット人間と別方向になるだけだ。その前段階の『超人(ユーベルメンシュ)』たちも、より進化して神人になる場合がある。
2039年、大戦と汚染から生き残った世界は、表面はどうであれ実質上、突然変異で超知能を持った「神人」たちに握られている。
↑とあるとおり、2039年までに戦争と汚染がひどくなるものの、そこを生き延びた人々に突然変異によってごく少数の神人が生まれており、その神人による統治によって世界は急速に良くなっていく…というのがヒトラーが予言した未来です。
これを王仁三郎でいうなら「みろくの世とその前の大峠」ですね。
彼らは団結して地球を支配する。それまでのあらゆる危機や問題は、彼ら神人たちの知能と力で急速に解決されていく。
神人への進化は「突然変異が大脳にプラスに働いて、進化の方向がロボット人間と別方向になる」ことによって生じますが、必ずしもその前段階の「超人」が神人になれるわけでもないようです。
いくつかの予言を照らし合わせると、今からしばらくの間は超人の支配する時代となります。ここでいう超人とはおそらくベゾスやイーロンやゲイツ及びその背後にいる者たちでしょう。
彼らの支配下で二極分化がさらに進み、様々な天変地異の激化と大戦争が起き、もはや超人による統治が不可能となった頃にようやく神人が登場し、その後急速に地球は浄化されていくことになるようなのですが、ここで注意しておいてほしいのは「超人がそのまま神人に進化するわけではない」ということです。むしろ超人以外のところから多くの神人は登場してくるようです。
神人は「利他」に生きていますが、ほとんどの超人はそうではないから、というのが私の考えるその理由です。
これが2039年までの間に人類に起きると複数の予言者によって予言されている内容です。
もちろん「大戦は起きずに神人支配に移行する」というラッキーな未来予想もあるものの、数は少ないです。
あと20年足らずですが、これも単なるオカルト話ですのであまり真に受けないでください。
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