辞めたコンビニとぼく

遥か昔にコンビニ労働を辞めた教祖です。

あの時、何を思ったか家から一番近いコンビニに応募してしまいました。
通い易いことしか当時考えていませんでしたが、
家から近い=一番利用するコンビニ
であることをすっかり忘れていました。

お世辞にも円満とは言えない辞め方をしてしまいましたので、辞めた後行きにくくなりました。
同じ距離に別のコンビニがあったのが幸いですが、自動的に選択肢が一つ潰されている状態なのでなかなかに不便です。

しかし先日、そのコンビニでしか売っていないものがありましたので勇気を振り絞って行ってみました。

中に入るとまず初めにあのコンビニ特有の匂いがします。
コンビニって系列ごとに匂いがあるんですよ。
置いてる品とか揚げ物の場所や配置で匂いの傾向というものが現れます。

ブラック企業で働いていた某YouTubeみたく、その匂いを嗅いだ瞬間当時を思い出してPTSDになりかけました。
働く直前のあの憂鬱感が蘇って、とにかく早く出ようと考えていました。

そして品物片手にレジへ。
その時は他のお客さんが何人かいて、私はレジ待ちの列に並んでいました。
あの時私を苦しめた列に私は今並んでるんだなって。
レジ応援呼び忘れて列を伸ばして何度怒られたことか。

いざレジに着くと、そこにはもう知らない店員が立っていました。
あれから数年経ったわけですし、バイトの人はほとんど入れ替わったのでしょう。
(環境が劣悪でみんなすぐ辞めるんですけど)

当時の店長もここ最近は店先でも見かけなくなりました。
少し前は段店の外にボール運んでたりしたんですけどね。
「お前らがシフト入ってくれないから俺連勤しすぎてマジでもう倒れるんだけど」と言ってたあの店長はどうなったんですかね。
そんなことを言ってるような職場なら辞めて正解だったのでしょう。

結局「もしかして教祖?」とか言われることもなく、ただの客として店を出てきました。

そんなわけで、当時の同僚に会う心配は無いにしても店の空気がトラウマを甦らせるので、もうあの店に行く事はありません。

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