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柔道整復師、鍼灸師の専門学校に入学したらすべき事


本記事のテーマ

柔道整復師・鍼灸師を志す人向け 将来に向けて学生生活の内にやるべき事

2つのテーマでお届けします。

● 他の学生と差がつく学生生活の過ごし方

● 国家試験の効率の良い勉強法

目次
① 現場で早く臨床の経験を積む大切さ
② 入学時の入学後に多くの学生が陥る罠
③ 人気のトレーナー派の心構え
④ 20代で戦闘能力を上げよう
⑤ 開業は地元で大丈夫?
⑥ 保険の正しい認識
⑦ 国家試験の効率的な勉強方法
⑧ 国家試験を知れば難しくない!
⑨ コツさえ知れば難しくない!
⑩ おわりに

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① 現場で早く経験を積む大切さ

専門学校に入学してまずやる事は整骨院などの現場で働く事です。半数以上の学生は何故かコンビニや居酒屋とか整骨院とは関係ないバイトをしています。もしくは学校テストの為、国家試験合格の為に勉強だけに勤しむ学生もいます。18歳で入学したら同年代の友達は大学生で同じ様にキャンパスライフを楽しんでいる学生が大半でしょう。しかし、大学生は卒業後は学歴を取得したら何百万社という就職先を選択できるのですが柔整師、鍼灸師の専門学校生は選択肢はこの業界1つしかありません。なのにその危機感が無くこの道で食べていくんだという覚悟をもっている生徒はほとんどいません。想像してみて下さい。もし卒業後この道で食べていけないとしたらどんな仕事があなたに残されているのか。柔道整復師・鍼灸師の国家資格は他の業種において何の役にも立ちません。また、専門学校を卒業した後に国家試験に合格したとしても患者さんと一度も接した事がない、実際に施術の現場を見たことないのであれば、ただの資格を持っている人であり、あなたには市場価値は全くありません。学生生活の3年間に現場で働き、色々な臨床を経験して患者さんと会話したり施術している頑張っている学生とただ勉強だけしている学生とどっちが将来成功しやすいでしょうか。現場で先生から技術や知識を教わる事は国家試験に合格するより大切な事です。その高い意識をもって学生生活を送っている人と何も考えず周りと同じようにぬるま湯に浸かった生活をしている人とでは社会に出てからのハンディは凄まじいモノがあり極論をいえば国家資格なんかなくても知識、技術、患者さんとのコミュニケーション能力さえあれば問題なく食べて行けます。実際に保険請求を全くしない柔道整復師・鍼灸師の先生も数多くいます。国家資格は大体6割強から7割の学生は合格するので普通に授業に出席していれば取得して当たり前です。しかし、この業界は国家試験に見事合格しても将来この仕事を続ける人は徐々に減って3年もすればクラスの半数以下となり、これが10年後ともなると3割もいるかどうかです。

② 入学時、入学後に多くの学生が陥る罠

専門学校のパンフレット、ホームページ、オープンキャンパスの説明ではキラキラ楽しいキャンパスライフを描いた説明ばかりを全面に押し出しておりを入学を促します。また入学後も学校生活において施術者になる為に必要な事は決して教えてはくれません。学校経営においては、いかに生徒には3年間辞めずに学校に通って貰い学費を払い続けて貰う事、国家資格の合格率が1番大切だからです。大半の生徒は促される様に、楽しく大学生の様にキャンパスライフを満喫しながら学生生活を送ります。学校では国家試験合格の為の勉強は教えてくれますが実際の臨床に役立つ事は対して教えてはくれません。学校には臨床カリキュラムというのがありますが、全教科のなかで1割程度のコマ数しか割り当てられておらず、実際の現場とはかけ離れた臨床ごっこのおままごとの様な内容です。国家資格の合格率90%以上と謳った学校が沢山ありますが、一見この学校に入学さえすれば自分は国家試験を取得できると思いますが、これには裏があります。この合格率とは生徒全員が国家試験に受けた数字ではないのです。学校で行われる国家試験の模試試験において確実に国家試験に合格する生徒にしか試験を受けさせないのです。学校の合格率を落とさない様に合格するか微妙な成績の生徒は国家試験すら受けさせて貰えないというのが現状です。解剖学や生理学など、今までの学校の勉強では聞いた事もない専門用語は興味のない人には覚える事はかなりの苦痛になります。入学してはひと月程で辞めていく生徒も珍しくありません。

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③ 人気のトレーナー派の心構え

専門学校には色々な理由で柔道整復師・鍼灸師の専門学校に入学する人がいます。大学のかわりに専門学校に入学した人、何か手に職をつけたいと考えて入学した人、国家資格さえあれば何とかなると考えている人、スポーツトレーナーになりたいから入学した人。地頭が良ければ国家資格の合格はさほど難しくはないです。しかし、だだ保険請求を取り扱う権利を持っているだけでそれだけでは仕事には繋がりません。また多いのがスポーツトレーナを志して入学する人です。スポーツトレーナで食べて行く事は確率的に東大に合格するぐらいそれ以上に難しい事です。人間やれば出来るやる前から否定するなという様な耳障りの良い言葉がありますがあくまでも確率の話です。将来をしっかりと見据えた上で現状を把握する事は可能性を信じて突き進む上でも知っておいて損はありません。トレーナというのは、なりたい人で溢れかえっており、自分の経験の為、すごい技術も知識もあるトレーナの方でも奉仕の様な給料でも順番待ちになっています。その中でも運良く一握りの人が有名選手の目に留まり専属契約や球団契約を結んだりするのですが、専属選手と運命共同体となるのです。球団契約も首脳陣の入れ替えと同時にトレーナも入れ替わりという事は日常茶飯事です。輝かしい面ばかりに目が行きますがトレーナで食べる為にはそれまでに膨大な時間も金銭的な負担も要する必要があります。その覚悟を持ってトレーナを目指すのであればやりがいのある仕事であると思います。ただ確率と要するに時間や労力を考えると開業した方が成功すると考えます。

④ 20代で戦闘能力を上げよう

自分の頭で色々と調べて良く考えて、学生生活の貴重な時間を無駄にしてはいけません。ダブル免許の取得の場合は最大で6年間も期間を要するのです。20代の若さという武器は社会がまだ寛容に受け止めてくれます。身軽な内に戦闘力をつけ頑張らなければなにも武器の持たない30代になれば途端に社会の反応は冷たくなってしまい頑張れる環境すら狭くなってしまいます。人生の土台となる大事な時期に戦闘能力を高め自己研鑽しましょう。絶対に無駄にしてはいけません。

⑤ 開業は地元で大丈夫?

理学療法士とは違い、開業することが出来るの為に柔道整復師・鍼灸師を志す人もいるのですが多くの学生が自分の地元で開業したいと考えています。良く考えているつもりでも地元で開業したいという気持ちの強いせいで都合の良い解釈をした考えに陥っていないかを客観的に考えてみて下さい。色々な選択肢がある中でただ地元だからという理由で、知り合いが来てくれるという希望的観測、地元で開業してカッコ良く思われたいなどといった稚拙な考えが少しでも脳裏によぎっているならばもう一度考え直しましょう。地元での開業にはデメリットも多くあります。地方と都心、郊外とビジネス街などそれぞれのあなたの院にとって良い面と悪い面としっかりと把握しなければなりません。またあなたのやりたい事が必ずしも社会が求めている事とは限りません。あなたのやりたい事、自分の院の都合を無理やり患者さんに当てはめる様な事をしていたら開業しても長くは続かないでしょう。

⑥ 保険の正しい認識

保険を取り扱うという事はあなたの収入の為ではないです。社会のニーズに応えれるように保険を取り扱うという意識が大切です。保険とは適切な取り扱いにより、患者さんの金銭的な負担を軽減する為にあるのです。それが巡ってあなたの収入となるのです。収入とはあなたがどれだけ社会に貢献できているかに比例します。その為に保険を取り扱いできる事は大きな武器の一部になる事は間違いありません。しかし国家資格の取得は大切な事の一つではありますが最重要課ではありません。卒業後は国家資格を持っているだけの人にならない様にしましょう。

⑦ 国家試験の効率的な勉強方法

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