せせらぎ 2024年7月号
冒頭メッセージ
「人生は選択の連続」
教育アカデミー高等部 教務主任
田中陽子
レストランに行って、「今日は何を注文しようかな」とメニューを開いてから、実際に注文するまで、皆さんはどれくらい時間がかかりますか?直感で即断する人、行く前から決めていたメニューを注文する人、季節限定メニューに惹かれて決めていたものと違うものを頼む人、色々食べたくなってなかなか決まらない人、注文してからもほかの人が頼んだものを見て後悔しちゃう人…あなたはどのタイプでしょうか?
朝起きて「パンを食べるかご飯にするか」「ワンピースにするかパンツを着るか」など、日常は選択の繰り返しです。おうちの人に「今日は雨だから傘を持って行ったほうがいいよ」とか「おなかを壊しやすいからアイスは食べないで」とか言われて、自分の選択を変更することもあるでしょう。親御さんはあなたのことが心配でついついいろいろなアドバイスをしてしまいます。また、自分の経験と違う選択をしてしまう子どもの先行きを不安に思って、「それでいいよ」となかなか言うことができないかもしれません。
高校生は大人への階段を着実に登っていて、自立への道が見えてくる時期です。たとえレストランのメニューなどの小さな選択でも、自分で決めることを大事にしてほしいです。自分で頼んだメニューなら、たとえまずくても、思っていたのと違ったとしても、後悔はしないはずです。大人の助言を聞きながら自分で選ぶことを繰り返すうちに、自分一人で判断し、行く道を自分で決めることができるようになります。保護者の皆さんにお願いです。保護者の方から見たら心配な選択をしているかもしれませんが、まずは本人の選択したことを尊重し、ダメだった時に一緒に考えてもらえたらと思います。
夏季休暇、皆さんはどう過ごしますか?
老婆心から一言……「夏休みは学生の特権。やりたいことを自分で決めてぜひチャレンジを!」
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