わるぐち、ねぇ。

私の心の表面を言語化しているこのアカウントの文章を好きな子に見せた。いくつかだけだが、その気になればアカウント名から探せてしまうのは私が前科持ちなので知っているだけだろうし、そこまでの熱量はあの子にはないと信じている。

「なんかないのー?私の悪口書いてるやつとか」

むむ。わるぐち。結論から言うと、そんな文章は書いていなかった。私の心情は書けども、悪口…?というわけで悪口を考える。

体質とか大変そうだから適度な運動と健康的な食生活をお勧めしたい。
寝不足は心身共に害悪だから夜はサクッと寝るのがいい。
遅刻する相手選んでるならそれでいいと思うし。


あー。
あんまりときめかせないでほしい、とか?
覚えてるのかはわからんが。

「噛まれたことで縁を切るには勿体無い」
「貴女といるのは楽」
「抱き枕になって」
「嫌いにならないで」
「一生友達でいよう」

キスもハグも触られもした、何もないのは私が意気地なしなだけなのかしら。そのつもりはないんだけど、ねぇ。彼女の全ての行動が私への恋心をきちんと否定してくれるから、だから、多くは望まないって決めた。これだと他人のせいにしてるみたいで良くないな、結局は自分だって怖いんだ。

好きだから何をされても許してしまうのか、許せてしまうから好きなのか、どっちが先なんだろうね。前者だったら私の気持ち次第で悪口?みたいなことはぽこぽこ言えてしまうんだろうけど、しばらくはそんなこともなさそうである。


おしまい。

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