冬の銭湯での出来事

こんにちは京都市役所近くのお風呂屋
京都玉の湯の女将です。
12月も半分を過ぎ2021年も後僅か、
寒くなりました。

冬の銭湯といえば柚子湯と言いたいところですが、
風呂屋の私達はのぼせるお客さん
増加、救急車を呼ぶ回数が急増する冬、、、、。
先週も70代のおじさんがのぼせて
救急車のお世話に、
何度経験しても対応になれません。
そして色々なレスキュー隊員の方にも出会いましたが、毎回思い出す出来事があります。
長女がまだ園児だったので6、7年程前の冬に、ほぼ毎日来てくださってた、常連のF木おじいちゃん
年齢は80代、無口でほとんど会話もした事がない
おとなしい印象のおじいちゃんでした。
そんなF木さんがお湯に没んでいるところをお客さんが発見、店主とお客
さんが担ぎだしてソファーへ
様子を見ると顔は紫色、
息もしてるかしてないか解らない
状態、
娘が「おじいさん死んじゃうの？」とおじいさんの異変を怖がっていました。
そこに救急隊員の方が駆けつけてきて、脈や目をみたり応急処置をされてる中、１人の隊員の方がおじいちゃんの耳元で
「F木さーーん！！！！」
「聞こえるー？！！！！！」
「F木さーーーーん！！！！」
「聞こえるかー？！！！！！！！」
「聞こえるーーーー！？！？？！！」
とかなり大声でおじいちゃんに呼びかけ、それを何度も何度も繰り返し
言い方がちょっと強めやな、、、と
その場に居たみんなが心の中で思ってたところ(私の私見ですが)、
ハラハラ見守る事数分間
たまらず、ちょっと声が大き過ぎると言いそうになったその時
F木おじいちゃんが
「プハッッ」
・・・・・
「ぅうっっっるっさいっっ！！！！💢」
「お前なんやその口の聞き方わー！！！！！！💢」
と怒り浸透
激オコのF木おじいちゃんを店主がなだめる始末
F木おじいちゃんは年長者への礼儀を教えるためにカムバックしてきたのでした(笑)。
園児だった娘も印象に残る出来事だったようで毎年と言っていい程、
我が家の話題に上る伝説のおじいちゃんの1人になりました。

冬はお風呂でのぼせたり、しんどくなったりされる方が増えます。
長風呂、脱水に気をつけて欲しいと思います。
本日は冬至
1年で夜が最も長く昼が短い日
柚子風呂の日ですね。
柚子湯に浸かって免疫力を高めて
元気に寒い冬を乗り越えましょう🍊
本日もお待ちしています♨

ここまで私のつたない文章に
お付き合い頂きましてありがとうございました。

女将