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【2019年11月】みんな、今月なに聴いてたん?

音楽の話がしたい!なんかもう細かいロジックとか捨てて、とにかく今月聴いた音楽の話がしたい!別に新しくなくてもいい、「あれが良かった」「これも聴いた?」なんて話ができればそれでいい。大学生の頃、友達の家でご飯を食べて、酒を飲んで、他愛もない話をしていた、あれをしたい。

堤が今月聴いたやつ

大学の後輩がやっているバンド、VINCE;NTを気に入ってよくリピートしていた。以前のバンドしか見たことはないが、Gt/Voの新間くんはステージでの立ち姿がとても様になる子で、その場を埋め尽くすギターノイズを弾き散らす姿が印象に残っている。フロアに降りてくれば柔和。そのギャップもまたよく、多くの人に好かれるタイプなのだろうなと感じた。

先日、Twitterで流れてきたライブ映像を見た。狭くて暗い会場、目線の高さは観客と同じ。おそらく湿度は高く、少しカビた臭いが鼻につく。変わらずノイズにまみれる姿を見て、羨ましくなる。

児玉が今月聴いたやつ

弟が日食なつこにハマりだして、家にいるとワイヤレススピーカーで流しています。僕自身がハマったのが、社会人一年目の春で仕事が全くできてなかった時だったので、その頃を思い出して泣きそうになってしまいました。同じく前から好きな曲で久しぶりに聴いてみたカルヴィン・ハリス。テンションが上がった時、家に誰もいないと「Giant! foo!」てめっちゃ口ずさんでいます。楽しいです。峯さんのチャンポンタウンインタビューがキッカケで聴き始めたウリチパン郡やオオルタイチも、「なんのこっちゃ」とツッコみながら笑顔になれる楽しい曲です。そして先日吉田さんからオススメしてもらったバンド、NRQ。メロディが始まって2秒後には「好きなやつー!」と感激して膝をついて合掌してました。 他にもアンテナメンバーからオススメのバンドを沢山教えてもらったので、どんどん聴いていきます。

小倉が今月聴いたやつ

わたしにとっての「ベーコンといちごジャムが一緒にある世界」とは、「信じる」と「疑う」が一緒にある世界かなとそんなことを。世界っていうかどう聴いても宇宙だし、こんなに本質でしかない言葉を操れる小沢健二存在してくれてありがとうでしかない。渋谷生まれ新宿育ち、ということでスチャダラパーとご一緒にヘビロテ。

西日本のインディーミュージックもいい感じです。京都のThe Faxは待望のニューアルバム。肩の力抜けつつ洗練された今のThe Faxのポップが詰まっています。福岡のナルコレプシンは先日大阪に来られていたのですが、ギターとサックスと声×ルーパー+ドラム+シンセで時間と空間を巧みに操ってました。やー月並みだけどライブに行って欲しい!

Kim Gordonは「家がない」って言ってる。満たされなさと、もがきながらも凛と立ち続ける美しさ。ノイジーな音に包まれて浄化する日々のやるせなさと湧き上がる勇気。Kimは憧れの女性です。

丹が今月聴いたやつ

私にとって椎名林檎は「何人にも侵せない孤高のひと」だった。けれど今月、初めて“幸福論”や“ギプス”を聴いて、「恋する少女」の側面にも気付かされた。「君が其処に生きているという真実だけで 幸福なのです」、歌詞のなんと愛いらしいことか。ますます彼女の底なしの魅力に引き寄せられる、まさしく禁断の果実である。
ちなみに、『ニュートンの林檎』でぶっちぎり可愛かったのは“ジューダム - ヒャダインのリリリリ☆リミックス”だ。他の楽曲を圧倒する可愛さなので、ぜひ聴いてみてほしい。

宇多田ヒカルの『初恋』も聴き直した。彼女たちは両極の存在だと勝手に思っている。椎名林檎は“どん底まで”で「あなたが居ない人生は私の人生なんかじゃない どうしたらいいの」と突き落とされた現実に叫び、宇多田ヒカルは“あなた"で「あなた以外なんにもいらない 代わり映えしない明日をください」と平穏の永遠を神に願った。光と闇、ベタな言葉が頭に浮かぶ。対極にいながらも、同種の輝きを放つ二人の美しさに感情をかき乱された11月だった。

あべが今月聴いたやつ

今月は「音楽なんて聴きたくないなー」って気分の日が続いてたんですが、そんな時にそばにいてくれるのがElliott SmithとFour Tet。どんなに微妙な心模様でもイヤホンをつければ彼と僕だけの世界に没入できる、言うなれば僕の“添い遂げたい音楽”です。皆さんはそんな人いますか?

そんなわけで新作はあまり聴いてないんですが、小沢健二の新作がスッと馴染んだのは僕にとって驚きでした。それは彼の言う『So kakkoii 宇宙』が僕みたいなしらけ野郎にも平等に開かれているからなのでしょう。そして安心と信頼のBeck。新境地のワクワクと変わらない安心感をこれほどナチュラルに同居させられる人はそうはいません。

最後に長谷川白紙なんですが、びっくりですよこんなん。imaiほどに濃いのにドビュッシーみたいな清々しさ。わけわかんねえ例えはやめろと言う前にぜひ聴いてみてください。凄い通り越してキモい、そんな衝撃があります。では、そんな感じでまた来月。

吉田が今月聴いたやつ

絶賛転職活動中です。面接に向け気持ちを高めつつ志望理由を諳んじるため、再生回数でいえば言葉少なめの電子音楽やインストものを一番聴いていました。先月〈おげんさんといっしょ〉に出ていた2人による共作曲は、ここまでのそれぞれの道のりや立場を思うと涙なしには聴けないですね。三輪二郎のアルバムは少し前に出たものですが、先日の拾得のライブに痺れてまだ余韻に浸っています。主に面接の後ぼんやりしながら聴いています。

今月のプレイリスト


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