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旅の途中

はじめまして。新しくアンテナのメンバーになりました、新原なりかです。好きなものは、音楽と現代美術と古めの喫茶店とお酒。フリーランスのライターをやっています。

非常にとっちらかった人生を送っているので、自己紹介をするのも一苦労、というか自分が何者なのか自分でもよくわからなくなってきました。ゆっくり自己紹介ができる場を頂いたので、これを機にこれまでのことを整理してみようと思います。

住んだ土地のこと

生まれは鹿児島で、浪人時代まで住んでいました。その後大学進学で京都へ。卒業後はそのまま京都の会社に就職しました。と思ったら転勤で1年経たずに東京へ。東京で半年働いたあと仕事を辞め、瀬戸内海に浮かぶ香川県・豊島(てしま)に。そこで約半年。その後いったん実家を挟んでまた東京に戻り、戻ったかと思えば2年後に今度は大阪へ。

まとめると、鹿児島→京都→東京→香川→鹿児島→東京→大阪。この間約10年。引っ越しはちょうど10回。とっちらかっていますね。「人生とは旅」というたとえを地でいく感じです。

音楽のこと

中学・高校時代は管弦楽部に所属していました。吹奏楽部がない代わりに、クラシックを演奏するオーケストラがあるというちょっとめずらしい学校でした。担当楽器はコントラバス。

大学では軽音楽部に入部。ジャンルなんでもありなサークルだったので、ジャズのビッグバンドや小編成のコンボ、インディーポップバンド(FANDAZEというバンドをやっていました)、ロックやポップスのコピバンなどいろいろやりました。

現在は「niina and their chair」という名前でiPhoneのGarageBandでちまちま曲を作ってSoundCloudで公開しています。

リスナーとしては、BUMP OF CHICKEN生まれ、くるり育ち。ここしばらくのお気に入りは、洋楽を本格的に聴き始めた頃に雑誌・snoozerで出会ったDirty Projectorsが去年末に出したライブ盤。ゆったりしているけれど複雑なアレンジの楽曲がライブで演奏されることで漂うほのかな緊張感が心地よいです。関西のバンドで今ハマっているのはSEAPOOL。メンバー3人のエモーションがぴったり重なり合うようなライブパフォーマンスにグッと来ます。よく行くライブハウスはネガポジ。いつ行っても面白いライブが観られて、ごはんとお酒がすごくおいしいのも最高。あと、ラジオも大好きです。

学問と仕事のこと

大学では「総合人間学部」という、文系も理系もいるこれまたとっちらかった学部で、言語学を専攻していました。言語学の中でも私がやっていたのは「認知言語学」という分野で、人間の身体感覚と比喩表現の関係がどうなっているかとかを考えていました。

最初に入った会社での職種は営業。これは私がやるべき仕事ではないなと思い1年半で辞めてしまいましたが、この時培ったマインドはまだ残っていると感じるので、アンテナでも企業へのプレゼンとか機会があったらやりたいです。

その次は瀬戸内海の豊島で美術館スタッフとして働きました。離島で美術と共に暮らしたこの半年は人生の中の宝物と言えるような日々で、「『文化』を芯として生きていこう」という人生の大きな指針を与えてくれました。

その後はWebメディアの編集・ライターとして数社で働き、今年の2月からフリーランスのライターとして独立しました。企業やサービスのまだ言葉になっていない価値の言語化をお手伝いする「言語化やさん」もやっています。

アンテナでやりたいこと

ここまで書いてきて再確認しましたが、やっぱり私のアイデンティティは「とっちらかっていること」なんだと思います。特定のジャンルで誰にも負けないと言えるような知識はないかもしれないけれど、「この音楽が好きな人はこんなアートも好きなんじゃない?」「この本がお気に入りの人にはこの映画もきっとハマる!」なんて、ジャンルを横断してつなげていくようなことができればと思っています。

また、いろんな土地に住んできたことで、土地ごとの独自のカルチャーの色味や匂いのようなものに少し敏感になったような気がしています。そんな感覚も大事にしながら、関西のカルチャーをもっともっと面白くしていきたいです。

こんな時だけど(だからこそ)、カルチャーの灯を絶やさないように。まずはできることをやっていきながら、できることをどんどん広げていきたいと思います。

ライター:新原なりか


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