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分解することを武器にしていく

この度ANTENNAに新メンバーとして加入することになりました、倉橋由吏(くらはしゆうり)と申します。生まれは京都府、育ちは神奈川県で、好きなものは音楽と美術館建築、路線図、あと色々です。
母方の実家がある京都には、年に数回帰省しています。ANTENNAという京都発のカルチャーメディアに関わることができるのも、何かの縁のような気がします。


音楽のルーツ・経験について

自分自身、昔から音楽に対しては特別な意識を持っていました。Bob MarleyやChaka Khan、The Brothers JohnsonをはじめとするディスコやR&B・レゲエが好きな父、Jamiroquaiや山下達郎をはじめとするアシッドジャズやAORが好きな母の影響で、昔からその辺りの音楽に触れる機会は多かったのだな、と振り返ってみて感じています。
高校生の頃にベースを始めてからだらだらと続けてきて、今はSeukolというバンドでベースを弾いています。最近、サブスクにSupernaturalという曲を出しました。

高校生の時は硬式テニス部だったのでほとんどバンドはやっていませんでしたが、大学ではサークルで月に40曲コピーするくらい打ち込んでいた時期もあります。ロックやポップス、ジャズ、メタル、サイケ、エレクトロニカ、プログレ、中南米音楽など、メジャーからインディー問わず大体何でも聴きます。特に好きなのは、ソウル、サイケ、MPBあたりです。

一番好きなバンドはくるりです。自分にとってくるりは、楽曲の美しさや懐古感だけではなく、新しい音楽の聴き方を提示してくれる教科書のようなものだと思っています。コード進行の美しさ、リズム、言葉・発音の面白さ、音色のニュアンスやテクニックから、歴史や社会思想まで内包した視点を気にかける全てのきっかけが自分にとってはくるりだったのです。
それにしても、心なしかANTENNAにはくるり好きが多いような気がします、なぜでしょうか。


分解してくっつける生活

大学生になってから、自分は分類だったり系統図のようなものが好きなのだなと気がつきました。

色々な音楽を聴くうちに、「あ、これは◯◯っぽいジャンルだな」とかふと考えることが多いと感じた私は、自分の聴いているものが一体どんな名前で呼ばれていてどんな位置付けなのかを知りたくなりました。リズムや音の使い方など色々な要素が積み重なってジャンルとなり新しい言葉が生まれるということに面白さがあると気が付き、そのうち聴いている一つ一つの音楽のルーツや要素を分解しながら聴く癖が付いていました。
「ジャンル分けや分類は物事の本質ではない」とどこかの誰かが言っていました。でも、ジャンル分けがないと色々不都合なことが起こったりしますよね。例えば、ジャンル分けされていないとCDを探す時などに非常に苦労したりします。面倒に見えて、実はジャンルに頼り切った生活を送っています。私達を困惑させる物事のジャンルや分類についてもいつかANTENNAで書いてみたいです。分解する面白さってあるんじゃないでしょうか。

あと、自分は電車に乗っている時延々と路線図を見ているのですが、実は路線図もどこからどう流れてどこに辿り着くのか、という分類のためのグラフィックなのだと思っています。
一見ごちゃっとしていて使いづらそうに見えるけれど、それでもないと困るというのは、音楽のジャンルと似ているものがあると思います。とても好きです、ずっと見ていても飽きません。路線図を見て「今日はどのルートで行こうかな〜」と頭で分解して考えながらわざと遠回りする一人旅は結構楽しいです。


noteを書く、そしてANTENNAへ

音楽の話に戻りますが、自分はANTENNAに入るまでは個人的な趣味でnoteを書き続けていました。『私を構成する100枚のアルバム』という自主企画を立ち上げ、自分が選んだ100枚のアルバムを1曲単位でレビューしていくというものです。これを書き始めたのも、元を辿っていくとジャンルだったりそこから見える視点を伝えたいと思って始めたものでした。最近は色々な事情が重なって更新できていませんが、そろそろ更新したいです。
そんな細々と続けてきたnoteを、『知らないひと』というバンドのフロントマンでありANTENNAのライターでもある辛川さんが見つけてくれました。フタを開けてみると実は近い存在だったということですぐ仲良くなった彼から、「ANTENNAが新規ライターを募集しているので応募してみないか」という連絡を受けました。
元々ずっとカルチャー系のライターには興味を持っていたのですが、アクションに踏み切れずダラダラ過ごしていたので、これはまたとないチャンスだ!と思い応募したのが加入のきっかけです。

ANTENNAは、『新しい視点』と『問題提起』のメディアなんじゃないかと自分で勝手に思っています。自分の目の前に存在する物事を一つ一つ分解して問題を発見したり、それによって見えてくる新しい視点を提示してくれるようなメディアだと思います。だからこそ自分はここで記事を書きたいし、普段は見えていないような何かに焦点を当てていきたいなと感じています。
何卒よろしくお願い致します!


ライター:倉橋由吏


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