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最近たくさんのプレスをいただく

最近、たくさんのプレスや、「一緒になにかやろう」というお声がけをいただく。

五年前、アンテナを始めた時にはこんなに多くの人と関われるなんて思っていなかったので、本当にありがたい限りで、今でもそんな連絡が来るたびにとても嬉しいし、必ず全部に目を通すようにしている。

ただその反面、最近はプレスが増加するのに比例する形で、様々な取材やイベントが進行していて全てには対応できていないのも事実で、非常に申し訳ない気持ちになる。これには様々な理由があるが、単純に「リソースが足りていない」というのが大きな要因だ。


アンテナのメンバーは僕を含めて全員が手弁当で運営をしている。ギャランティの出ることなど稀で、それだけで食うのはとてもじゃないけど難しい。

だからみんな忙しい仕事や学業の合間を縫って時間を作って、取材へ行ったり、記事を書いたりしてくれているのが現状だ。そんな状態にも関わらず、各々がそれぞれの意志を持って参加してくれている。僕はいつもメンバーに頭があがらない。


こんなことを書いたところで、彼らは「好きでやっていることだから」「やりたいことだから」と言うとは思う。

確かにそうだ。

好きじゃなければみんなが寝たり遊んだりしている時間に、わざわざしんどい思いをしてまで、インタビューを起こしたり、うんうんと唸って何度も文章を書き直したりしない。しかもそこまでして一生懸命作ったものが称賛されるどころか、ボロクソに叩かれることまである始末。意志を持ってなにかを生み出し、発信するということは本当に尊いことだと思う。僕はそんな人たちに少しでも報いたい。


最近そんな彼らに今僕がしてやれることと言えば、「その限られた時間・エネルギーを全力でやりたいことにだけ注げる環境を作る」ということではないかと考えている。

仕事じゃないなら、選ぶ権利があるはずなのだ。僕たちはやりたいことしかやりたくない。「好き」だと感じられたものや、「やりたい」と思えたことならば、記事の作り方にはこだわるし、ひとつひとつの取材に向き合って、多くの人に届けられるように努力することができる。それはきっとアンテナのメンバーはみんなそう。

正直、僕たちはまだまだ小さなインディーの媒体だから、ただ普通に取り上げたところでPVなんてたかが知れている。だからこそ今後はもっと「好き」とか「やりたい」に向き合えって付き合ってくれる、熱のある人からの連絡をより好みして一緒に新しいものを作りたい。

こんなことを書くと反感を覚える人もいるかもしれないし、偉そうに見えるかもしれない。でも僕たちは限りある時間を使うなら、みんながハッピーになれるものを作りたい、本当にそれだけ。

ご連絡いただく際にはどうか何卒。


編集長:堤大樹

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