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Don't Stop Me Now! New Mission Arrived!

『100日後に死ぬワニ』の死はアメリカで見届けるつもりだったが、コロナウィルスはそれを許してはくれなかった。毎年3月にオースティンで開催されるSXSWの取材は中止。アンオフィシャルのイベントは開催予定と聞いていたが、リスクの高さから渡米は諦めた。宙ぶらりんになった10日間。やることもたまっていたので、職場と家を往復し、黙々とタスクを片付ける時間にあてた。

コロナウィルスはこれまで僕たちが見ないようにしてきたいろいろなものを顕在化した。アップデートが全く追いついていない政治家のモラルや能力、それらがつくりあげた社会基盤の貧弱さと、分断された人々と文化たち。辟易とすることばかりだけど、これが今の俺たちが置かれている現状で、それはもう受け止めなければならないのだと思う。そして今まで先送りにされてきた諸々、このツケを次の世代や別の誰かに払わせるのはもうこりごりだってこと。今を潮目の変わりどきにしなければいけない。

とまあタイミングもこんな時だからなんかまた愚痴っぽくなってしまったのだけど、今日一番伝えたかったのは「アンテナの新しいミッション、みんな見てよ!」だったのですよ。だいぶ前から、自分たちの「役割」は考えていて、なぜなら俺は元々ライターになりたいわけでも、メディアをやりたいわけでもなかったから「なんのためにやってんのかな?」って。そしてようやく最近それが言葉にできたのでこのコラムを書いている。

文化を流通させ、
誰もが創造性を発揮できる土壌をつくり
分断された社会の文脈をつむぐこと


これです。これがアンテナの今後の「ミッション」。大それたこと言ってる?俺もそう思うよ。でも思い返せば、立ち上げ当初から似たようなことは、やっぱり考えていた。成長とともに少しだけ主語が大きくなっただけで。そして社会とは切っても切り離せないのが、文化だってこと。

やっぱり自分たちが考える「豊かさ」というものに、少しでも寄与すべきだと思う。そのためには自分たちが良いと感じる価値観を広めなきゃいけない。俺たちは「誰にも知られていないインディーミュージシャンの素晴らしさを語る」かもしれないし、「新しい感情と出会えるように、オールナイト上映を主催する」かもしれないし、「アートの楽しみ方を掘り下げるために、展示会を開催する」かも。方法はたくさんあっていいと思う。大切なのは自分たちが活動を通じてどうしたいか、だから。

事務所も借りた、依頼も増えた、これからもっと社会に接点をつくる。音楽や映画、アート、そしてその他のすべての表現が、夢を見させてくれるサンクチュアリのまま社会の中で機能するためにも、俺たちのようなハブが必要だ。そして俺は誰しもが、大小に限らず社会にポジティブな影響を与える力を持った存在になれるってことだけは強固に信じている。それを各々やっていこうって宣言でした。

あ、ひとつだけ言い忘れたのだけど。「全員がこうしよう」って言いたいわけでもない。自分の人生の使い方は自分で選べばいいんだもの。でも、似たようなことを考えていたり、興味をもってくれる人がいたらいつでも声をかけてくれたら嬉しい。

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編集長:堤大樹

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