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エッセイを書きたい
1ヶ月に1回くらい、なんの前触れもなく、ふと頭に浮かぶのだ。
「エッセイを書きたい」
2024年2月20日、コメダ珈琲のテーブル席でアイスコーヒーを飲んでいるときもそうであった。
しかしながら、このあまりにも突発的な感情は、いつも同じような原因で頓挫する。
題材がない
普段から何も考えずに生きているせいで、私を取り巻く「題材」に気づけないのである。だから私は雑談が下手だし、浅い人生を送っているという自覚もある。
しかしながら、この2月20日に気づいてしまった。題材がないことを題材にすればよいのではないか。
そういうわけで、久々にnoteのアプリを開いて手を動かしている。本来ならPCのキーボードを叩いて悦に浸りたいところだが、ここはコメダ珈琲なのでその願望は叶わない。
今私が目にしているものは、コーヒーのグラス、お冷、ストローの包装紙、外した腕時計、えとせとら。
やはり面白みのない景色である。
一昨年の夏頃から異常なペースで通っているコメダ珈琲ミーツ国分寺店は、もはや実家と言っても過言ではない。このコーヒーの量はどうにかしてほしいと、今も思ってはいるが。
この店に通いはじめたころ、私は高校2年生だった。そして今や高校卒業間近である。
…回想を始めるにはまだ若すぎるか。
有名ブロガーのように、絶妙なタイミングで回想を挟んで文章にスパイスを与える作戦、失敗。
やはり私にエッセイは向いていないのだろうか。私が書く文章と、題材が沢山隠れているはずのこの世界と、全てが不自然に感じられる。
文芸の森からは、まだまだ抜け出せそうにない。
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