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田舎だと思って舐めてない?〜余市町〜

余市は田舎のイメージ?

余市町という町をご存知だろうか。札幌から下道で2時間。高速を利用して1時間の所にある小樽市と隣接した町である。余市を通って積丹、函館などに向かうことはあっても、余市を単体で楽しもうと思う人は少ないかもしれない。僕自身田舎のイメージが強く、その偏見のせいで様々な魅力をシャットアウトしてしまっていた。今回はそんな余市町に実際に行き、観光協会の方へ話を聞いたり、魅力的な場所を巡った話をしようと思う。

ニッカを飲むのが日課?

余市町観光協会伊藤事務局長に話を聞いた。観光の大部分を占めるのはやはり、ニッカウイスキー余市蒸留所。ここでは、ニッカウイスキーの蒸留を見学し、試飲をすることもできる。そんな中僕が1番楽しむことができたのは、ミュージアムである。ミュージアムにはニッカウイスキーができるまでの過程が事細かく書かれており、絵、写真、模造品、実物など様々な角度からそれを知ることができる。あまり興味が無かった僕でも楽しめたのだ。是非1度訪れてほしい。ちなみに、ニッカウイスキーはウイスキー熟成期間の間にりんごジュースを作っていてその会社名が「大日本果汁」で、その略称で「日果(ニッカ)」となったことがブランドの由来である。

ニッカウイスキー余市蒸留所のよく見るおじさん

人が並ぶ。そこに寿司屋がある。

余市では新鮮な魚が手に入る。回らないお寿司屋さんだけではなく、回転寿司でさえ新鮮な魚を食べることができる。どこを取っても外れがなく、大当たり。そう胸を張って言えるのが余市町の海鮮である。そんな中僕は紹介された寿司屋さんに訪れた。時間は10時50分。11時開店なのに20人ほどの列ができあがっていた。開店と同時に暖簾が上がり、無事着席することができた。頼んだのはちらし寿司とあら汁。ちらし寿司は新鮮な素材を9種類、あら汁の中には鮭の切り身がゴロっと入っている。新鮮なものを使っている。1口食べただけで分かった。

地元客でも観光客でも賑わうファミリーすしガーデン・ハウス
ちらし寿司とあら汁

人が集まる岩がある。

奇岩。それは人が集まる岩。余市町にはそれがある。大自然に囲まれた地域で、自然を感じる。そこに自然の力で本当に生まれたのか不思議に思う岩がある。この岩は何故か僕の目を釘付けにした。いや、僕だけではなかった。僕が訪れた時には数組の観光客がその岩に目を奪われていた。

えびす岩と大黒岩

魅力の形は1つじゃない。

結局お前は何を伝えたいのか。この記事を読んでそう思う人もいるだろう。大自然なのか、海鮮なのか、はたまた、ウイスキーなのか。これを読んだ人は何に1番興味を惹かれただろう。そこに正解はない。人それぞれ感じる魅力は違うし、求めるものも違うから当たり前の話である。余市町はJRの事実上廃止が決まった。今も余市町観光協会は抗議をしているが、バス転換が決まったとしてもやることは変わらない。余市の魅力。個性溢れるたくさんの魅力を提供し続けること。果樹園、海鮮、ウイスキー、ワイン、大自然、歴史、カフェ古くからの魅力、新しい魅力それぞれを尊重しつつ、受け入れる層の幅を広げる。それが余市町の目指す道であり、その先には様々な魅力的なもの、そして、個性豊かな魅力的な人がいることだろう。

田舎だからって舐めるな

さて、僕の当初の余市町のイメージであった「田舎」。余市町を観光し、観光協会の方にも話を伺うことでそのイメージを払拭できたのか。答えはNoだ。余市の魅力を知れば知るほど田舎だからできるものが多くあることが分かる。田舎はどんなに頑張っても田舎なのである。だが、そこでしか得られない魅力がある。どこか遠出をする時の中継地点、少しだけドライブしたい時などに自分が感じた余市町の「魅力」を堪能してみるのはどうだろうか。


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