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くねくねハニィの「What's up? ~最近どうよ?~」3月後半号 – まずはDiscordをMicrosoftが買収する?から。2月のアメリカゲーム市場!残念ながら世界のデジタルゲームソフト市場は間に合わず…ゲーム業界の買収ラッシュなのにレイオフも?悲喜こもごもニュース!などなど。

皆様に報告があります。1年間くねくねハニィとしてこの記事を書いてまいりました。キリがいいので「くねくねハニィ」やめます。1年間ご愛読いただきましてありがとうございました。あ、誤解しないでください!連載はやめませんよ(笑)。「くねくねハニィ」としての記事は今号で終了になるということです。どーでもいいか!笑。

あまりに購読数が増えないので廃刊の危機です(汗)が、良質な記事を皆様にお届けすべく引き続き踏ん張ります。頑張って書いているのでぜひお知り合いの方々にもお勧めいただけますと幸いです。

次号4月前半号からはいきなり送信者とタイトルが変わりますのでビックリしないでくださいね。送信者とタイトル!こちらは前もってお知らせしますので月末までお待ちくださいませ。

さて、大きなニュースがありましたね。BloombergによるとMicrosoftは「Discord(ディスコード)」の運営会社Discord社の買収交渉を開始したとのこと。Microsoftが提示している買収額は100億ドル(約1.09兆円)超!これまたすごい金額ですね。

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日本のメディアでは Discord をゲーム特化のソーシャルネットワークと紹介されていることが多いのですが、これはDiscordを開発・発表した人がMOBA(Multiplayer Online Battle Arena:マルチプレイヤー・オンライン・バトル・アリーナ)ゲームを発表した2015年に合わせて着手したソーシャルメディアだからです。実際にTwitchやゲームコミュニティ、eSportsのプレイヤーたちによっても広められていますが、実はゲーマーじゃなくても使ってる人多いです。

~ ちょっと横道 ~<OpenFeintって覚えてますか?>

Discordはなんと元OpenFeintの創始者が作ったものでした!OpenFeintは2009年2月17日に開始されたゲームポータルで、登録ユーザーも1,000万人以上を抱えていました。2011年4月にGREEがアメリカ進出をするにあたり、手っ取り早く既存のビジネスを展開しているOpenFeintを買収。当時1億ドル(約109億円)。それに伴いOpenFeintは消滅して2012年にGREE(海外)になったんです。

ところが…そのGREEが2017年に欧米展開継続を断念したため、結局OpenFeintも完全に消滅してしまうことになったんですね。

あ、この話をしたのは、この時GREEがOpenFeintを買収して、その創始者が売り逃げ(笑)しなければ、Discordは生まれてなかったのかもって話。いろいろなことがつながっていて面白いなと思ったので紹介してみました。

Discordは音声を軸にしたソーシャルメディアで、2020年6月までの集計で3億人の登録ユーザーを抱える大きなSNSです。新型コロナ感染拡大に伴い自宅でのテレワークで使用するビデオ会議システムやIP電話としても活用されていることから、「ゲーム専用グループチャット」から「どんなコミュニティでも使えるコミュニケーションツール」へと2020年7月にブランディングイメージを変更しました。

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Discord社は少し前から身売り先を探していて、Microsoftが手を上げたということのようですが他に買い手の候補がいるのかなどは不明です。

さて、MicrosoftはなぜDiscordが欲しいのでしょうか?ズバリ、これからはソーシャルネットワーク、ネットワークコミュニティがカギだと確信しているからでしょう。

Microsoftはこの分野にかかわる事業で特にGAFAを含む競合に対抗すべくたくさんの買収を行っています。そういえばTikTok(バイトダンス)のアメリカ事業も買収しようとしていましたね!

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ただ、Anti-Trustつまり独禁法に引っかかる可能性もありますがね。Anti-Trustの肝は「大企業が買収した商品を自分の製品群の1つとして販売し市場を独占するのはいけない」ってことと「本来ベンチャーが大企業と競争するために創意工夫をして実現される高いサービスが、買収されることによって実現しないこと、それがユーザーに享受されないこと」なんですが、この後者の話が…実はよくある話なんですよ。

2011年に買収したSkype。個人だけでなく会社単位でも使っていましたね。
ただ、このSkypeも2021年7月31日に終了しMicrosoft Teamsへ統合されます。SkypeはユーザーにとってMSN(若い人はわからないかな、Microsoft製のメッセンジャーです)と統合されたSkypeは非常に使いにくくなりました。もっと手軽で使いやすいツールだったのに!と嘆くユーザーが多く、「Microsoftの傘下になるとアプリケーションがダメになる」とさえ言われることもあります。

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したがって、Discordの行く末を心配しているユーザーは多いのです。せっかく使い勝手よく使っていたツールが、企業のラインナップのひとつとして並べられて、最後は消えていく…なんてことも。実はハニィも最近Discordの話を頻繁にしていたので、このニュースを聞いてからDiscordを進めるべきか迷っていたところでした。笑。

と、前書きトピックはこれくらいにして、本題に行きましょう!今号は2021年2月のアメリカの売上データと、世界のデジタルゲームの売上データを読み解いていくはずだったのですが…。SuperDataの世界のデジタルゲーム売上のデータが届きませんでした…。毎月21日~24日の間に発表されるというヒヤヒヤな状況は続いていたのですが、、、間に合わなかったのは初めてかも…。こちらはこのNoteの「送信者とタイトル」のお知らせとともに号外でお知らせしますかね。

ということでNPDによるアメリカ市場データに参ります。今回の為替レートは1ドル=109円で計算しています。

<2021年2月 米国市場動向 NPDデータ分析!>

今回のNPDレポートから、新型コロナウィルスの感染拡大の影響がちょっとだけ出始めた昨年の期間との比較になります。NPDによると2021年2月も各セグメントとも前年比著しいアップを記録していますよ。

1.2021年2月の市場概況

2021年2月は新型コンソールのPlayStation 5やXbox Series X|Sの購買意欲の高さとNintendoの新作目玉タイトルの発売にともない、アメリカゲーム市場の2021年2月単月は2021年1月と同等の売上規模を残し、2021年も好調なスタートを切りました。

2021年2月のアメリカゲーム市場は前年同月比35%アップ!の45億9,900万ドル(約5,012億円)。ハードウェアは前年同月比121%アップの4億600万ドル(約442億円)、ゲームコンテンツは前年同月比30%アップの39億9,800万ドル(約4,357億円)、アクセサリーは前年同月比41%アップの1億9,500万ドル(約212億円)でした。絶好調は続きますね!

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