記野式:サクッと!ゲーム業界講座 5月前半号
こんにちは。ゴールデンウィークも終了しましたし、春を終えて初夏を迎えようとしているのに、世は緊急事態宣言の延長ですか…。ワクチンが出回るまでの我慢とは言え新型コロナウイルスとの戦いがココまで長くなるとは考えていませんでしたね…。出口が見えれば頑張れるんだけどなぁ。
と、愚痴はここまでにして。まずはClubhouseの話から行きましょうか。今回の為替レートは1ドル=109円、イギリス市場の話をするのでポンドも!1ポンド=153円 で計算しています。
<記野式まえがき:ClubhouseとDiscordのお話!>
1.ClubhouseがAndroidにやってくる♪
昨年iOS専用で始まった音声ベースのソーシャルアプリClubhouseですが、このたびGoogle Play、つまりAndroid対応になりました。ただし今の段階ではアメリカのみ。日本のAndroidユーザーはGoogle Play上にはすでに事前登録できるようになっているので、ポチっとして待っててください。
Android版の投入に際して、だれでもフリーにダウンロードして参加できるようになるのかな?と思っていたら、やはり「招待制」は貫くようですよ。
ユーザーがコロナ禍で音声での会話がほとんどできていなかったこと、TwitterやFacebookなど大手が同様のサービスをローンチする前に提供できたこと、招待制で「我も流行りに乗り遅れないぞ」感を醸し出したことがClubhouseの成功の要因ですが、モバイル調査会社AppMagicのデータによると、Clubhouseのインストール数は今年2月、3月をピークに急激に減少しています。
先月前半号のまえがき「Clubhouseはオワコンなのか?」でもレポートしましたが、Twitterが買収しようとしていたのにもかかわらずそれを蹴って独自の道を歩む選択をしたClubhouseです。
そのTwitterのSpacesはiOSでもAndroidでも利用可能でローンチされました。競争は激化していくのか、はたまた音声SNSはそれほどブームを起こさないのか。ぶっちゃけ飽きちゃった人の話をよく聞きます。笑。
新しい課金システム「Clubhouse Payment」と呼ばれる「投げ銭」機能も発表されて一般に実装される日も近いようですが、このフリーのアプリ、投げ銭にも手数料を取らないって…どうやって収益を上げていくのでしょうかね。
いずれにしても今後数週間で投げ銭システムやその他iOSと同等のレベルに仕上げてからアメリカ以外の市場に展開していく模様です。Android端末の皆さんとお話しするのを楽しみにしています♪
2.DiscordはMicrosoftではなくソニーと!
こちらも3月後半号でMicrosoftが「Discord(ディスコード)」の運営会社Discord社の買収交渉を開始したというニュースをお伝えしましたが、そのアップデートを。
買収交渉額がなんと100億ドル(約1.09兆円)超!という話だったのでその後どうなったのかなぁと思っていたら…なんと真逆(?)の話になっています。
ソニー(SIE)が、PlayStation Network(PSN)にDiscordを統合する予定と5月3日に発表しました!!!統合の具体的な内容は不明ですが、ゲームプレイしながら手軽に仲間やほかのユーザーとコミュニケーションをとることができるようになるとのことです。
この統合は現在急ピッチで進められており、来年初頭のサービス開始を計画しているようです。
ソニーはMicrosoftのように買収話をしたのか?と思いましたが、どうやら買収ではなく「少数株主としての出資」とのこと。100億ドル(約1.09兆円)とは行かなくてもそれなりの金額がDiscordに流れたこと、しかしながら経営権を揺るがすほどの金額ではなかったことがはかり知れますね。
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