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うつけんスクール①

2021年1月21日木曜日、今日は「うつけんスクール」講義初回。講義を聞いてると「ふむふむ」と分かったような気になるけれど、忘れてしまっては意味がないので毎回このように感想を残そうと思う。講義後に、グループワークという場が設けられるのだけれど、うっかりと申し込みし忘れてしまったことと、講義の内容で考えたことがモヤモヤとしていたので今回は不参加にした。次回からは参加しよう!だって、すんごく共有したい、誰かに話したいもの。。今日の講義のテーマは「市民運動と政治」by宇都宮健児さん 東京都知事選に立候補していたことから、「サラ金のお金を取り立てる側(会社というか暴力団?!)と闘った人 という印象があったけれど、今日の話で宇都宮さんが弁護士になってからどういう経緯でクレ・サラ運動をすすめてきたのか、また、運動といっても具体的に何をしたのだろうかということは今日まで全然知らなかった。本当に無知というかなんというか、情けない。このサラ金(サラリーマン金融)というのは、ドラマにもでてきたりする通り、お金を借りて、数日するととてつもない額の返済を求められるというものなんだという認識はあった。子どもの頃、小学生〜高校くらいまでか。「はっじめてーのアコム」やら「レイク」やらそんなCMがバンバン流れまくっていたのを思い出した。母親に「こんな簡単にお金って借りれるんやー」みたいなことを話した記憶も蘇った。すると「アホか!こんなとこで借りたら、100倍のお金返さなあかんくなるんやで」と言われた。その時は「へーー、じゃあ何でそんなお金借りるんやろか、アコム行く人アホやなぁ」というくらいの感想やったか。私レベルではこんな感想をもち、終了であった。その裏側に貧困の問題があるなんて全く考えてなかったな・・・格差の問題然り。お金を借りる人が悪い、とりたてられて当然なのだろうか。今ならもう少し頭をはたらかせられる気がする。

とにもかくも、びっくりするような金利、そして朝晩構わずとりたて、そして嫌がらせ(ドアに嘘つき!とか詐欺!みたいな張り紙を張るらしい)本当にドラマで見るアレ。返済できずに生活が苦しくなり自殺する人は2003年にピーク(240000件)、金貸し業者自体も何社もあり、実際CMバンバン流せるほどの上場企業になり、なんなら経団連に名を連ねていたそうな。もうこの時点で、自分の金のためなら他者なんてどうでもいい風潮があったんだろうな。アコムのCM見てもなーんも思わなかった自分、罪やなと思う。金を借りましょう!借りまくりましょう!というキャンペーンCM、どうかしてるやろ。話を戻そう!宇都宮さんは、弁護士として8年程事務所務め、その間サラ金で困っている人の弁護をしてきていて、そりゃあもう、とりたてのように宇都宮さんの事務所にも連絡があったという。あんな穏やかそうな顔して、どうやって経ち振る舞ってきたのか正直謎である。サラ金案件というのは、どうやら相談してもたらい回しにされるようで、なかなか弁護士まで辿り着かないらしい。それで1980年にサラ金相談窓口を設けて、サラ金被害者の案件ばかりを引き受けることにした。それをきっかけに立法運動をはじめ、1983年にサラ金規制法ができて、金利の見直しや、そもそも借りる人が年収の3分の1の金額までしか借りることができない、あとはとりたては朝8時から夜9時までにして、嫌がらせもあかんという法律になった。これだけでもすごい前進と思うが、やっぱりグレーゾーンというのがあって、さらにサラ金の高金利引き下げを実現すべく、いわゆる「社会/政治運動」を本格的にはじめた。そのやり方とは、まずは、署名運動、そしてそれを元に地方議会をはじめ、衆議院議員にも参議院議員にも法改正に賛成するように働きかけ、過半数をとる。そもそも、政治運動とは何のために、かというと、「国会で法改正するため」に運動することだという←当たり前のように思うが、目から鱗であった。日々、こんなんおかしい!と言ったり思っている私であるが、じゃあどんな法律ができればいいのか、どう法改正したらいいのか ということも少しは考えようと思った。不平不満はこれからも言うけどね。それで、びっくりしたのが、金貸業者の味方をする国会議員もいるとか←はぁ? または、金貸業者からお金をもらっている政治家までいたらしく、こちらに関しては今でもお金を堂々をもらっている大臣までいるのだからそこまで驚かない自分もどうかしているが、日本の政治家の、全員でないにしても、一部であってもこういったことが許され、普通に「お金持ち」の顔をして暮らしているかと思うと怒り狂いそうになる。本当に狂っているし、それにも関わらず、それが罷り通っていることが謎でしかない。お金をもらってなくとも、「貸金業者が多くの国民に利用されていて、金利を下げると利用できなくなる人がいる」という業者側の意見をそのまま発言するような議員までいたのが事実らしい。貸金業者から全市議に運動団体の「意見書を採択するな」という文書が配布されていたようである。それほど、貸金業者が力をもっていたってことなんだろうな。

この社会運動は見事、2006年に法改正が実現し、年利20%になった。なんというか、無知な私が言うのもなんだけど、この法改正ってものすごい道のりで、でもちょっと考えたら、金利下げたらいいやん、闇金あかんやんということやのに・・・でも、法律がないとメチャクチャなことになる。だから運動して成し遂げた ふむむむという感想。うまくいえん。ふむむむで思い出したけど、サラ金被害で警察にいっても「民事なので対応できましぇーん」と言われるらしい。要は血まみれになってからではないと警察は動いてくれないとな。警察ってなんなんだろー。市民の味方みたいにうたうんやめてほしい。

宇都宮さんは2006年の法改正から、貸金の裏に潜む貧困や格差問題に取り組み始めた。本当に、なんでこんなに貧困してる人がいて、モノスゴイ見本主義社会で大金持ちが一握り、こういう格差はどうしたらなくなるのか?これも、法律でガチガチになんかすべきなんやろか。今回の講義を終えて考えるべき点である。

日本もデンマークの民主主義に学べばいいのになぁというのは前々から個人的に思ってはいた。今日改めて、デンマークすばらしいなぁと思ったことは「教育の目的=民主主義社会における主権者を育てる教育」ということらしい。文章にして圧巻されるような文章ではないのに、きれいに書道でかいていつも見えるところに貼っておきたいくらいである。スウェーデンでも学生、それも小学生や中学生までもがデモに参加できたり、もしこれ日本だったら先生が怒るやつやなと思いつつ、日本の稚拙な教育理念にはほとほとうんざりする。同調圧力をかけあおうというような、教育なのかなんなのか。これも今後一生考えて行かねばならん課題ですな。話の中にもでたけれど、やはり日本では「政治の話」だけでなく「政治的な話」までも簡単に口にできない風潮がある。無関心の人にとっては完全に「うざい」とされるからである。あまり政治や社会問題に関心をもっていない人に対して、さぁ一緒にデモに行こうよ!といってもひかれるだけである。その突破口どころか、その人に政治のことを話してみることですらかなり勇気がいることで、ドドドド庶民の私には確実にそこから難しい。尚かつ、自分より若い人には言いやすい、逆に年上なら絶対にできないという日本社会における年上尊敬制度もかなり難関である。若い人たちにだけ話してて、それって、日本では年上の私には「反対意見を言わないから?」「少し長く生きているから教えてあげるよ」的な?ふうに思われているかもしれないが、小心者なのでとりあえずちょこちょこと年下の知り合いには話していたりする。(友達も少しは話すけど)まーそんなわけで、日常的に軽く政治の話なんてできないからこその「うつけんスクール」なのである。勉強したいという思いと、同じようなモヤモヤを抱えている人たちとハラ割って関わりたいのだ。zoomでしかコミュニケーションできないのは少々残念ではあるが、私もしっかり頭つかって、何かの当事者ではない私ができることを考えたいと思う。2時間の講義を振り返って、1時間半も感想分をしたためているわけであるが、そんな時間実はすんごい短くて、小さな社会問題でもものすごーーーく時間をかけて解決してきたのだから、私の人生少しは地球のために使おうではないか!といいながら、多量のゴミを出していたりするんだけども。ただ単に思ったり、いらだったり、文句いったり、文句いったり、文句いったり(笑)(だけでなく、ちゃんと頭つかって、考えて、生きてるうちに少しもや〜をとりたいと思う。社会運動でなくたって、めっちゃ小さいこと、それが地球にとって優しいことやったらな!


※イラストは、本文と関係あるような、ないような。大多数がない!と言うと思うけど、関係あるところ探してみってねー。

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