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うつけんスクール②

2月18日にうつけんスクール第二回、講師には鈴木賢さんを迎え授業が行われた。鈴木先生の紹介は割愛しますが、LGBTQ当事者ということを知り、当事者としてどのような活動をしているのか聞けるのかを楽しみにしていた。まずLGBTQ(性的マイノリティー)と聞くと、きっと日本人は当事者でない限り、「まぁそれでもいいやん」とか「好きなもん同士で」と、若い年齢層であればあるほど、「それでもよい」という回答が得られると思う。私も正直、そういう一人だったかもしれない。それではいかんのだ。なおかつ、私が最近思うのは、私自身はたまたま異性と結婚したので基準とされる異性愛者とされるらしいが、幼い頃から男は女を好きになり、女は男を好きになるとある程度強制されていたというか、それが当たり前なんだよという育ち方をしてきたので異性愛者となれたのかもしれないが、そういう教育を一切受けずに成長していたら、普通に同性も好きになれたんじゃないかと思う。周りに素敵な同性がたくさんいるし、同性と一緒に暮らす方がうまくいくんじゃない?とか思ってしまう。私の場合、特定の規範に即して成長してしまったようで悔しいところだ。とにかく、今の日本では異性愛が基準とされ、同性愛はマイノリティーとなるわけで、そのマイノリティーとされる方々の人権は考えられていないも同然だ。日本には、法律上、同性同士の結婚を認める法律がない。鈴木先生は、今ある「規範」への異議申し立てと共に規範そのものを修正する、つまりは同性婚を認めてもらうべくロビー活動をされている。その現実は、一言で言うと悲しい。まず、自民党公明党の国会議員に、「人権」という言葉が通じないということ、そういう言葉で話しかけても「あなたは共産党の方ですか」と言われる、もはや、人権/共産党アレルギーでしかないということ。法案を可決するにも、その問題に取り組むというより、どの党が発案したか、例えば共産党の案にはなにがなんでも反対だという具合である。政治なんて、歴史振り返っていつでも一緒じゃないかと思う。権力争いは子どもの喧嘩より醜い。結局、目の前の問題にまっすぐ取り組んでくれていないのだ(自民党公明党特に。あ、維新も)この、腐りきった政治のあり方が一番の問題なのに、ロビー活動という草の根の根の活動により、徐々にではあるが、同性パートナーシップが認められてきているのは嬉しいこと。ここまでこれたのは、活動されている方々がよくわからん権力者(という大半がオッサン)を相手に闘ってこられたからということは言うまでもない。もちろん、理解のある議員さんもいないわけではないから実現できたんだろう。夫婦別姓にも言えることであるが、夫婦同性をやめるわけではないし、同姓のままも可、別姓でもいいよということ、この婚姻も然り、同性婚ができて異性婚ができなくなるわけではないのになんでわざわざ反対を表明するのか。横浜市会議員の福地しげる議員曰く、「悪用される」とのこと、悪用??もうハテナしかない。もちろん結婚詐欺ありますよ、給付金を不正に受け取るとかもあるし、この世の中いろんなこと悪用されてます。ただ、なぜにこの同性パートナーシップだけにおいて「悪用される」と言うか、その心理が想像できなさすぎて、この人の名前を覚える。是非とも次の選挙では落ちてほしいものだ。福地しげるでございます。

ここで、とても大事な言葉。「差別に中立はない」差別する側か、差別される側しかいないということ。どっちでもいいはないし、私は中立ですなんてことはあり得ないということ。これは肝に命じておきたい。LGBTQの問題においても、社会の規範が差別的ということで既にアウト。社会が差別をよしとしている。差別する側は、あからさまな言葉や態度で差別する、それはもう暴力でしかないから、差別とは闘わないといけない。私は当事者でないし、同性愛?ん?別にいいんじゃないの?って思ってるよー、けど同性パートナーシップが必要かどうかはわからないとか言う人がいるとすれば、これはもう無意識のうちに思考停止していることになり、差別する側にたつことを意味する。この部分をもう少し万人にわかりやすく、うまいこと表現したいと思っている。思考停止が差別ということを子どもにもきちんと伝えていきたいと思う。

私はただの一市民で、活動家でもなく、政治家を志しているわけでもないので、これを知って何するの?と聞かれたり、意識高いねー(笑)←みたいな状況になることがある。もう慣れておるので、特に怒ったり落ち込んだりすることもない。一市民として、何ができるのかを追求していきたいだけなのよ。グループの先頭にたって、何かを提案して目標に向かって今の社会をかえたる!というエネルギッシュな人物ではない。ロビー活動にしても、もちろん身近に手伝えるようなことがあればやってみたいという気持ちはあるし、何かを変えるための小さな力にはなりたい。ただ、まだまだ知識も乏しく、人間が未熟であるためそんな革命的なことはできないと思っているのが現実だ。私は何者でもないただの地球人。そういうなんでもない人が、ぼちぼち身の回りのこと知って、何ができるかをぼちぼち考えていきたい。いろんな本読んで、いろんな人の話聞いて、自分の中に取り入れて、で、こんな未熟な人間が地球や社会のために何して死んでいけるか 考えたいなぁ。



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