音楽とノスタルジー。
向かう場所と帰る場所があること。
その大切さは何にも変え難いものだ。
僕の出身は神奈川県なのだが、僕の地元である地域は神奈川県らしくない。
最寄り駅まではバスで30〜40分かかるし、遊び場所も公園や海辺など、いわゆるシティボーイとは程遠い地域に住んでいる。
だからと言って、ど田舎という訳でもないから、ちょうどいいハイブリットさのもとに暮らしている。
向かう場所と帰る場所。
心が落ち着く場所に帰れること。
長い時間をかけて地元に帰ってくることで、その幸せをより噛み締めることができる。
そしてそれこそが僕の持つ感性の根幹を成していると感じる。
ノスタルジーこそが僕を形成する大切な要素なのだ。
だからこそ、僕と同じような感性を持つ存在に心惹かれる。
僕がサカナクションやくるりを好きなのはそういう理由もあるのだろう。
この曲もまたノスタルジーに溢れた曲である。
北海道出身の「でかくてまるい。」のこの曲は、サンボマスターのように声を大にして歌いあげている曲だが、そこに溢れたノスタルジーがたまらない。
きっと彼らも向かう場所と帰る場所があって、その気持ちを曲にしたのだろう。
この先僕はどこで働くか、どんな仕事をするか、まだまだ分からない。
だが、僕の中にはいつだってノスタルジーが溢れていて、そこが心を休ませる居所になる。
そして、そんなノスタルジーを引き出たせる曲こそ、僕が心から愛す音楽なのだろう。
僕にとっての音楽はノスタルジーと深く深く結びついている。
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