開腹手術記~子宮腺筋症・子宮全摘出(手術を決めた経緯②)

ミレーナのおかげで、ヘモグロビン値も基準値内となり、月経量も人並み?となって快適ぃ〜となってから一年4ヶ月ほどで手術となったのだが、この間に感じていた違和感があった。


放尿時、つまり、オシッコをする時に座ってから尿が出てくるまでに5秒とか10秒とかの一瞬の間がある時があるのだ。一日8回トイレにいくとするとそのうちの一回あるかないかだったが、今までにはない事だった。


思えば私はママ友達と比べて、トイレが近いかった。ランチ⇨カフェなどど長時間の女子会をしても、私がトイレにいく、回数は2回ほど多い。美容ネタ健康ネタが好きな私は、意識的に水分を摂ってるからだと安易に考えていた。


コロナ禍で好きだったライブ参戦も数年なく、3時間を超えてトイレに行かない行けない状況にもなかったので、困る事も無かった。


2021年春頃から、様子が変わってきた。朝方にするトイレ、つまり6時間ほど時間経過後のトイレで5秒や10秒どころではなく、30秒は出ないという事象が起きるようになった。グッとお腹に力を入れないと出てこない。尿意はあるのにだ。さすがに気になって、主治医に伝えた。その他の症状はなかった為、もうしばらく様子を見てみましょうとなったのが2021年8月。


そして、忘れもしない2021年11月3日の明け方4時過ぎ、尿意で起きトイレへ向かい座ってみたものの...。


出ない...。


何分座れど全く出ない...。


力んでも、お腹を押してみてもダメ。流石に怖くなった。夫を起こし、症状を説明した。そして、この状況は救急しかないよね、という事で119に電話をしてくれた。今から救急車向かいます、という流れとなり、到着までにパジャマから着替えたり、財布などの最低限の準備だけして、靴を履いて玄関先で待っていた。


だんだんサイレンが聴こえていたので外に出て、夫婦揃って手を振って誘導した。私は自ら救急車に乗り込み、夫は自家用車で後に続くように車へ。あれやこれやの症状の問診や心電図などの装着、かかりつけ医があるといって、いつもの婦人科がある急性期総合病院の名前を伝え、コロナも落ち着いていた頃で、すんなり向かう事になったのだ。


後から知ったのだか、私がかかっているのは婦人科でも、産科とはドクターは兼任なので、主治医でなくとも、当直の産婦人科ドクターが常時いる体制だった。この日の当直は主治医でない女医さんだった。


救急からの申し送りでも伝わってはいたが、ここ最近、尿意はあるも出にくい時があり、主治医には伝えている事を再度念押ししておいた。この時点でオシッコしたい度200%くらいになっていて、心の中でセンセ!早くカテーテル入れて出して〜と叫んでいた。


私は20年以上前に2人出産しているが、どちらの時も、内診台に上がってから尿管カテーテルの処置をされた記憶があり、特に痛くない事も知っていた。


まずはお腹の中見て診ますね、と超音波で状態を見て、すぐにこう言われた。


やっぱり(私)さんは子宮腺筋症で子宮が大きいから尿道を圧迫してオシッコが出にくいようです。まずはオシッコ出しますねぇ、とやっとの事で出してくれた。

はぁ〜すっきり...。

産婦人科のラウンジでしばらく待つように言われ、それから間もなく処置してくれた女医さんが出てきた。

(私)さんの子宮は後屈タイプでかつ大きいんだけど、このタイプの方によくある症状でやはり閉尿があるんです。尿意はあるから脳には指令は伝わってますが、管が圧迫されてる事で物理的に出にくい状態になってるんです。ミレーナ入れたことで症状緩和はできていますが、子宮内膜が厚く大きいのは変わらないんですよ。私なら(私)さんの年齢なら子宮全摘勧めますねぇ〜。(主治医)センセにすぐ予約とって相談しましょう。

後屈タイプ????
初めて聞いたぞ。

実は2割くらいは後屈タイプなんだと。子宮と48年以上共にきたがこんな事実を知らなかったとは...。妊娠しにくいとも言われたり?するらしいが、私は2人ともいともすんなり妊娠しているし、後で分かったが母も後屈タイプだが私含め3人を出産している。先天的、後天的の差もある様なので、気になる方は婦人科できいてみてほしい。


そんなわけで、予定では次回12月に予約を入れていたが、今回の救急の事を伝えて緊急予約を入れ、主治医と相談、子宮全摘出という流れになったのだ。これが2021年11月11日。その場で手術の日を押さえてもらった。仕事の調整もあり、年末の手術を希望した為、12月28日なら空いているとの事で即決した。


この時点では開腹手術になるか腹腔鏡手術になるかは決まっていなかった。もちろん誰もが願うだろうが、お腹の傷や回復までに要する時間をか考えると、腹腔鏡手術であってほしい。MRIを撮ってから決まるという事で、4日後にMRI撮影、そこからさらに10日後に夫同席での手術説明となった。


ちなみに...。ここから手術までのひと月半の間、Apple Watchで夜中3時にアラームをかけるようにして、一度起きてトイレに行くようにした。また同じ事が起きるのが怖すぎるからだ。Apple Watchなら音を鳴らさず、腕の振動だけで起こしてくれる。ワークアウトの為に買ったApple Watchが思わぬ目的でも活用できたのだ。私が使ってなかっただけで、Apple Watchユーザーならマスト機能なのかもしれない。


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