タイムバンクの理念をわかりやすーく解説した(つもり)

タイムバンクには理念があって、私はスゴく共感しています。

タイムバンクサービスリリース時の文面:タイムバンクは様々な空き時間を有効活用できる「時間市場」の創出を通して、個人が主役の新たな経済システムの実現を目指しています。時間の価値を再認識してもらうことで、人々の働き方や生き方を変えていきたいと考えています。

…………はい?笑

と、なんかわかるようなわからないような、カッチカチに固い文なのでめちゃくちゃ砕きますとですね。

人の時間=お金

として扱える経済の仕組みにようにしようってことです。(もっと言うと違うのですが(=”お金”の部分です)笑、現時点ではわかりやすくこのように表現します)

今:100円というお金を支払うから、缶コーヒーを手に入れる

時間経済:私が60秒を使って肩たたきするから、缶コーヒーと交換しよう

とまぁこんな塩梅です。でも、私の60秒肩たたきって、全員共通の価値じゃないですよね。当たり前ですが。笑 じゃ全員共通の価値って何よ?って話で、その答えは、

「ミギーの肩たたきはめっちゃ気持ちええ」って、たくさんの人が認めてる(私の肩たたきは価値があると信用されている)

ってことになります。

だから、私の肩たたきって一体いくらの価値なのか?見える化させよう、みんなの共通の価値にしようって場所が、タイムバンクなんです。”専門家の時間を保有する、利用する”とはそうゆうことです。

人によって肩たたきのありがたみって違いますよね。60秒で100円だっていうAさんもいれば、60秒500円払ってもいいというBさんもいる。じゃあ、60秒100円で買ったAさんはその権利を使うことが出来る(タイムバンク内ではリワードと表現)し、Bさんに60秒500円で転売することできます。(400円の利益)

今までの経済は「お金のために働く」が基本で、いまも全然そうです。私も毎月の給料がないと食べていけないのでサラリーマンをしているわけですが、いまの話を踏まえて、私が価値経済で生きるとすると、

専門家=肩たたき師ミギー

1秒=1.8円(=60秒約100円)

とこんな感じで、これでは生活できんです笑

しかし、上に書いたように「ミギーの肩たたきはマジで神の手(超気持ちいい)」みたいなことになったら、1秒=300円とかになるかもしれない。そうなれば、肩たたきしてあげる代わりに、車をくれるかもしれないし家をもらえるかもしれない。

それって立派な経済じゃない?

サラリーマンしなくても生きている!笑 というような経済を大真面目に目指しているのではないかというのが私のタイムバンクへの思いです。

まぁこの例えばなしが現実的かどうかは置いておいて、資本主義から進化した、お金以外の価値が経済として成立している世の中でタイムバンクを運営するメタップス社の代表佐藤氏は著書「お金2.0」の中でこれを「価値主義」と表現しています。

これには3分類あって、

①有用性としての価値(「それ役に立つの?」って観点。ここでいうコーヒーを手に入れるために”60秒肩たたきをしてあげる”というリターンです)

②内面的な価値(感動した、ドキドキしたハラハラしたなど感情が動くことの価値。美しい風景を見て泣ける、みたいなところ)

③社会的な価値(自分だけではないみんなが使う道路をきれいにする、街のゴミを拾うなど)

実は線引きを自然にしていないだけで、こういった分類になります。タイムバンクは今のところ「日本円」という資本主義の価値に変換できる機能としてタイムバンクを位置付けていますが、私は肩たたきの権利と、車をつくってもらえる権利が交換できるような経済が来るのではないかと感じてます。

まぁでも、それはもっと先の話ですが、かなり近い未来の経済を考えるきっかけにタイムバンクが一役買っていることは間違いありません。

売買収益がまず目に留まるし気になる部分ではありますが、こういった新しい経済にかかわっているという観点で参加するとタイムバンクを使うことに深みが出てきますよ☆


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